いまさらながら、両者の意見が拮抗するとは?

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当サイトでも継続的に報告していますが、4/28に公表された共同通信社の世論調査結果については、やはり「皇位継承」の議論にじわじわ影響を及ぼしておりますね(^_^)。

①人口、約1億2400万人の日本において、2000人にアンケートをとった結果など、大した意味はない。
②「皇位継承」問題は、人気投票ではない(あくまでも、伝統に沿うべきだ)。
③立憲民主党の論点まとめは、「女性宮家」を1本にしぼることができず、男系と女系の意見が、両者で拮抗している

今のこのような状況を見て、「皇位の安定継承」の道を拓くために、あのタイミングで、世論調査を実施した共同通信社、さらにそれをそれぞれの地方に広めていった地方紙の貢献は、ものすごく大きかったと思います。加えて、5月20日に世論調査を実施した毎日新聞さんの貢献も、見逃せません。なぜならば、このような”国民の声”を拾い上げていくことによって、静謐な環境で(私にいわせると、こっそりと行い、結果のみ伝える)、そして自民・公明のような与党主導で決定するなどということは、できなくなってしまったわけですから。

それで、「男系維持」を主張している人達は相当都合が悪かったのか、何とか世論調査の価値を下げようと必死です(上のように、まとめられると思います)。これがおかしいことは、当サイトにおいても、たくさんの人が指摘しています。で、自分の関心を少し言いますと、世論調査結果や、立憲民主党の論点整理について価値を下げようと「拮抗している?」とか「二分している」という言い方をしていることに、違和感を感じます。それは1言でいうと、客観性がないのでは?ということです。

では、拮抗している?とはどんな状態でしょうか?
1例を、以下に示します。

これは、憲法記念日に合わせて、主要全国紙が、憲法に関する世論調査結果を公表したものです。方式は、郵便方式(共同通信社が用いたアプローチ)や電話方式(毎日新聞が用いたアプローチ)と異なりますが、
「憲法改正についての賛否?」と質問すると、グラフをぱっと見た感じでは、3社で賛成(青緑)、反対(オレンジ)がだいたい、1:1~1:2くらいになることが、示されます(毎日で、”答えない”の割合が21%あるのは、他紙と較べて突出しており、これはちょっと興味深いところ)。

で、個人的には、本当は憲法については、国の安全保障、政教分離の問題、戒厳令の定義など、制度を現状に合わせるためにも、改正するための議論はしなければならない?と、強く思いますが、ここでは、憲法改正については、現在でも「拮抗している」というのが、素直な解釈と思います。

しかし、「皇位継承問題」の議論は違います。

このグラフを素直に解釈すると、どうでしょうね?

どう考えても…

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

9 件のコメント

    基礎医学研究者

    2024年6月23日

    >佐々木さん
    コメントありがとうございます。今回のものは、前回の産経が世論調査やらないこととセットで出した感じなのですが、これを出そうと思ったはじまりは、5月3日の憲法記念日のときの世論調査だったので。理系的なクセでデータ使ってグラフ書いてみると、ここで示したように、「各社多少の違いがあるけど、たしかに賛否が拮抗しているなと」。ブログにも書いたようにこの結果にはいろいろ思うところはありますが、一先ずは受け入れると。でも、皇位継承問題は、ある意味方向性は明らかですよね。「愛子さましか勝たん!」ということですよね。
     何回も書いてすみませんが、やはりこういうことを行われることそのものが「男系維持派」にとってはイやだったのでしょうね。佐々木さんいうように、これまでは声の大きさで胡麻化してしたけど、それが違っていたということですからね。
     これは、小林先生が朔日のゴー宣道場のHPでもいわれたように、愛子さまご自身のオーラのおかげ!としかいいようがないですよね。だから、私たちはその道筋を拓く支援をすることが、行動につながっていくのでしょうね(これまでも、これからも)。そのように、思いました。

