自民党 女性天皇反対・女系天皇反対の鬼木誠衆議院議員が「第198回 衆議院 予算委員会」で質疑をした際の動画を文字起こししてみました。
第198回 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号 平成31年2月27日 | PDF | 国会会議録検索システム
鬼木誠議員:質疑の機会をいただきましてありがとうございます。衆議院議員鬼木誠でございます。本日は畏れ多くも、皇室についての質問をさせていただきます。今上陛下はご即位30年を迎えられ、昨日も衆議院本会議において、賀詞を奉呈させていただきました。陛下の御即位30年にあたってのお言葉、また天皇誕生日での言葉は、大変感動的なものでありました。皇后陛下とともに歩まれた「天皇としての旅」を終えようとしているという感慨を拝聴し、私も胸に迫るものがございました。私たち国民も陛下とともに壮大な旅をお供させて頂いたように思います。被災地のご訪問、戦没者のご慰霊、障害のある方へのご理解とお励まし、世界の日系人との御交流とそのおつとめは、本当にありがたい限りでございました。ここで外務省にお伺いします。国際社会において日本の皇室は、どういう役割を果たされているでしょうか。
外務省 岩間儀典長:お答え申し上げます。皇室が行われる国際親善のご公務といたしましては、天皇皇后両陛下、あるいは皇族の外国御訪問をはじめ、賓客として訪れる外国の国王、王族、大統領などとの御会見、その他、来訪される外国の要人などの御引見、来日外交団の接遇など、さまざまなものがございます。このうち外国のご訪問ということで、天皇皇后両陛下をはじめ皇族方は、国際親善として外国をご訪問されておりまして、天皇皇后両陛下におかれましては、直近では平成29年にベトナムをご訪問になり、タイにお立ち寄りになられておられます。
鬼木誠議員:本当に様々な国際親善の場面に、お出ましいただきまして各国で多大な歓迎を受けておられます。平成27年、戦後七十年での天皇皇后両陛下パラオご訪問は、多くのパラオ国民から手厚く迎えられ、訪問日である4月9日はペリリュー州の祝日に定められました。世界の国々の日本国天皇への敬意は、時として日本人の想像以上のものがあります。
その経緯の理由はさまざまございますが、その一つとして、2000年以上にわたって一つの血筋で皇統が継承されてきた。このことは世界中の国々から畏敬の念をもってみられております。日本は王朝が一度も滅びることなく続いてきた唯一の国、現存する世界最古の国であります。現存するもので日本の次に古い王朝はデンマークであり、その起源は990年頃。その次に古いものがイギリスで1666年からの王朝だと言われております。これらの国々を圧倒的に超えて、長い時間、日本の皇室が継承されてきたことを、世界の人々は驚きと敬意を持って見ているのです。
さらに日本の皇統の素晴らしいところは、血筋がつながっているだけでなく、例外なく男系で継承されてきたということです。男系とは父方の血筋がつながっていること、つまり歴代すべての天皇はその父そのまた父そのまた父をさかのぼっていくと、必ず神武天皇という共通のルーツに行き着きます。血筋が繋がっているということの確かさとともに、どこから遡ってもルーツが明確である君主が現存しているということが、世界史上、類例のない驚異なのです。皇室の男系継承とはお父さんが天皇家の血筋であることであり、お父さんをさかのぼっていくと神武天皇に行き着くこと。これが男系継承の意味であり、日本の天皇が天皇である定義、天皇の天皇たるアイデンティティなのです。日本の天皇が男系で継承されてきたことがどれほど重要であるかを述べさせていただきました。
