天皇陛下のおことばを報じた毎日新聞の記事がヤフーニュースになり、多くのコメントが寄せられています。
天皇陛下「国民の理解を得られるものに」 皇族数の確保策巡り【毎日新聞】ヤフーコメント
牧原出氏(東京大学先端科学技術研究センター教授 官僚制の歴史研究と政治家・官僚へのオーラル・ヒストリーを用いて、日本政治を研究しながら、現在の政治・行政をウォッチしています)
解説・天皇が求めているのは「国民の総意」だが、国会がまとめたのは「立法府の総意」に過ぎない。そこから唐突に法制化へ進むことに無理がある。公聴会やパブリックコメントなど、国民の意見を聞く手立てはいろいろある。そもそも、この「立法府の総意」が、世論調査でまったく国民の支持を得られないとしたらどうするのか。それでも法制化を強行すれば、それ自体象徴天皇制の否定に等しい。かといって法制化を取りやめれば、立法府の自己否定である。今は、この「総意」を国民にわかりやすく説明し、理解が得られているかどうか確認する段階に過ぎないのではないか。
鈴木洋仁氏(社会学者/神戸学院大学准教授 専門は歴史社会学、メディア論。元号や天皇に関する研究を進めている)
見解・「国民の皆さんの理解」ということばが、今回のいくつもの課題を象徴しているように見えます。 まず、「国民」という表現です。天皇陛下は、「人々」を使われる場合が多い。今年の新年にあたってのご感想でも「国民」は使われていません。この違いは小さいようで、大きい。 「人々」は、ひとりひとりの生きた人間を指し、「国民」は、憲法などにかかれている仕組み上の存在です。 また、「理解」についても、憲法第1条は、天皇の地位が「国民の総意に基づく」と定められている点に鑑みますと、意義ぶかい。今回の「立法府の総意」にも通じる「総意」ではなく、「理解」として、「意図」よりも「納得」に近いニュアンスをもたせているとみられます。 さらに、「理解が得られるものとなることを望む」と、希望なさっています。 まだ法案としては明らかにされていませんので、これからの話ではありますが、これからますます政府や国会の説明が問われます。
主なヤフコメは?
・天皇陛下の発言は、政治家たちの強引な進め方に対する警鐘であり、国民の理解を得ることが重要だと感じています
・女性天皇の存在を認め、過去の事例を基に議論を進めるべきだという意見もあります
・天皇陛下が「国民の理解を得られるものに」って言うのは、国会議員が一方的にどんどん進めるのに嫌悪感を抱いてるんだと思います 陛下にそこまで言わせてる議員はどう考えてるんだろう?
・各マスコミなどの調査による国民感情と国会議員との皇室や女性天皇の在り方についてのギャップが大きいと感じる。 他方、一般では男女平等機会均等法などと謳っておいて、何故女性天皇は是とされないのか理解に苦しむ内容だと思いますし、個人的には女性天皇は過去にも存在されていたので、そこを中心に議論を進めるべきだと思います。
・今上陛下は日本にとって理想的な天皇。 そして、理想的な天皇の薫陶を受けた敬宮さまこそが次代に相応しい。性別は関係ない。 天皇は自分の意思を表明できる場面が非常に限られているのだから、権力闘争や蓄財など自分の事しか考えていない政治家たちには、ちゃんと行間を深く読めと言いたい。
・保守政党である自民党、維新の会は今上天皇のお言葉を尊重する立ち位置のはずだ。それなら、非公式ながら国民の総意は圧倒的に愛子天皇の誕生であり無視できないはずだ。 高市政権発足依頼、数の横暴による国民無視の政治運営が顕著になっているが、皇室典範改正もその一つだ。そもそも、国会で虚偽答弁を繰り返す品格のない高市が皇室典範改正、最高の規範である日本国憲法改正を主管する資格があるとは到底考えられない。 誠実、クリーンな首相こそ後世に影響を及ぼすこうした改正を行うにふさわしい。
・天皇陛下は制度への具体的な言及を避けられたが、「国民の理解が得られるものとなることを望む」という一言は極めて重い。自民党と維新は数の力で結論をまとめたが、国民的合意が十分に形成されたとは言い難い。政治家たちが「立法府の総意」を強調するほど、陛下の「国民の理解」という言葉が対照的に響く。私には、政治主導の強引な進め方への静かな警鐘に聞こえた。
・陛下を含め皇族の皆様は、ご自分の人生を 自らの意思で決めることができない生き方をされているわけで 我々には想像もできないお辛さ、不自由さがあると思います。 陛下は常に、そんなお辛さを微塵も見せずに 我々国民に寄り添ってくださる。 この皇族数確保問題について、政治家だけの判断でなく 陛下のお気持ち、ご意向が最大限活かされることを願います。
・とてもじゃないが、今回の案は、「国民の総意」を汲んでいるとは思えない。 ただ、政治と完全に分離され、立法にも行政にも関わることを許されない天皇陛下としては、ギリギリの「お言葉」だったのだろう。 そもそも「天皇家」の話しに第三者が深く関わろうとするのがおかしい。皇室のことは皇室に決めてもらうのが本来だろう。
・日本国憲法にある天皇とそれ以前の天皇とは全く別である。国民の総意に基づく象徴天皇とはどうあるべきか?昭和、平成、令和と陛下ご自身が最も悩み努力をされて、現在の国民に愛される皇室がある。 なのになぜ当たり前のように日本国憲法以前の制度を復活するのか?旧皇族がなぜ旧なのか考えないのか?きっと陛下はいつか来た道を踏み出さないか心配しておられると思う。
ヤフーニュースは、しばらくすると見られなくなってしまう場合が多いので
令和の詔勅を賜った際の国民の声を、愛子さまサイトに残したいと思います。
♪愛子天皇でええじゃないか♪
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
1 件のコメント
サトル
2026年6月12日
まいこさん、記事紹介ありがとうございます。
今回の記事で、最も興味深かったのは、養子案の賛否そのものよりも、専門家コメントもヤフコメも含めて、「国民理解」という言葉に論点が集まっていることです。
牧原氏は「国民の総意」と「立法府の総意」の違いを指摘し、鈴木氏は「総意」ではなく、「理解」という陛下のお言葉の重みを読み解いています。
ヤフコメでも、「国民の理解が得られているのか?」という声が数多く見られます。
皇室制度は法律だけで成り立つものなんかではなく、国民の理解と支持によって支えられているのです。間違いなく。
だからこそ、今回の陛下のお言葉が多くの人の心に響いているのでしょう。
賛成か反対かではなく、「なぜその制度が必要なのか?」「なぜそれが国民に受け入れられると考えられるのか?」を、国会議員は、真摯に且つ丁寧に説明することが求められている段階なのだと、あらためて感じました。