    佐々木

    2024年6月22日

    「拮抗」と見るといろんなな言葉が浮かびます。

    「半々」「五分五分」「均等」「同数」「同点」「引き分け」
    「痛み分け」「一歩も譲らず」などなど。

    字面からはお互いに一歩抜きん出ていないと分かります。
    ダンケーカルトは「千日手」なんて使いそうですがwww

    改めてグラフを目にすると、皇位継承問題は拮抗するどころか、
    「女性天皇に賛成」「皇位継承の安定性に危機感を感じる」が
    圧倒的に数字を占めています。

    今までダンケーカルトは少数でしたが、声のデカさで
    男系継承が圧倒的と錯覚させていたわけです。

    それが今回の共同通信と毎日新聞の世論調査結果で
    化けの皮が剝がれた訳です。

    女性天皇賛成の声が圧倒的と数字で具体的に示された以上、
    ダンケーカルトが何を言っても、彼らの言い分が多数と
    理解されることはないでしょう。

    基礎医学研究者

    2024年6月22日

    >SSKAさん
    「世論調査結果は十分に定量化の証と言えると思います。
    女性や女系皇族(天皇)と旧宮家で大小が明確に分かれた、それがそのまま人物や聖域に対する人々の評価や期待の現れと見なす以外無く、旧宮家系やそこに宿る男系Yは無に近しいと示され・・・」

    →これは、こちらの方が返信コメントに適当と思いましたので、こちらに書かせていただきました
    ほんまにおっしゃる通りで、本来の識者の役割はでてきた結果に対する、解釈のはず。しかし、都合の悪いことにほっかむりしてやり過ごそうというのは、庶民を舐めていますね。たぶん、国民の関心が低ければそれでやり過ごせたのでしょうが、この世論調査結果の公表の意義は、国民の関心は低くなく、やり過ごすことはできなくなった。だから、必死に価値を下げようとする、ということでしょうね。これは運動家の態度で、識者の態度とはもはやいえないでしょうね。

    基礎医学研究者

    2024年6月22日

    >だふねさん
    コメント、ありがとうございました。お役に立ってよかったです。いや、まったくその通りですよね。今回の結果は、悠仁さまがつぎにいらっしゃるから大丈夫だ~なんて感覚とはまったく違うし、お子様の愛子さまがいらっしゃるのだから次の天皇になるのが自然!ということが、良く現れていますよね。そして、ここには示していませんが、今回の結果は「男系」が大切どころか、「君臣の別」を乱すな^!ということも、明らかになりました。ほんまに庶民の直感を舐めてもらっては、困る。いや、実は本当は、庶民の直感に脅威を感じるから、何とかこの世論調査の価値を貶めてアンケートといってみたり、そもそもこの調査自体が表にでてほしくなかったのでしょうね(それは、アンケートでしたが、朝日新聞デジタルの彼らの行動を見てよくわかりました)。だから、産経新聞は、別に書きましたが、世論調査で自分たちが関心あるはずの「皇位継承」問題については、不自然なことに聞かない!ということなのでしょうね。いや、このまま「愛子さまはかたん!」のイベントが起爆剤となれば、彼らは自滅しそうな気がしてきました。

    だふね

    2024年6月22日

    コメントが遅れましたが、グラフの作成ありがとうございます。

    改めて、共同通信社の世論調査は、国民が皇統問題に対し極めて常識的な感性を持っていることを表してくれたことに、感謝したいと思います。
    ぜんぜん拮抗していませんね。国民の9割は「女性天皇に賛成」しているし、7割は安定的継承に危機を感じると回答している。「悠仁さまがいれば安心」などと思っている人は少ない。
    もし愛子さまが明日にでも皇太子になられたとして、分断するなどありえないし、男系固執派もダンマリ決め込んで、何事もなかったかのように日本で暮らし続けるのが目に見えます。