日本国憲法では第2条に「皇位は世襲のものであって国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。」と定められています。この字面だけを見れば皇位継承が男系であるべきか否かについて、憲法は価値中立的であるということになるのかもしれませんが、歴史的に天皇とはそういうものではないということを私は申し上げたいし、昭和21年の制憲議会以来の答弁でも、世襲とは男系継承の意味であるという答弁が、積み上げられてきたはずであります。平成29年10月に内閣法制局がまとめた憲法関係答弁例集では平成29年6月1日の横畠内閣法制局長官の答弁だけが紹介されています。憲法2条の世襲とは皇位が代々皇統に属するものによって継承されるということ。皇統と申しますのは天皇の血統、血筋ということとだけ説明されています。憲法に書いてある文言だけを見ればそうとしか読み取れないのかもしれませんが、後に申し上げますが皇族というものは必ず男系によって継承されてきましたので、皇統という憲法上の用語も当然に男系という意味を含んでいたはずです。これを曲げてはいけないと私は考えます。ここに安倍総理が官房長官を務めていた時の国会答弁を引用させていただきます。「男系継承が古来例外なく維持されてきたことを認識し、そのことの重みを受け止めつつ、皇位継承制度のあり方を検討すべきものである」とおっしゃっています。政府は皇位継承についての男系継承の重みをいかにお考えになりますでしょうか。お答えください。
菅義偉内閣官房長官:安定的な皇位の継承を維持するということは、国家の境に関わる極めて重要な問題であると認識しています。男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討を行っていく。その必要があるというふうに思います。
鬼木誠議員:ありがとうございました。そういうありがたい男系継承の重み、認識いただいているということでありがたく思います。現在、皇室についての重要な課題として公務のご負担問題と皇位の安定継承問題、大きく分けて2つの課題がございます。公務のご負担問題とは女性皇族がご結婚なさった場合、皇族を離脱されるため皇族の数が少なくなった結果、皇室に残られた方々のご負担が過重になっているという問題です。また皇位の安定継承問題とは男性皇族が減った現状で、このままでは皇位を継承できる人がいなくなってしまうのではないかという問題です。それらに対して女性宮家の創設という案が出てきました。ところがこの女性宮家なるものが具体的には何を指しているのかがわかりません。今上陛下の御譲位を可能にするための法律である「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」に対して、付帯決議がなされました。そこでは女性宮家という言葉が出てきましたがこの女性宮家という言葉には定義はあるのでしょうか。お答えください。
藤原道隆内閣官房内閣審議官:お答え申し上げます いわゆる「宮家」とは独立して一家をなす皇族に対する一般的な呼称でありまして、法的な制度として位置づけられてはいないものと承知いたしております。従いましてご指摘の女性宮家につきましても法的な制度としては位置付けられていないものと承知いたしております。以上でございます。
鬼木誠議員:宮家というものがそもそも法的な制度として位置づけられていないということが分かりました。付帯決議では安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、本法施行後、速やかに皇族方のご事情を踏まえ、全体として整合性がとれるよう検討を行い、その結果を速やかに国会に報告することとされています。辞書「広辞苑」によれば宮家とは、「宮家:皇族で宮号を賜った家 終戦前は14家があったが、現在は三笠、常陸、秋篠、桂、高円の5宮家」とあります。皇室典範では女性皇族は結婚と同時に、皇籍を離脱するので宮家の当主として残ること自体がありえません。したがって女性宮家という言葉は自家撞着であり、論理的に成り立ちません。宮家は歴史上常に男性によって継承されました。そして天皇直系の家に跡継ぎの男子がいなくなった場合男系をさかのぼり、一番直系に近い血筋の皇族によって皇位が継承されました。その血筋を男系でさかのぼることのできる血族が宮家だったわけです。宮家とは天皇家の男系の血筋を絶えさせないための知恵 仕組みだったのです。女性宮家を主張する方は女性皇族が結婚しても皇族身分を維持して宮家を引き継ぐということを想定しているかもしれませんが、そうなるとその女性が産んだ子供は女系であります。父方が天皇家の血を引いていないということになります。女系だとお父さんの血をさかのぼって行った時に、神武天皇まで行き着かないのです。もし仮に女系の方が天皇になったとすれば、父方の血筋をたどっていけばルーツが明らかになっていた皇統が、父方に行ったり母方に行ったりしないとルーツが分からないようになってしまうことになります。
