ふぇいでございます。
今週のSPA!にも、暗い山の駄文が掲載されていました。
佐々木さんが校閲をしてくださいましたので、ブログにアップさせていただきます。
※今回のウンコ色の文章は、倉山満の言論ストロングスタイルvol.237(週刊SPA!2024年7/30・08/06合併号P46.47)から引用しています
佐々木さんのコメント
今週発売のSPA!に掲載の愛子天皇論は日本の国体は「相思相愛」という納得しかない結論に 頷きまくりでした。 一方で暗い山の記事は言葉の意味すら正しく理解していない事が分る駄文でした。
手間暇かける必要のない内容でしたので、文書だけ送らせていただきます。
それではご覧ください。
本当の駄文です。
1.「皇室における先例は思い。たとえ、天皇陛下であっても、蔑ろにすることは許されない。」
「皇室は先例で出来上がっているのだから、」
校閲:側室廃止、一般女性とのご結婚は先例やぶりでは?
相も変わらず上から目線な文章ですが、昭和天皇に上皇さまがされた先例破りとの整合性には何一つ説明がされていません。自分に都合のいい事ばかり並べ立てて誤魔化そうとする魂胆が見え見えです。
2.「そして皇室に関する法を皇室法と呼ぶが、皇室典範のような成文法や皇室の先例は皇室法であり、実質的憲法なのである。」
校閲:皇室法は存在しません。皇室典範は最高法規である日本国憲法で定められた法律です。
日本国憲法は第98条で日本国憲法が最高法規と明言しています。
そして皇室典範は憲法第2条で定められた法律です。仮に皇室法なんていう憲法があるなら、憲法99条で天皇に日本国憲法を尊重し擁護する義務を求める文章はないはずです。
天皇陛下はじめ皇族方が真面目に日本国憲法の要請に従うそばで、自身のメンツの為なら、憲法もねつ造する暗い山の荒唐無稽ぶりは目に余ります。
3.「そして女帝も長らく(770~1629年)憚られたが、これは憲法習律による禁止である。1889年の明治の皇室典範の規定から現在までは成文法により女帝が禁止されているので、実に千年近く皇位は男系男子に限定されていることになる。」
校閲:1629~1889年の間は女帝はOKだったのか。もしそうなら記事のテーマと矛盾するのでは?
暗い山の記した西暦770~1629年を調べると、770年は女帝・称徳天皇が崩御した年で、1629年は女帝・明正天皇が即位した年になります。偶々暗い山も常識が働いたのか、珍しく校閲が仕事したのか不明ですが、流石に女帝の存在は無視できなかったようです。
しかし、西暦を書いたために「1629年~1889年の間は女帝はOKだったのか?」と疑問が生じ、皇位継承は男系男子に限定していなかった事になります。
先例は絶対と言いながら、その整合性は取れていません。
4.「こうした皇室法に関する知識もなしに「ジェンダー平等」などと叫んでも相手にされないのは当然だろう」。
校閲:皇位継承問題で話し合われているのは安定的な皇位継承の実現です。
紙面の1/3を使って憲法習律について説明したのは、これが言いたいがためだったようです。
皇室がいつまでも続く事を目的に、安定的な皇位継承実現の手段として皇位継承の性別制限廃止を訴えているのに、ジェンダー平等に置き換えようとするのは、双系派がジェンダー平等実現のために皇室を政治利用してるとレッテル貼りをするためでしょう。
しかし、これはかえって皇室の存続を更に危うくさせます。皇位継承の制限理由が性別に求められる以上、今の男女平等の世の中では女性差別の象徴と捉えられてしまう恐れがあります。
女性差別撤廃を理由に、キャンセルカルチャーで皇室が断絶する危険に繋がりかねません。
5.「しかし、すべてを得た最高権力者は、形式など求めない。だから皇室は残ってきた。」
校閲:皇室の権威を政治利用するためでは?
単に皇室の権威を利用した方が、権力者には都合が良かったからでしょう。歴史をひも解けば、世界には権力者に滅ぼされた王朝はいくらでも出てきます。そんな中で皇室がこれまで続いてきたのは、
今週発売のSPA!に掲載の「愛子天皇論」で、よしりん先生が述べた「日本の国体は皇室と国民の相思相愛」にあったからでしょう。
事実、権力者は歴代の天皇で権力者の都合で即位や退位をさせられたり、島流しにされるなどしていますが、皇室そのものを滅ぼそうとした事はありません。流石に権力者側も民衆に支持された権威に手をかけることは躊躇いがあり、政治利用の方がメリットがあると判断したため、皇室はこれまで残ってこれたのだと思います。
もし皇室が民衆に支持されていなければ、フランス革命のルイ16世やロシア革命のニコライ2世のように家族もろとも処刑された可能性があります。
この一文は暗い山が日本の国体を理解していないことを端的に表しています。
6.「皇室においては、(中略)「先例がありません」と撥ね返してきた。」
校閲:皇室が権力者の政治利用で押し付けられた事は多々あります。
直近では秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」が挙げられます。そもそも皇嗣はあくまで皇位継承順位1位を示すだけのもので、「立皇嗣の礼」という行事はありませんでした。
それが、令和2年(2020年)2月に自民党政府が男系固執派に媚びる目的で、国事行為として行われました。天皇陛下はじめ皇族方は政府が決めた国事行為を行う事を憲法で義務付けられており、「先例がない」を理由に国事行為を拒否するのは憲法違反になります。
この一例だけでも、先例が権力者の政治利用を撥ね返せるだけの力を持っていない事は明白です。
7.「政界の大勢は決しているが、一部の極少数派が大枠を壊しかねない主張をしている。」
校閲:政界はいまだに全会一致で皇位継承案を取りまとめる事ができていません。
皇位継承問題に関する法案は国会開催中に全会一致で取りまとめる事ができず、暗い山自身が冒頭で述べた通り、聞き取り中の段階で遅々として進んでいません。元々「旧宮家系国民男子を養子にする」「女性皇族は結婚後も皇室に残るが夫と子供の身分は国民のまま」という、およそ安定的な皇位継承実現とは程遠い、常識を疑う内容でした。
こんな非常識な法案が全会一致したら、日本の政治家は劣化どころか常識のない人たちと評価されてた事でしょう。
8.「では、そのような論者が「先例などどうでもいい」と言えるのか。言えまい。恥ずかしいからだ。また、相手にもされない。」
校閲:昭和天皇、上皇さまの先例破りは恥ずかしい事か?
