参院本会議の石破総理大臣の所信表明演説に対する代表質問を動画で視聴し、
立憲民主党の田名部匡代参議院幹事長が「天皇の国事行為」と「皇位継承」について問い質し、
石破総理が答弁した部分を文字起こししてみました。
「天皇の国事行為」について
15:02~
田名部幹事長
予算委員会で、十分に議論してから解散すべき、と言った総理は、戦後最短、
総理就任から8日間で解散を決めました。
しかも、総理は解散権の無い総理就任前、当然、内閣も発足していない中で、解散に言及されました。
自治体の選挙準備の観点から判断とのことでしたが、一政党の総裁に全国の選管を動かす権限はありません。
フライングしちゃった、では済まされないんです。今は陸上競技もフライングは一発退場です。
そもそも、準備の心配をされるなら、予算委員会を開いて、時間に余裕を持たせたら良かったのではないでしょうか?
そして、このフライング解散宣言で何より問題なのは、国権の最高機関である国会の首班指名を軽んじ、天皇陛下による総理任命と衆議院解散の国事行為を愚弄した憲法違反の疑いのある越権行為だということです。
総理に、その御認識はお有りでしょうか?お答え下さい。
39:59~
石破総理 解散についてでありますが、9月30日の私の発言は、あくまで内閣総理大臣に選出されれば、
諸条件が整えば、という二つの前提をおいた上で総選挙の日程について申し上げたものであり
天皇の国事行為に踏み込んだとのご指摘は、全く当たりません。
「皇位継承」について
32:06~
田名部幹事長 皇位継承について伺います。石破総理は総裁選前の八月、
あるインターネット番組で「男系の女性天皇の可能性、女系の男性天皇の可能性、
これを全部排除して議論するのはどうなのだろうか?」と述べ、女系天皇の可能性も含めて
議論する必要性に言及されました。しかし、その後「男系男子の伝統は大切にしないといけない」、と
発言を後退させています。どちらが石破総理の真意でしょうか?皇位継承について、総理の考え方をお聞かせを願います。
54:24~
皇位継承についてお尋ねを頂戴いたしました。皇位継承については、有識者会議において、
様々な分野の方々から、幅広く意見を伺って、慎重かつ真剣な議論が行われた結果、
悠仁親王殿下までの皇位継承の流れを揺るがせにしてはならない、との結論に至ったものと
承知いたしております。政府から衆参両院に有識者会議の報告書を提出し、国会で御議論を
いただいている中で、皇位継承について、内閣総理大臣でもある私の個人的な考えを
今、この場で申し上げることは差し控えますが、政府として、立法府の総意が早期に取りまとめられるよう、
国会において積極的な御議論が行われることを期待いたしております。
***
「天皇の国事行為」への越権行為について、声を震わせて問い質した田名部幹事長に対し
まさに木で鼻を括ったような口調で応じた石破総理。
「皇位継承」について俎上に上げたところからも「国民の信託に応えることを切に希望します」という
天皇陛下の臨時国会開会式での御言葉に、どちらが応えようとしているのかは明らかです。
文責 愛知県 まいこ
6 件のコメント
mantokun
2024年10月9日
文字起こしにて田名部議員の質問内容および石破首相の呆れた態度も含めてご紹介いただき、ありがとうございます。
田名部議員のことを存じ上げなかったのですが、青森県八戸市出身の方なんですね。田名部議員のホームページに書かれている「政治は一部の人や一部の利益のためにその権力を利用するものであってはなりません。」という一文が、現在の自民党への痛烈な批判になっているなと感じました。
また、立憲民主党のホームページにも、「田名部議員、牧山議員が代表質問「総理が守るべきは国民との約束」「それができない以上、政権を担う資格はない」と、今回の質問内容が掲載されていますね。
https://cdp-japan.jp/news/20241008_8341
