安定的な皇位継承について、現在、立法府の総意のとりまとめは先送りされることになっています。
安定的な皇位継承の在り方 立法府総意とりまとめ先送りへ 額賀議長 閉会後も協議意向 | NHK | 皇室
今年5月に「安定的な皇位継承に関する与野党協議」が始まってから頻繁に目にするようになった立法府の総意という言葉に違和感を覚えて調べてみると、平成二十九年(2017年)に衆参両議院で議決した「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」の資料にかぎかっこ付で記載されていることがわかりました。
天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議
平成二十九年六月一日 衆議院議院運営委員会
一政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方の御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方の御事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。
二一の報告を受けた場合においては、国会は、安定的な皇位継承を確保するための方策について、「立法府の総意」が取りまとめられるよう検討を行うものとすること。
三政府は、本法施行に伴い元号を改める場合においては、改元に伴って国民生活に支障が生ずることがないようにするとともに、本法施行に関連するその他の各般の措置の実施に当たっては、広く国民の理解が得られるものとなるよう、万全の配慮を行うこと。
右決議する。
天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議
平成二十九年六月七日 参議院天皇の退位等に関する皇室典範特例法案特別委員会
衆議院議院運営委員会と同文
***
わざわざかぎかっこ付で「立法府の総意」と書いてあるということは、それまであまり使われていない言葉を強調したいということであり、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」という日本国憲法第1章第1条の「国民の総意」とのすり替えを図ったように感じます。
しかしながら、そもそも立法府は、国民の信託を受けた国会議員で組織されている国会のこと。
「立法府の総意」が、「国民の総意」と乖離することは、あってはなりません。
安定的皇な位継承が「皇族方の御事情等を踏まえ」た上で
「広く国民の理解が得られるものとなるよう、万全の配慮を行うこと」が決議されているならば
速やかに皇室の御意向について宮内庁から説明を受けて、「国民の総意」と一致している
「愛子天皇」実現ができる方策を「立法府の総意」として、とりまとめるべきです。
文責 愛知県 まいこ
4 件のコメント
パワーホール
2024年11月4日
皇族方のご事情を踏まえるなら愛子天皇実現しかありえないです。男系継承に固執していてはいけません。
京都のS
2024年11月4日
まいこ様、返信ありがとうございます。安倍友スシローが「官邸主導から国会主導にシフトした」と言ったなら、他の安倍友の言う「安倍さんの時代は良かった」「岸田や石破はダメ」みたいな発言とも相まって凄くリアルです。それなら議員一人びとりへの働きかけの重要性が増しますね。
まいこ
2024年11月4日
投稿採用とコメントいただきありがとうございます。
「内閣の総意」に置き換えられないように見張り続ける、これは非常に重要な視点で、2017年の段階では確かに、「立法府の総意」どころか「内閣の総意」もしくは政権をバックアップする団体の意向が反映されたものだったのだと思います。
衆院選の大敗により政治ジャーナリストの田崎史郎氏が「今回の総選挙の結果を踏まえて、政府の意思決定がどのように行われているか見えてきているんですけれども、どうも政府、あるいは官邸主導で決めることができなくなって、もう国会主導になっているんですよね。自民党とか公明党とか国民民主とか維新とか立憲とかね。だから権力がシフトしている感じなんですよ、国会に」と「ひるおび!」で解説していたそうです。国民の総意が反映される国会主導で安定的皇位継承をリードしていただきたいです。
京都のS
2024年11月4日
「立法府の総意」(≒国民の総意)が間違っても「内閣の総意」に置き換えられないよう見張り続ける必要がありますね。