野田代表に関する社説など

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産経新聞の記事です。

当サイトも速報で伝えましたように、23日に行われた立憲民主党の代表選は、野田議員が制しました。で、そのことに関する社説は各紙出ているのですが、野田議員の政策全体ということならば、当サイトで取り上げる意義は薄いです。ただ、産経新聞は異色なので、以下紹介していきます。

<主張>立民代表に野田氏 「保守色」は感じられないhttps://www.sankei.com/article/20240924-4OGWIIAU3ZPFXBKTDWXSWCNBLY/

*この記事は、デジタルで全文が読めます。

この記事は、2024年9月24日(火)の朝刊2面に掲載された社説です。始めの方で、このような記述があります。

代表選を通じ野田氏は「穏健な保守層」へ支持を広げると語ってきた。保守政治家を自任しているのかもしれないが、野田氏が語った政策は現実路線とは思えない。

次の段落で、防衛の話題がでてくるのですが、保守を自認している産経新聞は、てっきり野田氏の「アジア太平洋地域に米国がコミットし続ける(ような)日米同盟を基軸とした外交安全保障をつくる」という、米国依存の防衛体制を批判するのかと思っておりました。しかし、内訳は野田氏の「集団的自衛権の限定行使容認が違憲なのでは?」という見解に問題を感じているようです(私見では、ここは野田氏に”同意”ですが…)。

続いて、憲法改正や政党協力のことを書いていますが、ここは割愛。

そして、産経新聞が他紙と大きく異なるのは、最後に皇位継承問題を取り上げていることです。以下、引用します。

野田氏は先の国会で、皇族数確保に関する合意形成の障害となっていた。「女性宮家」の非皇族男子の夫と子の皇族化にこだわったようだが、これは先例を尊ぶ皇室の歴史で一例もない。皇統断絶を意味する「女系天皇」につながりかねない危うい議論でもある。今上天皇まで貫いてきた男系(父系)継承を守る立場をとってほしい。

つい太字で強調しましたが、あいかわらずの主張(というより暴論)です。しかし、自民党の総裁選のときのような調子づいた論調に比べると、野田氏については、意外に脅威を感じているようですね。

*なお、1面のコラム、産経抄では、なぜか”古墳”をとり上げ、私見では王朝(男系)の正統性を補強しているようにも読めました(ちょっとうがった見方ですが、以前もこのようなことをされたので)。

<産経抄>認知考古学の手法で古墳の謎に挑んだ


https://www.sankei.com/article/20240924-KPFQVXDXZRJJ5B27GYUK3R6CRM/

*デジタルで、一部を読みことが可能です。

おもしろかったのは、ここで引用されている松木武彦さんの「たれと塩」と題したエッセーの部分。一部を引用します。

専門の学術書や学会誌の論文に専念する研究者は塩である。一般書の部数を重ね、メディアの取材にも積極的に応じる自分はタレだというのだ(松木さん自体は、学問の成果を社会に還元する手法として、タレが好きだそうです)。

産経新聞にこう言われてると、いろいろ考えてしまいますが、いかがでしょうか?

ご参考までに。

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

5 件のコメント

    基礎医学研究者

    2024年9月26日

    みなさん、コメントありがとうございました。
    いや、今回はこちらも結構、勉強になりました。

    突撃一番さんのコメントを見ると、自分はこの産経抄、<主張>の補強に使っていると思いましたが、正しく知識のある人に言わせると全然そうなっておらず、反って古代は双系であることを補強してしまったようですね。

    ひとかけらさんのコメントを見てなるほどと。自分が「塩とタレ」を見て思ったのは、産経にでてくる言論人は森先生や高森先生とことなり、地道な研究の土台がなくてタレのほうばかり、という印象でした。しかし、確かに今回の「ゴーマニズム宣言 246章」のように、対話にも話の水準が合うのかどうか?という前提条件がいりますよね。「ミイラ取りがミイラ」、自分は野田代表への警告と見ました。

    L.Kさん 
    おっしゃる通り。これは、言論ストロングスタイルvol.243への批判にそのまま当てはまりますよね。なんか、保守のと絶え方がオカシイですね。

    SSKAさん
    なるほど~全体を評していただき、ありがとうございました。自分もこのご意見には同感で、産経新聞は「保守色」は感じられていない!と書いていますが、全体的に保守の観点から批判しているポイントが違いますよね。ある意味、この新聞のスタンスがよくでていて、とてもではないが「社会の公器」とは言えない。
     そして、皇位継承問題については、こういうことを堂々と書いているところは相変わらずですが、野田代表を意外にも警戒しているようですね(自分は、別の意味で警戒感がありますが、産経は批判の方向がやはり違うか)。

    SSKA

    2024年9月26日

    くどいですけど、女系否定も儒教の観念に基づく女性蔑視である事に変わりないですから、陰湿な差別を隠して残そうなんて本来公器を名乗る新聞が堂々と主張して社会に広めて良い事では無いはずです。
    産経記事の中身についてですが、物理的な防衛は対米追従し、精神的柱である天皇はシナ儒教由来の男系に隷従しろと物心両面で大国に阿るばかりで、偉そうに野田氏や立憲を批判しながら日本の守るべき独自の価値観や固有性は何処にも見当たりません。
    軸足を何処の国に置いているのか不明な得体の知れない機関紙が読者離れを起こすのも納得出来ます。

    突撃一番

    2024年9月25日

    奈良盆地南部→北部→河内地方と、天皇陵含む大型古墳の分布は、時代と共に移動しています。

    これは、倭王を推挙する側であった豪族の勢力が、変化している為だとする説が有力です。

    にもかかわらず、推挙される側であった倭王の側だけが、一貫して「一族だった」と断定するのは、無理があるでしょう。

    L.K

    2024年9月25日

    男性だけでなく、女性も明治以前は皇籍取得した例はありませんでした。
    婚姻により女性が皇籍取得するようになったのは明治から。
    華族でもない民間出身の女性皇族で、初めて皇后になられたのが上皇后陛下。
    男系継承を維持するために必要不可欠な側室制度を廃止したのは戦後から。

    先例を覆し続けてきたのが皇室であり、先例にこだわらず時代の変化に合わせながらエートス(魂)を受け継いでこられたから、皇室はここまで続いてきました。
    先例に縛られ時代から取り残されたら、皇室が存続していくことはできません。

    ひとかけら

    2024年9月25日

    穏健な保守層という言葉は保守とは過激なものという小林先生の主張とは真逆な気がします。
    対話を重視する人間をタレに例えてますが話を聞きすぎてミイラ取りがミイラにならなければ良いのですが…。

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