男系派の方へ 1周目(1. ~10.)


12日から13日にかけて、男系派と見られる方から、複数のコメントを別々のブログに分けてご投稿いただきました。

私たちはこれを、男系派の主張を通じて私たちの考えを深める機会と考え、
本ブログにそのコメントと、それに対する反論を記します。
(コメントは抜粋ですが、論点は一通り押さえています。)

今後、男系継承維持を主張されたい場合は、このブログにてコメントいただきますようお願いいたします。

ただし、同じ主張の繰り返しや、非常識、読解不能等で議論にならない場合はスルーさせていただきますので、予めご承知おきください。

また、コメントの取り扱いは当サイトに一任させていただきます。

以下、いただいたコメント(抜粋)と反論です。

1.
悠仁さまが天皇になるのが当然なのがわからないのかな?
女性天皇を主張するにしてもせめてこれから生まれてくる子どもに対して適用にするべきでしょ

何を以て「当然」とされているのでしょうか?

現在の皇位継承順位はあくまで「現時点」のものであって、将来的に確定したものではありませんよね。
そのときどきの状況に応じて制度が変わることは、日常茶飯事ですよね。
皇太子でない方の継承順位が変わることは、これまでにも幾度となく行われてきたことですよね。

皇統がより安定的に続いていけるように制度変更することに、反対する理由があるのでしょうか。

2.
待望していた男子生まれたんだよ
女性天皇は必要ないんですよ

男子のみを待望していたのは、国民の内のごく一部だけですよね。

上皇陛下はご在位時に、愛子さまが天皇になられるようになることを望まれました。
皇室の方々から男系継承の維持を望む声は全く聞こえません。
(10年前に薨去された寛仁さまくらいですね。)

女性・女系天皇を認める典範改正は、安倍の暴挙が無ければ実現していたし、
国民の7、8割は女性・女系天皇に賛成しています。

3.
女性皇族が天皇になれないのは男女差別だから問題?
一般人が天皇になれないのは門地(生まれ、家柄)による差別ですけどそれは?
両方とも例外として認められてる差別でしょ

憲法第二条に記されている皇位の世襲規定が、門地の差別禁止の例外となる根拠です。
憲法上の世襲規定には男女の区別は含まれていませんので、男女差別禁止の例外は認められません。

そもそも、皇室の方々も「人」です。
何の合理的理由もなく性別のみで差別するのは、その方の人格を否定することです。
一般国民とは異なるお立場といえど、人に対してそれは許されることではありません。

一般国民は、天皇にはなれなくても、その他の何にでもなれます。

対して皇室にお生まれになった皇族方は、職業選択の自由、移動の自由、学問の自由等々、一般国民に認められるあらゆる自由が制限されます。

その上さらに女性皇族方は、天皇にもなれず、結婚したら自動的に生まれ育った皇室から出されてしまいます。

「女性だから」というだけでそのような仕打ちを受けるのは、余りに理不尽というものです。

男性も女性も変わりなく、皇族としてお生まれになったことに誇りと幸福を感じられるようにしなければ、皇室の存続は望めません。

4.
悠仁さまが複数の男子に恵まれれば女性天皇は必要ないです
もちろん女児にしか恵まれない可能性はありますがそのときはじめて女性天皇を検討すれば十分

悠仁さまがご結婚でき、お子様も授かれる、という前提は認識が甘いのではないでしょうか。

今の制度では、悠仁さまのご結婚相手に皇統の存続のすべてがかかります
そのような重圧を初めから承知の上で、嫁いでくださる女性がいらっしゃるでしょうか?

ただでさえ皇族方と結婚されるのはハードルが高いのだから、少しでもそれを下げなければ皇室は続いていけません。

ところで、コメント主さんは、女性天皇が絶対ダメ、というお考えではないのですね。
そして、悠仁さまのお子さまが女児のみという仮定においての女性天皇なのだから、その次の代は必然的に女系継承となります。
つまり、女性・女系継承でも伝統は維持できる、とお考えになっているのですね。

それならば、いま女性・女系天皇を認めてもよいのではないでしょうか。

変化が怖いですか?
でも、いまその変化を受け入れれば、皇位の安定継承に大きく貢献することができます。
皇室の弥栄のため、勇気を出して、女性・女系天皇公認に踏み出してください。

5.
そもそも天皇は国民が希望する人がなるものなの?
国民は秋篠宮さまを希望してないから別の人を
なんて皇位継承はそういうものではないと思いますが 
秋篠宮さまにも失礼ですよ

よく言ってくださいました!