私は仕事がずっと忙しいこともあり、なかなか皆さまのように手紙と共に「愛子天皇論」やSPAを議員宛に送るロビー活動ができず忸怩たる思いだったのですが、小林先生が「愛子天皇実現は執念」とお話しされたとのこと、また昨日の上皇后陛下の骨折のニュースを知り、もうそんなグズグズして迷っている段階ではないと思い切りました。
ということで、ひとまず青森の田名部議員の事務所宛に「愛子天皇論2」をギフトメッセージ付きで送ってみました。宛先は青森より東京の議員会館がいいのかなとか、Amazonギフトで送ったのも初めての経験なのでこれでいいのかも分からないのですが、とりあえずやってみよう!と。
もし上手く配送されなくて戻って?きたら、直接送ります😅
今までは物言わぬ庶民だったとしても、皇位継承問題には、もはや恥ずかしがったり躊躇している状況ではありませんよね。ゴー宣読者がめいめい展開しているロビー活動により、ある議員には「愛子天皇論2」などが50冊も送られているという記事も含め、小林先生の連日のブログにも背中を押されました。
SSKA
2024年10月9日
>基礎医学研究者さん
コメント以外した事の無い人間の言葉まで直接お伝え下さり誠にありがとうございます。
党名が変わる前から十年以上途絶えなかった皇室への取り組みはれっきとした保守ですし、二十年以上も先送りにし今も何もしようとしない与党は売国です。
国の重大事にも拘らず野党一丸となれず、立民党内にすら野田氏の足を引っ張り続ける者が少なからずいる中で志を失わない方がいらっしゃるのは有望と感じコメントしたのですが、野田氏以外にも議員の皆様の矜持を今も期待していますし自信を持っていただきたいと思っています。
まいこ
2024年10月9日
投稿採用とコメントいただきありがとうございます。
立憲民主党は、今年2月1日に泉健太議員、2月2日に田島麻衣子議員が代表質問で「婚姻後も本人のみ皇族。配偶者や子を皇族としない案」についての問題提起を行い、今回も「女系」「男系」と不遜に意見を変える風見鶏の欺瞞を突いてくれました。国民の信託に応える立憲民主党に政権交代を果たし、「愛子天皇」誕生を実現するように、激励をお送りしました。
https://cdp-japan.jp/form/contact
基礎医学研究者
2024年10月9日
田名部参院幹事長が、代表質問で皇位継承問題のことを質問されたことは、自分は評価します(額賀議長による与野党協議に参加されていた方ですね)。で、自分は石破首相の答弁には期待していなかったので、これは良いです。
ただ、立憲民主党さんには期待しているのであえて言うと、この質問の主旨は総裁選でコバホークが石破首相にした質問と変わらない。なので、自分もSSKAさんと同じく、せっかく質問するのならば、なぜ令和の有識者会議を前提にするのか、ここまで制度設計を遅らせたのは自民党に責任があるのではないか?ということを鮮明にしたほうが、立憲民主党にとってはアピールされると思う。逆にこちらの党は皇族数確保策を超える政策を打ち出しているので(自民党から”男系維持絶対”ということを引き出すのならば意義はありますが、それは予算委員会の方が良いでしょうね?)
PS・・・SSKAさん、この場を借りて。「愛子さまトーーク(第215回)」を見ていただけているかどうかわかりませんが、SSKAさんが以前立憲民主党に書かれたご意見は、私の口から馬淵議員に直接伝えました。あれは、本来田島議員へのご意見として書かれたのかもしれませんが、皇位の安定継承を真剣に考えるすべての議員に通用するご意見、と自分は思いました。
あしたのジョージ
2024年10月9日
文字起こしありがとうございました。
改めて文字起こしを見てみると、石破総理大臣の発言にはがっかりします。
早く辞めて頂いて、立憲民主党と政権交代をさせなければいけないと思いました。
SSKA
2024年10月9日
男系女系の枝葉では無く、我が党は国民の考えと一致しているが、皇位継承問題を遅らせて来たのは自民だと国会の場ではっきり追及すべきでしょう。