昭和天皇の側室廃止、上皇さま上皇后さまのご結婚は恥ずかしい事ではありません。今回、暗い山は「先例」をテーマに記事を書いていますが、「先例」を調べると、二つの意味が出てきます。
先例
1. 以前にあった同類の例。また、これまでのしきたり。
2.これからの基準になる初めての例。
出典:デジタル大辞泉(小学館) https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%85%88%E4%BE%8B/#jn-127768
暗い山は先例を過去のしきたりという意味で好んで使いますが、先例には過去だけでなく、未来も含んでいました。実際、昭和天皇の側室廃止は受け入れられ、上皇さま上皇后さまのご結婚は国民から大いに歓迎された。
昭和天皇に上皇さまは皇室の新たな基準、すなわち先例を生んだと言えます。冒頭で暗い山は後醍醐天皇の「朕が新儀は未来の先例たるべし」を引用して、先例を大事にしない事をバカにしましたが、言葉の意味を正しく理解せず、未来に目を向けず過去にばかりこだわる暗い山自身が厚顔無恥ぶりを晒しています。
9.「皇室を語る際に、先例を無視した煽動は見苦しい。静謐に。」
校閲:皇位継承問題は国家の重大案件です。静かに議論を進める根拠は?
今回の暗い山の本音が現れています。
世論調査結果で女性天皇賛成は国民の総意と証明された今、これ以上皇位継承問題が表に出ることは自分のメンツが潰れる事は目に見えています。自分のメンツを保つために皇位継承問題はこれ以上表に出るなと暗い山の焦りの声が聞こえます。
佐々木さんどうもありがとうございました。
「メンツ保守」ここに極まれり。自分自身と相思相愛では皇室は続かないのだよ!
ドン引き暗い山。SPAは早く手を切りなさい!
4 件のコメント
佐々木
2024年7月29日
掲載ありがとうございます。
>ふぇいさん
感想ありがとうございます。
ご意見に同感です。いくら「意見を述べる権利」を守るのが
民主主義の基本とは言え、内容によっては世の中に出しては
いけないと思います。
>基礎医学研究者さん
感想ありがとうございます。
暗い山は小難しい言葉を使う割に、文章には整合性がない事が
現れています。
既によしりん先生が見抜いているように、普段聞きなれない
言葉を使って自分をエリートのように見せる事に執心するあまり、
読者の事なんか考えてもいない事が伺えます。
今回、「遺憾の意」を扶桑社は表明した以上、
手当てできなくても、暗い山の文章をしっかり校閲してほしいです。
>>SSKAさん
感想ありがとうございます。
仰る通り、暗い山の文章はカルトの手法と同じと思います。
密室に連れ込まれないだけマシですが、それでもお金を払ったのに、こんな意味不明な文章を読まされるのは苦痛しかありません。
扶桑社には、不良品を売ってしまい愚民なさいしなさいと
言いたいです。
SSKA
2024年7月27日
別トピックのサトルさんの論考にも近い事を書いたのですが、革新と挑戦を表す語源の連載に先例(思考停止による過去の模倣)、静謐(反対者からの逃げと異論封じ)を馬鹿の一つ覚えで繰り返し未来への展望を失わせる事が最大の矛盾であり詐欺行為にあたるのと劣勢に怯まない勝負の精神論に対し数の論理で驕るのは真逆なので、編集部が直ちに行うべきは過去の一記事の訂正では無くタイトルごと撤回しヘタレ雑魚スタイルとでも改めた後に全面謝罪し出直すのが本来の筋と考えます。
皇室法とはそもそも何なのか、歴史用語としても近代の法律用語としても全く意味不明なものを説明もないまま読者に吹き込むのもカルトの手法と同じで違法を進める反社会行為にあたるので謝罪すべきは文章の内容そのものです。
基礎医学研究者
2024年7月27日
興味深く読ませてもらいました。今回は、SPA!の編集部にハガキ出す前に、佐々木さんの校閲を読んでからの方が、より有効なアピールができたような気がしてきました。倉山の文章読んでいると、皇室法というのは、ほぼ比喩で使っているのかと思っていましたが(わかりにくい文章なので読み飛ばしているというのもある(;^_^A)、そうか?まじめな用語として使っているのですね、これを。それから、西暦770~1629は、自分、これは編集部の校閲がはいったのでは?と思いました。しかし、はっきり定義したためにかえってボロがでてしまったということでしょうか?たぶん思うに、まじめに校閲を始めると、佐々木さんが出したような例がいっぱい出てきて、手当できないのかもしれないですね(今後を予感させる何かが)。
で、そうですね。結局、ふぇいさんも最後に書かれていますが、結局のところ、奴は、「保守メンツ」を守りたい!ということに落ちつくのですかね。しかし、読者はそんなにやさしくないでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ
ふぇい
2024年7月27日
改めて読むと、暗い山がとても、とても軽薄な人間というのがよくわかります。
保身の体現。早く退場させましょう。