私たちは、秋篠宮家の方々が嫌いだから「愛子天皇」を目指しているのではありません。
皇室の方々が望まれているし、男女を問わず直系長子優先で皇位を繋いでいく方が、安定性が高まるからです。

「愛子天皇」を実現した方が、秋篠宮家のご負担も軽くなります。
秋篠宮家は、天皇ご一家を一番お近くで支えてくださる大切なご存在です。

6.
愛子さまが天皇になったら人気で天皇を決めた恐ろしい国民ということになりゾッとします

私たちが「愛子天皇」を目指している理由は前項の通りです。

私たちが範としている小林先生や高森先生は、10年以上も前、当時の皇太子ご一家が激しいバッシングを浴びせられ続けてきた時代から、一貫して女性・女系天皇公認を主張し続けてきました。

「愛子天皇」は、単なるポピュリズムで選ばれる天皇ではありません。

皇室の聖域性を守り、
皇位継承の安定性を高め、
皇室の皆さまに皇族としての誇りと生きがいを持っていただく
ために、

その実現を求めています。

ゾッとする必要はありません。
ためらうことなく、「愛子天皇」を戴きましょう!

7.
天皇の夫になろうとする男性いるの?なってくれる人探すのは大変でしょ

愛子さまの神々しさを目の当たりにすれば、そういう心配も自然に出てきますよね。
でも、ご結婚相手を探す大変さは悠仁さまも同じです。
項目4. で書いた通りです。

愛子さまにしろ、悠仁さまにしろ、結婚してくださるお相手が現れやすくなるように、制度は今すぐにでも変えなければなりません。

8.
過去の女性天皇は独身で夫も子どももいません 
全員が男系女子の天皇 
女系天皇はいません

子どものいる女性天皇は四方おり、当然結婚の経験もあります。

また、第43代元明⇒第44代元正は、実母から実娘への継承であり、父親(草壁皇子)は天皇ではありませんでした。
これを男系継承とみなすのは、男尊女卑が人民の脳髄を支配していた明治・大正期の解釈に過ぎません。

そもそも、過去に例がないことは未来永劫やってはいけない、などという法はありません。
現代において、女性天皇に夫や子供がいてはならない、とする合理的理由があるでしょうか。
時代錯誤な形式にこだわっていては、本当に大事なものを失う結果になります。

9.
皇后や皇太子妃は一般人女性とは違う 
同列に考えるほうがおかしい 
天皇、皇族は人権があってもその立場上著しく制限される 
美智子さまはしっかり男子二人産んでます

えーと・・・。
皇后になる自覚さえあれば男子は生める、ということでしょうか。

それを雅子さまの前で言えますか?
それ以前に、人前でそれを言えますか?
そのような主張がまかり通る家に、嫁ごうとする女性がいますか?

皇族方と一般国民の違いに対する考え方は、項目3. で書いた通りです。
制度を変えなければ悠仁さまがご結婚できる可能性が限りなく狭まることは、項目4., 7. で書いた通りです。

どのような制度でも悠仁さまはご結婚でき、お子様も授かれる、と個人で信じることは自由ですが、
私はそのように信じることはできないので、
安定性を高めるための制度改正を求めていきます。

10.
愛子さまは天皇になりたいとは思ってないと思う
現行法では秋篠宮家の男子が継承者だということも当然わかっているはず

当事者のお気持ちが大切、ということですね。
まったく同感です!

現行法のままでは、じきに皇室が悠仁さまお一方になって存続が危うくなることも、当然ご存じのはずです。

天皇皇后両陛下や愛子さまや秋篠宮家の皆さまら、皇室の方々がご満足いただけるような状況を作っていきましょう!



大切なのは、皇室と国民が支え合う日本の国柄を、未来につなげていくことです。

そのためにも、日本を愛する男系派の皆さんもどうぞ一緒になって、「愛子天皇」並びに皇位の安定継承を実現させていきましょう!


文責:静岡県 L.K (40代、男性、「愛子天皇への道」運営メンバー)