森暢平先生が、参政党について分析されています。
ポピュリスト参政党を分析してみました#参政党https://t.co/BrTYNCTe0n
— 森暢平 (@mori_yohey) July 26, 2025
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サンデー毎日:ポピュリズム参政党の躍進 「無極化」に向かう日本政治 成城大教授・森暢平
「参政党」の躍進について極右政党と見る分析から、危険性の指摘がなされている。しかし、参政党は単なる極右ではなく、既存政治の文脈から離れた場所で生まれたポピュリズム政党と見るのが適切だと思う。ポピュリズムが急伸し、政治地図を変えることは、すでに欧州各国が経験している。ポピュリズムとは何かを分析すると、日本政治は、これまで経験したことのない無極化状態に向かうことが予想される。(一部敬称略)
あの憲法案を見て「危険だ」と感じましたが、森先生は「ポピュリズム政党」との意見。
読んでまいります。
政治学者フィリップ・シュミッターの、ポピュリズムの定義
①これまで回避されてきた政治課題を解決すると主張する政治的カリスマのもとで展開され、その成否はリーダーの資質にかかる。
②イデオロギーには一貫性がなく、しばしば非現実的で、それゆえに予期せぬ結果をもたらす。
あの党か!と顔が浮かびますね。
実際に森先生は
日本におけるポピュリズム政党には、参政党のほか、NHK党、再生の道が挙げられるだろう。神谷宗幣(かみやそうへい)、立花孝志、石丸伸二というカリスマ指導者がいて、既成政党では解決できなかった課題を一挙に片付けると主張する。「NHKをぶっ壊す」の立花が典型的であるが、「守旧」対「改革」という近年の日本の対立軸を超越した主張をする。石丸がそうであるように、主張はしばしば不明確で、何がやりたいのか分からないが、現状を劇的に変えてくれそうな雰囲気を醸し出す。
まさにこれ!ですね。「何かしてくれそうだけど、何をしてくれるのかはっきりしない」石丸構文って言葉がありましたね。
そして森先生は、もう一人、米ジョージア大学教授のカス・ミュデの定義を提示されます。
ミュデは、ポピュリズムとは、社会を「汚れなき人民」と「腐敗したエリート」と二分し、政治は「人民の一般意思」を代表すべきであるとする政治イデオロギーであると定義した。こうした感覚は、エリートが不祥事を起こした際の「上級国民」バッシングと通じる。あるいは、不倫芸能人叩(たた)きにも似た側面があるだろう。学歴エリートにせよ、有名芸能人にせよ、社会の成功者であることは間違いない。
成功者を引きずり下ろしたい!
「汚れなき人民」っているのでしょうか。と思いますが、自分たちが搾取されていると思い込むのは自分たちを「汚れなき人民」と思い込んでる人たちが考えることとなれば納得できます。「在日特権」「税金を外国人に回すな」など、そこかしこで出てくる言葉ですね。
森先生は、
こうした定義は、「人生の満足度」「他人への信頼度」といった指標において、それが低い層がポピュリズム政党に投票しがちであるという別の研究の結果ともつながる(アルガンほか「ポピュリズムの台頭と左翼パラダイムの崩壊」)。この研究は、現フランス大統領のエマニュエル・マクロンとポピュリズム政党党首マリーヌ・ルペンが対決した2017年の仏大統領選の分析を下敷きにする。国家による再配分を信じておらず、人生の現状や社会の共助に信頼をおいていない人が、ルペンに投票したという。
自己肯定感が低く、社会に不満がある方が、ポピュリズム政党にハマる。
私は精神科勤務なのですが、現状に不満がある方が「苦痛の緩和」で即効性を求めて何かにハマっていく姿を近い所で見ています。
そして森先生もご指摘の通り、「陰謀論」が出てきます。
陰謀論との関係も見逃せない。参政党の主張には、世界は「あの勢力」によって支配されるというものが含まれる。陰謀論を平たく言えば、重要な出来事の背景には、一般人には見えない力がうごめいていると考える思考のことだ。
こちらにハマる人は、
陰謀論を信じてしまうのは無知な人たちだと思われているが、実は政治的に覚醒し、自分の頭でモノを考える人だとされる(秦正樹『陰謀論』)。参政党支持者も、ネットリテラシーが高いがゆえに、自分の信念を支えてくれるような情報を積極的に信じる人たちである。
