オドレら正気か?in岡山「ときめきの愛子天皇」の感想(前編)

拝啓
オドレら正気かライブ「ときめきの愛子天皇」公開部分の視聴完了です。設営隊の皆様、ありがとうございました。今回の議論の、感想を送ります。前編・後編の2回に分けます。今回は前編。

・「ときめき」の罠があぶり出すもの
 小林先生は昔から、「漫画家」の肩書しか使わず、それにより、権威主義者をあぶり出しました。小林先生が「ときめき」という言葉を使う事で、露わになった「ダンケー馬鹿四天王」は、以下の通りです。

1.「天皇は血の器」とする血統主義者
 ロボット天皇論者、御簾越しの天皇論者ともいえます。「愛子天皇論」が示すように「皇族方の研鑽を評価せず、血統でしか評価できない」から、自然な感情(ときめき)すらも拒否します。愛子さまの文学を読みたくない、という態度は「ときめくのは嫌だ」という、恐怖心にすら達しています。自然な感情を拒絶しては「自然な敬愛」から、遠ざかるばかりです。

2.感性が劣化し、「庶民」ですら無くなった泥人形
 竹田恒泰は「身分は同じだが、血統が違う!」と言いました。庶民(寅さん)の生活感覚からはかけ離れた認識であり、ノイジーマイノリティの傲慢さを体現しています。3.の山口真由は、この件では(竹田に)反論しませんでした。地に足のつかない、「血統や学歴にすがる」思考を持つ者どうし、相性が良かったのでしょう。

3.「自力で問題設定」が出来ないエリート
 皇室の課題は、教科書には(基本的に)載ってはいないので、自分で考え、行動する事が求められます。ただ、2.で示した「劣化した感性」に合いそうな本を選び、それで勉強した山口真由。「凍結保存せよ」「十字架に磔にされた姿が尊い」「生身とは思いたくない」という問題発言は、他人が出した問題文を鵜呑みにするとこうなる、という見本ですね。

4.モンチッチ議員と自称学者
 倉山満に入れ知恵された長島議員。「旧宮家出身者を、『本来の身分に戻す』だけだ。何が悪い!」と言わんばかりの、憲法(14条)無視ぶりです。
彼らが「産まれ落ちたら即、俗世」という事、皇統譜に「彼らの名前が載った事」が無い事、フルスペックの基本的人権を持つ事・・・議論の前提とすべき事実が、悉く抜け落ちています。無知のまま、自分の願望を優先させた結果でしょう。挙句の果てには「価値観の違いだ!」などで、無知を誤魔化し、時間稼ぎを狙う輩もいます。「自分は天皇よりも賢いのだ」という無駄な自信は、「井の中の蛙でいたい」という感情の、裏返しなのでしょうか。


・先例を破った歴代陛下の「戦闘力」
 昭和天皇は「側室廃止」「全国御巡幸」「民間人の皇后を迎える」など、主体的な刷新を行ってきました。平成の陛下(上皇陛下)の「ナルちゃん憲法」「ひざをついて被災地慰問」もまた、先例が無い事です。
 共通するのは「過去の歴史に学び、それを現代に生かし、未来の礎を示す」という、「要」としての感覚だと思います。昭和天皇が、2.26事件やGHQとの交渉などで示した「戦闘力」は、そうした感覚に裏打ちされています。
 小林先生ですら「ひざをついた慰問で、逆に権威を高める」事までは予想できず、陛下への畏敬の念を深くしました。それを感じ取れず、コケにした安倍総理とは対極です。
 「統計データはとれないが、過去—現在—未来をつなぐ要」としての天皇。こうして、庶民に宿る「見えない敬愛心」の謎を探る事は興味深く、ボーカルマジョリティ化へのヒントもありそうです。
(後編に続く)文責 福島県 殉教@中立派

1 件のコメント

    殉教@中立派

    2023年2月13日

    ふぇいさん、連絡ありがとうございました&掲載ありがとうございます。
    (時浦さんのブログにまで載せて頂いたのは、予想外でしたが)。

     前半だけでも、以前の公論イベントで扱ったテーマの掘り下げ・最新の話題を踏まえた分析・素朴な「ときめき」の持つ、意外な側面・・・と、充実度が高かったです。「カップラーメンは、湯を入れてすぐに食べるタイプがいい」などの脱線があっても尚、ここまでの内容です。
     男系派は、ときめきなどの「理屈で説明しきれない感情」を拒否しますが、その一方で「(皇室課題のリアルに対する)ロジカルな思考」さえも、破綻しています。結局「自分に都合のいい理屈だけで、ものごとを理解した気になる。そして、理解が間違っていた場合、謝ったら死ぬ」というものでしょう。
     今日の小林先生のブログ(※)に、これを打ち破るための「覚悟」が示されました。疑うより信じる方が難しいのは、百も承知。こうした苦難の道で「楽しみながら戦える」私達は、間違いなく幸運でしょう。

    (※)https://www.gosen-dojo.com/blog/38873/

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。