また女系を容認する欧州の国では家系が女系に映ると王朝名が変わります。王朝の交代という日本がかつて経験のしたことのない激変が起こることになります。そういうことが起こらないように、男系継承を明確にすべく、女性皇族は結婚と同時に皇籍を離脱なさるのです。従って日本の歴史上、女系天皇というものは一人も存在しておりません。
また海外の歴史を見れば、男系継承と女系継承を両方を認めたがために、王位継承を争う戦争が起こっております。英仏百年戦争イギリスの薔薇戦争などです。こうした争いを防ぐためにも、皇位継承のルールをきちんと作り、守り続けてきたのが日本の先人の知恵であり偉大さと言えるのではないでしょうか。明治における井上毅の例をあげたいと思います。明治維新後、我が国は近代国家としての制度を整えていきました。それまで不文の伝統に基づいてきた皇位継承の方法についても明文化する必要が出てまいりました。その際、考慮されたのは、当時、我が国が模範として学ぶべき対象と考えていた西欧諸国が女系による王位継承を認めていたことでした。 明治19年ごろ宮内省は西欧の王位継承方を取り入れようとした女系の皇位継承を認める案を立案しましたが、井上毅は一官僚として「謹具意見」と題する反論の意見書を伊藤博文に提出いたしました。井上毅の反対論を現代的に表現すると以下の3点となります。
一つ、西欧の王位継承は土地相続法の考えからきているため、女系による王位継承を名目に国家間の争いを招き 他国の王位を奪うことさえもある。
我が国の導入はできないということであります。他国の王位を奪うことさえもあるというのは裏を返すと自国の王位を他国に奪われることすらあるということであります。
そして第二点、女系制度を導入するオーストリアやイギリスは女王に夫を迎えたとき、王朝名をその男性の家名に変える伝統があるため、異姓、異なる姓の子孫が王位を継ぐことになり、イギリスは200年間に4度も王朝交代した。
女系導入は皇統の断絶を招く恐れがあるというのが反対論の2です。
そして3番目、西欧において女王の子が王位を継いで新しい王朝名になるのは血統さえ繋がれば、前王朝名を継承することにはこだわらないという伝統から来ている。
我が国の皇位継承のあり方は、すでに祖先から受け継いできたものがあるので、西洋をまねてはならないというのが第3の反論であります。
その結果、井上毅は古来より伝えられてきた不文の法を3つの原則にまとめて皇室典範において示しました。
一つ、「皇祚を踏むは皇胤に限る」つまり皇位を継ぐことができるのは神武天皇の血筋を引くご子孫に限るということ。
そして一つ、「皇祚を踏むは男系に限る」皇位を継ぐことができるのは男系に限るということ。
そして一つ、「皇祚は一系にして分裂すべからず」天皇の身位は第一代神武天皇に遡ることができるひとつの家系で継承されなければならず、皇統は分別してはならない。
この3原則を皇室典範に示し日本の伝統を守ったわけでございます。
公務ご負担問題と皇位の安定継承問題の解決にあたっては、これまで縷々述べてきた男系継承の歴史の重さを踏まえた上で答えを出すべきだと改めて訴えさせていただきたいと思います。またそれがどう解決するのかということにつきましては、公務のご負担問題については、結婚して皇籍離脱した女性皇族が、その1代に限り引き続き公務をご負担いただくということなら可能なのではないかと提案したいと思います。皇族という身分を離れた上で、特別公務員などといった形で公務についていただくという案でございます。
