名古屋市長選の結果と皇位継承

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ゴーさんのブログ
【愛知県選挙区民に告ぐ!】市長選の結果を誰か分析してください

「自民、立憲、国民、公明と全推しされてるのに大塚耕平氏が負けてるじゃん!これって順当なの?? 河村前市長から後継指名を受けた元副市長の広沢一郎さん(60)が当確してる。

名古屋って、大阪みたいに地域政党が極端に強いの?? というか日本保守党って地域政党ですらないだろうに。。神戸住まいの私には、ぜんぜん分からない(~o~)。なんで、勝っちゃうんだろう、負けちゃうんだろう??」

を拝読して、少し考えてみました。

新聞離れの著しい昨今ですが、中高年以上の愛知県民にとっては、三大地方紙の一つである中日新聞は「今日の新聞に載っていたんだけど」と、モーニングサービスの喫茶店に集まったり、サークル活動等をしたりする際の話題のきっかけになるアイテムとして地元に根付いております。

この中日新聞の情勢調査によると、市民税10%減税やコロナ禍においてはワクチン後遺症窓口を設置するなど分かりやすい政策を実施してきた河村市政を評価する人は75.7%に上っています。その政策を受け継ぐ広沢一郎氏が当選するのは、妥当なことではないでしょうか。

【情勢調査詳報】名古屋市長選挙、75%が河村市政を評価 81%が減税の維持望む:中日新聞Web

広沢一郎氏が当選する予兆は、今年の衆院選の時からあったように思います。なぜなら、衆院選の愛知選挙区で、立憲民主党の候補が当選できなかったのは、唯一、河村前名古屋市長が立候補していた愛知1区だけだからです。河村氏は金メダルかじりなどで物議を醸すこともあるのですが、名古屋市外の愛知県民からみても、政策の実施と共に、選挙期間以外でもイベントなどで気さくに住民と話すなど、しっかりと地元に根付いて応援してもらえるように活動していて、衆院選で当選したのは日本保守党というよりは、河村氏本人の力によるものではないかと思います。

対して大塚耕平氏は、名古屋出身で国政の場では少し名が知られているものの、いわゆる「地の人(ぢのひと 地元に根付いた人)」ではなく、どちらかといえば降って湧いたような「東京の人」といった印象。「名古屋のアップデート」というスローガンは、「河村市政を評価する75.7%」の市民には響かないどころか、むしろ反発されたと考えられ、名古屋市政を任せられないと判断されたのではないでしょうか。

皇位継承に関して、当選した広沢氏を後継者とした河村元名古屋市長は「・皇室典範を改正し、宮家と旧宮家との間の養子縁組を可能にする。・名古屋城天守閣の木造復元完遂・LGBT理解増進法の改正(特に児童への教育に関する条文削除)」を政策に掲げる男系固執派の日本保守党ですが、「名古屋城天守閣の木造復元完遂」を主目的として国政に戻ったと考えられます。

『愛子天皇論』と共に国民の声を届ければ、河村氏は実施できる政策とは何かを理解されるかもしれません。

大塚耕平氏は、小林先生が御出演になっておられた2016年9月30日放送「朝まで生テレビ 激論!象徴天皇と日本の未来」において

「小泉政権で有識者会議の報告書をまとめて、その方向に沿って皇室典範の改正案を出すと言っていた、あれを踏襲するということであれば、実はすぐ出来るんです」「日本の天皇家の124回の皇位継承(当時)のうち、実は55回は庶系なんですよ。だからつまり正妻じゃない側室にできたお子さんたちで継承されていると。それをもう認められる時代ではないという前提に立つと、これは庶系のお子さんたちも継承できるということで、脈々と皇位が継続していたのが、やっぱり時代に合わないとなれば、やはり、女性、女系天皇を認めるという方向で天皇家を継承してゆくという方が、私は合理的だと思います

という発言をしていたにも関わらず、現在はすっかり男系固執派になってしまいました。

大塚氏を立憲民主党が推薦したことは意外であり非常に残念でしたが、結果をみて、八百万の神々と歴代の天皇方の御神意を感じております。

文責 愛知県 まいこ

8 件のコメント

    まいこ

    2024年11月26日

    ひとかけらさん、いつもありがとうございます。この動画、皇室のことを扱っているので、何度も上位に表示されてしまって不快だったのですが、今回、男系固執派に転じても票には結び付かないと証明してくれて良かったです。

