
今年の大河ドラマは、江戸中期のメディア王・蔦谷重三郎の一代記「べらぼう~蔦重栄華の夢噺」ですが、田沼意次の時代を描くなら平賀源内は欠かせません。平賀源内と言えば土用の丑の日に鰻を食う習慣を根付かせたりエレキテル(静電気発生機)を復元したりが有名ですが、彼は本草家・医者・俳人・戯作者・画家・発明家…といった様々な顔を持つ「御江戸のダ・ヴィンチ」でした。平賀は蔦重が編集者として初めて刊行した吉原ガイドブック『細見嗚呼御江戸』に序文を書きましたが、なんと平賀自身は芳町(陰間茶屋が集まる男色街)に通う生粋の男色家で、特に若くて美しい女形の歌舞伎役者を好んだそうです。
それゆえ平賀は陰間茶屋ガイドブック『江戸男色細見』を書いたり、風来山人名義で男色小説『根南志倶佐』を書いたりしていました。NHKドラマ「大奥」(男女逆転版)で平賀源内(鈴木杏)が田沼意次(松下奈緒)に口吸いを求めた描写には根拠(男女逆転でも源内は同性愛者)が有ったわけです。ちなみに「べらぼう」も「大奥」も森下佳子氏の脚本です。
さて、そもそも日本には古くから男色文化が存在(LGBT概念の千年以上も前)し、『日本書紀』『万葉集』『伊勢物語』『源氏物語』にも記述があり、「僧侶と稚児」「武将と小姓」「衆道」「陰間」…と普遍的でした。陰間茶屋は元禄期(1688~1704)に成立し、「天保改革」(朱子学的規範に基づく規制強化&緊縮財政:1841~43)で終焉を迎えました。また男色そのものが否定されたのは明治期のキリスト教解禁(1873)に原因を求めることが出来、さらにBBC記者がキリスト者の感覚でジャニーズを糾弾(2023)し、そこから誰彼かまわぬキャンセルの嵐に発展し、一部は皇族方へのキャンセルにも発展しかねない危機的状況です。
ところで明治期と言えば「男を尊び女を卑しむ慣習、人民の脳髄を支配する」との理由から皇位継承資格を男系男子に限定する「皇室典範」が定められた時期(1889)でもあります。もちろん人民の脳髄を支配していた男尊女卑は儒教由来であり、以上より皇室や文化を破壊する敵の根源は儒教とキリスト教だと判ります。儒教とキリスト教は共に異性生殖&男尊女卑が基本ですが、両者が合体した邪教・統一協会(韓国発)は言わずもがなです。こんなのに魂を売り渡した自民党の男系固執議員が皇室や文化を破壊するのを見過ごしてはなりません。
文責:京都のS
7 件のコメント
京都のS
2025年1月7日
パワー様、※ありがとうございます。「伝統」も最初期は「新儀」でした。それが時処位に適っていたら「伝統」として定着するってだけですね。日本の暑い夏を乗り切るには鰻でスタミナを付けることが当時の人に受け入れられたのでしょうし、そこには出版人としての蔦重の協力もあったでしょう。ただし、実は鰻の旬は冬眠前の12月だという事実も押さえておきたいところですが。
帝国主義の時代(明治期)に都合の良かった男尊女卑の風潮、および皇室に男尊女卑を導入した明治典範は伝統たり得ないものです。ゆえに早々に捨て去り、古代の伝統(女帝・女系公認)に回帰すべきでしょう。
パワーホール
2025年1月6日
「土用の丑の日」とありますが、江戸時代後半ということもあり最近と言えば最近ですね。自称保守が「伝統」、「伝統」と言いますが、伝統と言われるものでも江戸時代後半以降に根付いたものだということには深い感銘を覚えます。
京都のS
2025年1月6日
叶丸様、※ありがとうございます。しかし、何とも返信しにくいコメントですね(笑)。
江戸期と現代では好まれる容姿は異なるはずですから、陰間茶屋のナンバー1嬢がニューハーフ風俗のナンバー1嬢になれるかは疑問です。さりとて男色も少年愛も普遍的に存在していたのが我が国の文化であり、それをキリスト者や腐儒者に全否定されて堪るか!という気概だけは持っておきたいものです。ジャニーズファンの女子もBL本を描いてコミケで売っていたオタク女子も再び元気を取り戻す日が来ることを願っています。おや?…話がズレましたか?
付け加えるなら、海外出羽守と嫉妬に基づくキャンセルは許しがたいってことです。キャンセルは直ぐにも皇族方に向かいますから。出版不況におけるメディアの在り方も問われそうな今作大河には期待大です。
叶丸
2025年1月6日
ある意味で陰間茶屋の究極進化形(?)だとと言えるのが、ニューハーフの性風俗店だと思います。
化粧や画像の加工もあると思いますが、その類の店のサイトで紹介されている性風俗嬢の容姿のレベルは高いです。
ギガモッコスの父(隠語)やミドリマキバオーの父(隠語)を見せられでもしない限り、素人目には女性にしか見えないと思います。
尚、自分はそのような店に行った事は無く、趣味で書いている小説もどき(官能では無い)の参考の為に検索して調べただけです(笑)。
京都のS
2025年1月6日
サトル様、ジョージ様、※ありがとうございます。
本作で私が期待するのは、「公娼とは何か?」を語ることで、それを戦場に持って行った「慰安所」や「慰安婦」についての理解が深まることと、公娼(幕府への運上金↑)VS私娼(運上金×)、つまり「規制緩和」と「自己責任」のネオリベ政策について考える切っ掛けとなることです。
ところで例のシーンでは、朝顔(愛希れいか)を覆うような恰好でAV女優3名が倒れていたようです。
あしたのジョージ
2025年1月6日
べらぼうの1回目見ました。
吉原が舞台なんてNHKの大河ドラマにしては大胆な設定で、面白そうでした。
裸の女性も出てきました。(死体ですが🥹)
平賀源内がエレキテルを復元したり土用の丑の日を根付かせたりしたことは知っていましたが、男色だったことは知りませんでした。
確かに大奥でも同性愛的な描写がありました。
色んな意味で興味深いドラマですね。
サトル
2025年1月6日
グッドタイミングのブログ投稿ありがとうございます!
実に興味深い内容です。
(このタイミングの大河テーマも興味深いのですが…)
…と思っていたら、小林先生も触れられている…実に興味深い!