「愛子さま排除法」の審議において、自民・小林政調会長が述べた言葉を糺す「皇室・皇位をめぐる議論に関する研究成果の尊重を求める古代史研究者の会」の声明について、毎日新聞が報じました。
声明文はこちらで読めます。
自民幹部「皇位男系継承は2600年超」にNO 歴史学者が抗議の声【毎日新聞】
・自民・小林政調会長「皇位男系継承は2600年以上にわたって先人たちが守り抜いてきた皇室の伝統」
古代史研究者有志「連綿と続けられてきた古代史研究の成果を否定するもので、到底容認できない」声明 7日間で1341人の賛同者
・代表幹事・古市晃神戸大教授「これまでも同様の発言は一部で繰り返されてきたが、皇室典範改正といった場面でも小林氏の発言があった。いつまでも軽視していては古代史家の見識が問われる問題であると考え、他の研究者に声をかけて声明を作成した」
・「2600年以上」は「日本書紀(720年成立)」初代神武天皇の即位を紀元前660年として算出した
明治5(1872)年制定の紀年法(皇紀)による万世一系の天皇を中心に展開したとする皇国史観そのもの
声明「(紀元前660年は)考古学の研究成果によれば、縄文時代晩期、または弥生時代早期にあたり、日本列島にはまだ文字を使用する文化は存在しませんでした」
「天皇につながる倭王の地位が世襲的に継承されるようになるのは、紀元6世紀以降とするのが、現在の通説的な見解です」
古市教授「継体から欽明という4代を通じて、後の天皇家につながっていくような権力が作られたというのが、学界での共通の考えだと思う」
声明「(紀元前660年という建国の年そのものが、後年に設定されたものだというのは)学界の定説」
『日本書紀』神武即位は辛酉(しんゆう)(かのととり)の年 古代中国の暦法の十干十二支(じっかんじゅうにし)で記載
声明「(辛酉年について)大きな歴史的変革があるという中国の思想(に基づいて、神武即位の年が)後世に造作されたものであることが、19世紀末、すでに明らかにされています」
・『日本書紀』編纂時に把握できた辛酉年は冠位十二階や十七条憲法の制定などの改革を進めた推古が在位した601年 辛酉年の中でも21回ごとにさらに大きな変革が起きるとされ、「建国の年」を計算上21回前の辛酉年にあたる紀元前660年と創作
声明「学問的成果の軽視が社会を萎縮させ、思想・信条の自由が再び奪われる世界が訪れることを危惧します」
古市教授「皇室や皇位のあり方を巡る主張はさまざまあると思うが、それが恣意(しい)的に語られるのではなく、古代史研究の成果を尊重したものであってほしい」
「建国の年」の説明のなかで毎日新聞が
冠位十二階や十七条憲法の制定などの改革を進めた推古としたのは
古代史研究者の声明や古代史の成果に基づいて歴史認識を
最新バージョンにアップデートして臨んでいることが伺えます。
議事録に永久に記録が残される国会での前代未聞の不見識発言を
象牙の塔の岩戸を開いて、断固たる声明で糺した方々と、
その勇気ある行動を取り上げた毎日新聞に感謝。
「愛子さま排除法」再改正にあたっては、有識者会議において必ず、
古代史研究者のヒアリングをするよう求めます。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
2 件のコメント
daigo
2026年9月5日
「冠位十二階や十七条憲法の制定などの改革を進めた」のは推古天皇だったんですね。
毎日新聞と古代史研究者の会に感謝のメッセージを送りました。
京都のS
2026年9月5日
「冠位十二階や十七条憲法の制定などの改革を進めた」のは、聖徳太子ではなく「推古」本人だと書いたことが素晴らしいですね。