大陸と日本の宗教観の違い

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ふと”信仰”というモノに大陸と日本で違うなあ、と思った事があります。
それは目に見えない神様に対しての心の距離で、大陸の”道教”の観念と日本の”八百万の神々”と人との距離感だと感じました。

大陸の道教は、神と人が直接繋がる、ではなく、なんと言いましょうか、人の挨拶が神様に届くには、てっぺんにいる神様まで、数々の関所と役人がおり、色々と手続きと物入り(袖の下)が必要な感じです。道教では、上に玉帝(皇帝みたいな存在)西遊記では更に上にお釈迦様がいます。そこから下に役職・官職の仙人(神?)、官僚の役人、門番、とあります。

道教の、中華街のお寺での参拝には、神様に参拝する人は挨拶としての線香と、お願いを叶えて欲しい、または御礼参りにお金の紙を携えます。ちなみに、中華街のお寺では各挨拶参りで5本一束の線香を使用しますが、熱心な人は15本ほどの線香をもって挨拶します。これにはお願いしたい意味を含め、福・禄・寿と5箇所挨拶必要の場合、3本捧げます。3✕5です。
 福は幸せ、禄はまんま金運、寿は健康の意味であります。そして願い事・御礼参りにかかせないお金が要ります。神様と人はビジネス相手とも言え、下から上に願い事をもっていくシステムもあり、日本から観ればドライに感じるかもしれません。しかし、大陸の神々の中には心と心が繋がれば袖の下は関係無く、私もお役所通して神様にあまり袖の下をしてない身ですが、何か神様が気に入る心があれば、直接お力を貸して下さる事があるかもしれません。例えば関帝、劉備達は義心・赤心(まごころ)に共感すれば、特に袖の下遠さずとも、直接気に入ればお力を貸して下さると思います。(ただ、挨拶が久しいと夢枕で催促に来ますが。)

一方、日本の神社やお寺の神々ですが、参拝のさいはお賽銭とお参りで直接会えて、大陸と比べて親しみやすい感じがします。何でしょうか、神々と人がご近所付き合いくらい距離が近い感じがしました。

日本は尊い存在(皇室の方々含め、)と一緒の空間にいて、寄り添ってくれるそんなあったかさを覚え、さすが八百万の国と感じ入るこの頃です。

文責 神奈川県 神奈川のY

5 件のコメント

    神奈川のY

    2024年6月5日

    京都のS様、三尸(男系固執)と天帝(韓鶴子)の口に餅(言論)を喰らわして参りましょう!口に物を入れれば告げ口出来ないです。

    京都のS(サタンのSじゃねーし)

    2024年6月5日

     Y様、告げ口する対象としての天帝が「統一教会」の教祖(韓鶴子)なのですから、目も当てられませんねぇ…。

    神奈川のY

    2024年6月5日

    京都のS様、コメントありがとうございます。鎌倉の御霊神社に確か庚申待ちに関する石塔がありました。”三尸”に対する対策法で、夜更かしして寝なければ体の中にいる”三尸”は告げ口にいけないとか。
    三尸は人間共生している寄生虫の様な存在で、宿主から開放されようと天帝に告げ口してゴリゴリ寿命を削るそうです。
    恩知らずな三尸ですが、日本にも日本に住まわせて貰ってるのに、恩恵受けてるのにも拘らず、男系固執の告げ口を天帝(権威者)にして日本の寿命を削っている三尸がいますよね。退治しなければです。
    基礎医様、道教のドライな感覚は大陸の現実の社会にもトレースされている感じです。なので、基本神様と距離を縮めるより、結局は自分で打開したほうが手っ取り早いと感じ、大陸では他人付き合いの感じがあります。ただ、関帝を通してですが、本当に胸襟開いての付き合いもあるかなと感じました。大陸で日本に帰る手立てが検討つかず、武侯廟に行った際、”日本に帰ったら日中友好のため、日本の為に働きたいです!”と誓いたてたら、日本に帰れてこうしている為、日本の神様との付き合い方もあちらで通用するのかなと感じました。賄賂より、”真心”が通行手形だと思いました。あ、あと神さまとの挨拶参りはあちらが寂しさを感じる前にした方が良いと思いました。(関帝の視線が刺さってる気がしました。)

    基礎医学研究者

    2024年6月5日

    (編集者からの割り込みコメント)なんか、中国の道教の発想を見ていると、キリスト教のプロテスタントに似ていますね(やけに、功利主義的な感じがしますね)。逆に、私たち、日本人とカミの結びつきが、「距離感」が近い、というのは、納得です。現在の神社本庁はいろいろな問題を抱えていますが、神道が神教とならなかったのは、神奈川のYさんがブログで書かれたことと大いに関係がありそうだ、と思った次第です。

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2024年6月5日

     コレも興味深い話です。大河「光る君へ」に「庚申待ち」のエピソードがありました。一晩中寝ずに起きていないと、自分の身体から「三尸」と言う虫が出て、自身の悪行が天帝に報告されてしまうという一夜があるそうです。劇中の平安貴族は道教の風習を信じていましたが、寝たら地獄に堕ちるみたいな容赦の無さが中国の神ですね。日本の神々の人との近さは、村に隣接する山にいるような、神々が村人を見守るような近さです。日本人の神々との近さは皇族との近さと似ています。

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