    「こん」さんという方のブログも読みました。
    https://ameblo.jp/toris1900/entry-12856507619.html
    「世論調査」と「アンケート」の違いがわかりやすく説明されていました。暗山氏が「アンケート」と言い換えた幼稚さ(しかも「共同通信社の~」という部分も都合が悪いから伏せるセコさ)を的確に指摘してくれ、痛快でした。

    ありがとうございました。

    基礎医学研究者

    2024年6月21日

    みなさん、コメントありがとうございました。これって、もう少し早く出そうと思っていたのですが、ちょっとあのときは関西の2 DAYSの告知もあって時間が捻出できなかったのですが、今回、産経が世論調査を行わないというネタをくれ、本日、サトルさんがちょうど[vol.233]の論破を行ってくれているので、出すならばいまかと思いまして(;^_^A。

    >サトルさん
    ありがとうございます。しかし、こうしてまとめていると、これは”推測”ですが、共同通信社には、立憲民主党のまとめ案、さらに私たちを落胆させた”自民党”のまとめ案を出す時期を見て、国民の声が強力な「皇位継承」問題の後押しになるとわかっている人が、いたのかもしれませんね。もっとも、その後、地方紙がその結果を伝えるのにとどまらず、独自に社説で見解を出していく流れまでは予想できていなかったかもしれませんが(ここまで、ねらっていたとしたら、小林先生並みの洞察力の持ち主ですよ、その方(or方々)。

    >れいにゃんさん
    そういっていただけると、理系的なセンスでグラフ化した意味もあったかも、です。サトルさんも言われていましたが、これは相当なダメージなのでしょうね。れいにゃんさんが編集した番組で、石破議員と野田議員は、後押しを感じてほしいですよね。さらに、もうひと越え~は、やはり「愛子さまは勝たん!のイベントですね(`・ω・´)ゞ。
    いまさらながらですが、やはり国民の熱意に最後はかかっておりますね。

    >SSKAさん
    おっしゃる通りですね。たぶん、自民党を始めとした与党は、少数のダンケーを満足させるために、密室で決めて押し切ろうとしていたのでしょうね。しかし、誤算はいっぱい出てきて、「昨年10月、岸田首相が、皇位継承に関する議論を開始する!」と宣言してしまったこと、立憲民主党の議員が国会で見事な質問を繰り返し、内閣法制局からもおもわぬ答弁を引き出してしまったこと、そしてSSKAさんが、書かれたような動き。やはり、これらは”心ある国民”が関心あることによって引き出されたと、自分は思います。ですので、政治家にまかせず、もう1押しですね。

    SSKA

    2024年6月21日

    立民の両論併記は党内の公論の結果を示した本戦前公開スパーリングみたいなもので、その後与野党協議が自民懇談会と同じ密室を続けようとするのを阻み、現在は各党の意見表明に引き継がれています(個人的には女帝の意見を強めて欲しかった本音も有りますが)。
    少数側が議論をリードしているのを認めたくないだけですね。

    れいにゃん

    2024年6月21日

    こんなにわかり易く、見るからに、どう見ても、圧倒的な「女性天皇も女系天皇も賛成!だって今のままだと皇位継承が不安定だから!」という世論を「拮抗している」???
    数字は正直ですね。圧倒的です。
    愛子さましか勝たん!

    サトル

    2024年6月21日

    実にわかりやすいです。
    数年前から「見える化」が様々な分野で話題になり、また定着もしていますが、
    おっしゃるとおり、共同通信社の「見える化(世論調査)」は、相当なダメージを与えてると、日々強く感じる次第です。

    また今回の基礎医さんの例に挙げた「見える化」は、対象も含め「(男系の)言葉の怪しさ……誤魔化しを見える化」しており、実に興味深いです。

    男系の方々は調査価値を貶めようと必死になってますが、
    自ら(墓)穴を掘って、どんどん蟻地獄のようになっていくので、「何が楽しいんだろ?」と、思っている次第です(笑)

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