いいことを言う人になびいてしまう…耳障りがいいことには要注意ですね。
即効性がある事って、危険なことが多いです(地道に行きましょう)
そして、ポピュリズム政党の参政党は、主張をコロコロ変えるところが特徴と書かれています。
日本のポピュリズム政党の台頭には、中国の脅威や増え続ける外国人に対する不安という背景があるだろう。しかし、参政党は、「日本人ファースト」への批判が高まると、「野放図に外国人に依存しちゃだめですよ。これは差別とか排斥主義じゃなくて、経済とか国づくりの仕組みの話をしているの。差別じゃないですよ」(7月14日、高知市での演説)と論点をすり替えた。主張を替えることに躊躇(ちゅうちょ)はないのである。
これが、日本的保守イデオロギーと結びつく右翼勢力(典型的には日本保守党や日本会議)との相違である。伝統右翼は、日本人は天皇陛下が治める神の国として男系継承維持を絶対視し、地方の草の根保守組織(すなわちエスタブリッシュメント)とつながっている。参政党の天皇制議論はこれとは異なり便宜的である。ある場合は側室復活を言ってみたり、別な場合は女性天皇を言ってみたりする。
節操がないと見えちゃうのですが…女性天皇と言ったら竹田恒泰に何か言われてすぐ引っ込めるとか、側室と言って批判されたらすぐ削除するとか。
森先生は結びに、
今回の参院選結果から予想できることは、自民党は近いうちに立憲民主党などと同程度の勢力となり、日本の政治は多極化、あるいは無極化するであろうことだ。「極」「核」は消滅する。
シュミッターの議論の②で見たとおり、ポピュリズム政党の政策は予測不能で、しばしば予期せぬ結果をもたらす。日本でも、予想もされない連立枠組みができるなど参政党の躍進はカオス時代の先駆けかもしれない。そのとき、「国民の総意」の形成は困難となり、皇位継承議論はますますしにくくなるだろう。
政治の「核」が消滅し(自民党が核というのもどうかと思いますが)政治がカオスになっていくのであれば、
一日も早く日本に精神的な支柱である天皇。皇位の安定継承を実現しなくてはなりません。
国民の総意は女性天皇女系天皇賛成で固まっています。
愛子天皇論3の重要性が増しています。
森先生の次回作を楽しみにしています。
文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい
2 件のコメント
SSKA
2025年7月27日
森先生が仰る所に近いのですが、参政党は世間で言われる極右化よりも無個性化する可能性の方が近い気がします。
代表の発言に節操が無い点、ショート動画等を用いた流行りの短いフレーズに乗せる関心の集め方も似ていて、違うのはかつての安倍の下にいた様なファッショで排外的で愛国心を自己満足の為に振るいたがる連中がこぞって新たな居場所として選んで群がっていい所でしょうか。
あの憲法案を見て引かない時点で国民民主以上に党も支持者も直情径行で目先のものに踊らされ易いですけど、だからこそ集まりやすい事情があるのだと思います。
神谷は最初の発言で大きい事を言って注目を浴びた後反論されて返すのでは無く直ちに削除したり無かった事にする性向が強いのを見ても一貫性も無く議論にも実際は弱い為、おそらくマスに訴える為に批判に晒されて角が取れて行くと思われますが、そこで必ず他党との差別化や個性の問題に直面し行き着く先は彼等自身の精神の根本に抱く男系こそが日本の真理と決めつける視野狭窄以外進む道は無いと思われます。
しかし皇統議論を長年見て来られた方は分かると思うのですが、男系主義こそ無個性化の極地、既に愛子天皇論その他で論破された詐欺師の広めた真っ赤な大嘘を自分で考え抜かずにテンプレートとして丸写しコピペする、根本が狂った誰かさんの模倣を最初から方向付けられた劣化した価値観であって、結局他と大差無くなり影が薄くなる将来以外残されていません。
玉木も神谷も独裁思考が強ければ強いほど、支持者に一律の考えを押し付けてアップデートを求めないので中長期的には必ず行き詰まる以外なさそうですが、それでも影響力のある議席を一定数保持しているのは厄介だと感じます。
ダダ
2025年7月26日
ポピュリズム政党は同族嫌悪で潰し合うことが宿命です。
民主主義=衆愚政治とはよく言ったもので、選挙権の年齢引下げや投票を促すことはマイナスになる場合がありますね。