養子案の疑義について、皇室の歴史や制度の調査研究を担う宮内庁書陵部で32年間にわたり、研究職を務めた鹿内浩胤(しかないひろたね)氏の論考を、毎日新聞が報じました。
皇族数確保の養子案「皇室の伝統逸脱」 元宮内庁研究職が警鐘【毎日新聞】
・養子案は「門地(家柄)による差別」疑問視する声。
・鹿内氏「皇室の歴史を踏まえると、将来にわたり混乱を招く恐れがある」警鐘
・養子案は特権的な階層を恒常的に生じさせる懸念 対象者がいるか具体的な見通しなし
枠組みだけ先行すれば制度を空文化 議論に費やした歳月は無に帰す
・出口のないトンネルを掘り進めるような無責任な立法や制度設計は、将来にわたる法的な混乱を招く歴史の審判に堪えられない 「枠組み先行」は皇室に対する不誠実の極み
制度の永続性と実務上の実効性の観点から疑問
・旧皇室典範も養子を禁止 政治的利用で皇位継承等での混乱を招いた苦い歴史への深い反省に基づく
・特定の個人間の契約に委ねられる養子が天皇を支える皇族となれば皇位継承の制度が不安定に
・古代の律令に規定された皇族の範囲は4世まで
養子案の対象者は男系でつながる崇光天皇(すこうてんのう 1334- 1398)から20世以上も離れる
・現在の皇族数確保の議論は養子案を推す主張の背景に男系男子継承維持の意図
養子案の容認は女性・女系天皇の否定 皇室の伝統逸脱
・2005年有識者会議 「皇位継承資格の女子や女系皇族への拡大」が妥当
養子案「国民の理解と支持、安定性、伝統のいずれの視点から見ても問題点」事実上否定
・2021年の有識者会議 かつて指摘された課題検証も十分にないまま否定された養子案が議論の前面
論点の急速な転換は、議論の一貫性という観点から見て、極めて特異な推移
・「静謐な環境」は、閉ざされた場で協議することへの免罪符ではない
天皇の地位は「国民の総意」に基づく 国民は皇室制度を巡る数々の問題点を共有する権利
「皇室典範国民会議」で透明性の高い熟議を 「静謐な環境」と「開かれた議論」は矛盾しない
男系血統の接続が目的の不敬な養子案こそ、
伝統逸脱であることを滾々と諭す鹿内氏。
特に「枠組み先行」は皇室に対する不誠実の極みとの言葉は
全体会議に臨む男系固執の国会議員一人一人に訴えかけたくなります。
養子案の容認は女性・女系天皇の否定とは
愛子天皇の否定。
伝統逸脱の養子案がまかり通る静謐な環境は、終了です。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