森暢平成城大教授がポストしています。
中道改革連合の「皇位継承問題に関する取りまとめ」のポイント
— 森暢平 (@mori_yohey) May 11, 2026
昨日(5月11日)15時から1時間強開催された中道改革連合の「安定的な皇位継承を検討する検討本部」会合後の、笠浩史本部長のブリーフィングを直接取材してきました。…
中道改革連合の「皇位継承問題に関する取りまとめ」のポイント
昨日(5月11日)15時から1時間強開催された中道改革連合の「安定的な皇位継承を検討する検討本部」会合後の、笠浩史本部長のブリーフィングを直接取材してきました。
本日(5月12日)の中道改革連合執行役員会で正式決定し、5月15日に開催される全体会議で意見表明されます。
全体会議は5月15日で終了する見込みで、高市政権が、どこまで中道の意見を踏まえた皇室典範改正要綱を提示するかという次のステージに移ります。改正要綱が出るのは、そんなに遠くないはずです。その点はまた論じるとして、今回は昨日のポイントのみ。
笠本部長の取りまとめ案のポイントは以下。
① 女性皇族婚姻後の夫と子の身分については、皇室典範附則のなかで、「検討」を明記することを求めるとした点
2017年の退位特例法では、女性宮家の検討は、附帯決議でした。しかし、事実上反故にされたことを考え、より法規範性が強い附則のなかに「検討」を明記するとしました。野田元首相ら、この問題に一家言ある旧立憲の議員に配慮した形です。
先週金曜日(5月8日)の段階では、「しかるべきとき」に対応と曖昧な形だったのを踏み込んで、「適時適切」に対応としました。その具体的な形が、附則への明記ということのようでした。
【笠本部長原案】
以上の新しい制度のもと、内親王・女王殿下が、婚姻後も皇族の身分を保持することとなった場合において、その配偶者および子の皇族の身分については、当事者のご意向など個別の事情等を勘案しながら、適時適切に対応するものとする。この点については、より法規範性の強い附則の検討条項として、定めることを求めたい。
② 旧宮家の復帰案について、「容認」と報じられていることについて、枝野幸男氏らから否定的な書き込みがあったこともあり、「容認」という表現について議論があった点
笠本部長原案では「養子縁組について……いわゆる旧11宮家の皇族男子の子孫である男系の男子の方々を対象にこれを認めることも考えられる。」とあったものの「認める」を「検討する」などに代えればどうかという意見が出たようです。
本日の執行役員会までに笠本本部長が練り直し、最終案を提出するとのことです。これらが、笠本部長に「一任」という意味です。
「法的な整理を含めて要件・手続きについて慎重に」と書いてある のも大事な点です。
【笠本部長原案】
なお、象徴天皇制が国民の総意に基づくものであることに鑑み、国民の理解を得るべく養親養子双方の自由意志に基づくものであることを確認したうえで、法的な整理を含めてその要件、手続き等について慎重な制度設計を行わなければならない。
③ 女性天皇の検討についても引き続き求めるとした点
ここは、笠本部長がどのくらいやる気なのか掴み兼ねました。 とりあえず、今回の典範改正とは別の「将来」の話として、「女性天皇」の検討を求めるというニュアンスに受け止めました。下記の本部長原案は、全体文章の最後においてあるのですが、野田元首相から最も大事な点なのでもっと前方へとのリクエストがあったとのことでした。
【笠本部長原案】
今回の措置は緊急の措置であって、安定的な皇位継承を確保するための方策を引き続き議論していくことが、退位特例法の附帯決議で要請されているように、必須の事柄である。悠仁親王殿下の次代以降の皇位継承については、悠仁親王殿下のご年齢やご結婚を巡る状況を踏まえて、女性天皇の是非なども含めて静かな環境のもとで議論を深めていかなければならない。
以上、今回は評価・評論を交えず、関心のある皆様に、取り急ぎご報告です。『毎日』の解説記事がそれなりに詳しかったのでリンクします。
読む政治:出身政党で溝明らかな中道 皇族数確保「最大公約数」でまとまる | 毎日新聞
旧立憲民主党の議員、元議員が行動・発信されることによって笠本部長案に変化が出てきているのが分かります。
今回とは別に女性天皇を議論する場を早急に開くことが大事と言うのもその通り。
同時に党内の意見を「足して二で割る」ような煮え切らないまま全体会議に入ろうとしているのが何だかなぁと感じてしまいます。
中道の存在意義ってなんだろう。
森先生。取材いただきありがとうございました。
文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい
1 件のコメント
サトル
2026年5月12日
森先生
ありがとうございます!