また皇位の安定継承問題については、皇位継承の対象となる皇族、皇族となれば男系男子ということになりますが、その数を増やすことが必要かと思われます。戦後GHQによって臣籍降下を余儀無くされた旧皇族もおられます。先ほど述べたように皇位継承のルールというものは、大変よく考えられて作られたものでありますから、できるだけ皇室典範に手を加えることなく皇族の数を増やしていく手立てを考えていきたいと思います。またそれが先の皇室典範特例法の付帯決議に答える道であると確信いたしております。
しかし付帯決議によるとまずその検討を行うのは政府であります。政府におかれましては日本の皇室が紡いできた歴史の価値を損なうことなく未来に引き継いでいくことができますように、ご理解をいただきたいとお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。本日はありがとうございました。
***
鬼木誠議員は、今年の衆院選は福岡2区で落選、比例復活とのことです。
文責 愛知県 まいこ
※編集部より
まいこさんもじおこしありがとうございます。
あまりにひどい国会答弁。ツッコミを入れるのがカルトへの正しい対応です。
皆さまこのダンケーカルト鬼木議員を常識の海に沈めてさしあげましょう。
5 件のコメント
神奈川のY
2024年12月19日
いけしゃあしゃあと尊皇ぶってのたまっていますが、その厚顔無恥のお面をペリペリッとしてやりたいです。貴様こそ嘘言うんじゃねぇ!女系も女性天皇も存在してるっていい加減スカスカの頭に入れやがれコノヤロです。
叶丸
2024年12月19日
一部しか読む気がしなかったですが…この屑の言葉が生身の人間に向けられたものでは無い事は解りました。
正しく、鬼です。
死後には地獄で本物の鬼に拷問されるでしょう。
突撃一番
2024年12月19日
「武烈王朝」→「継体王朝」みたいに、日本で王朝名が変わった事がありましたか??
「王朝=世襲」を前提にするのであれば、五世紀以前の王権はまさに、【ブツ切り状態】という事になっちゃいますよ!?
だって世襲王権はまだ、始まってないもん。
ここは俺と高森先生とで意見が食い違う所ではありますが、たとえ即位前の継体が「オホド“王”」の名を冠していたとしても、そもそも世襲を前提としない社会であれば、「血縁で繋がる王族」だとは言えません。
隅田八幡神社人物画像鏡の記述をもし本当に継体天皇だと比定するならば(これも諸説アリ)、百済交易で頭角を現した畿内周辺部の豪族が、その実力を買われて「王」と呼ばれるようになり、豪族達から請われて連合政権のリーダーとなった、という可能性もゼロではありませんから。
政治的実力者が王に選ばれる「群臣推戴」が前提であれば、尚更です。
いずれにせよ、「間違いなく神武天皇から男系血統で繋がってる」と確信持って言い切れない以上、皇統の危機を放置してまで、或いは国民への血統差別を強行してまで “男系男子クソルール” に固執するというのも、バカバカしい話です。
参考文献
高森明勅『愛子さま 〜女性天皇への道〜』
義江明子『女帝の古代王権史』
大橋信弥『継体天皇と即位の謎』
サトル
2024年12月19日
「天皇陛下(当時)のお言葉は、大変感動的でありました」…と言ったその舌の根も乾かぬうちに、「血の器が最も大事」と、演説する…。
舌を抜く…べきですね。
論破祭り…開催ですね。
SSKA
2024年12月19日
男系女系という言葉自体は父母のどちらかの性別の辿ると言う過去の系譜を表す意味ですが、男(系)は可でも女(系)は不可であると、可不可や是非を基に優劣や善悪の価値を決めた時点で血筋もまた男女何れかの祖先から受け継いだ肉体(霊体等と言う曖昧なものでは断じて無い)の一部と見れるので、結果として男尊女卑を支持している事が分かっていないというか、敢えて意識を逸らしている気がします。
血筋をレールや配線の様に一直線と見立てれば彼等のスポンジ並みにからからの頭はスッキリするのかもしれませんが、現実はそうではないので皇統の存続も現在生きておられる皇族方の生活や人生も本来続ける目的の制度に危機を脅かされると言う本末転倒な現状となっています。