    まいこ

    2024年11月26日

    投稿採用とコメントいただきありがとうございます。
    京都のSさん、先鋭的な方は党首がやらかし、隠微な方は撤退。いずれ焼け野原となることでしょう。
    ねこ派さん、来たり人という言葉、教えて下さってありがとうございます。「地の人」という言葉を初めて聞いた時は、「ナニソレ?」と驚いたのを思い出します。来たり人ゆえに、地の人同士では語れないであろう本音を聞けたり、地の人には無意識のことに違和感を覚えられるのかもしれません。
    突撃一番さん、女系から男系に転じた顕著な例だけに、動静がずっと気になっていましたが、国政から政令指定都市の首長に転じようしているとの報を受けて、男転(男系に転ぶ)の理由は男系固執派の支持目当てとわかりました。
    サトルさん、2022年の参院選で「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」に賛成している議員が最も多かった国民民主党に票を投じ、その後、裏切られたことが今も痛恨の極みで、今回、男転は票にならないと判明して良かったです。名古屋は首長VS議会の構図もあり、兵庫県知事選挙も、同様だったのではないかと思っています。
    パワーホールさん、河村前名古屋市長がワクチン窓口を設置された際「市外からの相談もOK」にしてくれたことは、どんなに多くの人を救ったか知れません。「名古屋城天守閣の木造復元完遂」をするためにも、民意を汲める力を国政でも見せていただきたいと思います。
    ゴーさん、御言葉ありがとうございます。御声かけさせていただきますね。

    ひとかけら

    2024年11月26日

    2年ほど前たまきチャンネルというYouTubeの動画で大塚耕平は玉木雄一郎に皇位継承は冷静で静謐な議論、政争の具には絶対にしてはいけないと発言してます。先延ばし系の男系固執派ですね。

    パワーホール

    2024年11月25日

    河村前市長ですが、ワクチンやマスクをはじめとするコロナ対策に批判的だったのに男系固執なのが残念でなりません。男系固執派と感染症専門家は同じ穴の狢であることが理解できない人が多すぎます。
    名古屋では喫茶店に中日新聞を持ち込んでお話しするとのことですが、フランスのカフェ文化に似ていますよね。

    サトル

    2024年11月25日

    私も「朝生」の、この場面は記憶にあります。
    なので、その数年後ダンケーになっていて、えらく驚きました。
    「この人の論理」とは、なんだろう?と。
    これは玉木にも言えること。
    引き返せない…ですよね、絶対。

    河村の分析は納得です。
    これ…東京(首都圏メディア)が「鈍感」な証明でもあると。
    また別な見方では、「東京都」には、地方紙がひとつも無い(意外ですよね?機関紙はたくさんあるのに…イヤミです)…のも、麻痺する原因かも知れませんね。

    突撃一番

    2024年11月25日

    大塚は倉山満の動画にも出てたから、最初からダンケーなのかと思ってたけど、女系に賛成してた時代もあったのね・・・。

    ねこ派

    2024年11月25日

    まいこさんの分析のとおりだと思います。
    愛知県民で、名古屋近郊に住む私ですが、以前からの地元の人ではなく、余所から移って来た人のことを、私の住む地域では、来たり人(きたりびと)、と言います。
    対して、ずっと以前から、地元に住んでいる人、そこで居住している人のことを、地下の人(じげのひと)、と言います。
    同じ地域に住むことになっても、余所から移って来た来たり人、以前から地元で暮らす地下の人、と区別する慣習があります。
    そして、来たり人は、地域の自治会や町内会などでは、大抵、役員のような中心的ポストには就けません。
    大塚耕平氏は、出身は名古屋で、参議院議員としては愛知県選挙区選出だった。しかし、東京での国政活動が長く、身に纏う雰囲気は、全く余所からの来たり人だった。しかるに、このたびの名古屋市長選挙における、短期間の選挙運動では、それを払拭できなかったというのも、落選の原因の一つかもしれません。

    京都のS

    2024年11月25日

     なるほど、先鋭的な男系派(広沢一郎&日本呆主党)VS隠微な男系派(大塚耕平)という最悪の構図だったのですね…。
     まいこ様、解りやすい分析をありがとうございました。

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