21日開催 自民党「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」報道比較

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自民党が21日に開催した懇親会について、各メディアが伝えています。

皇族確保、麻生氏に一任 自民、夫子に身分付与せず【共同通信】
会合には、森山裕幹事長や小野寺五典政調会長ら党執行部に加え、保守派の衛藤晟一参院議員らが出席。衆参両院の代表者会議や、麻生氏と立憲民主党の野田佳彦代表による非公式会談での議論の経過を共有した。

共同通信と同じ内容をブロック紙・地方紙も報道
中日新聞、千葉日報、神戸新聞、沖縄タイムズ、秋田魁新報、東奥日報、南日本新聞、佐賀新聞、大分合同新聞、福島民友新聞、新潟日報、岩手日報、宮崎日日新聞、日本海新聞、四国新聞、西日本新聞、福井新聞、山陰中央新報、奈良新聞、高知新聞、中国新聞、埼玉新聞、北海道新聞、福井新聞、北國新聞、北日本新聞、京都新聞、熊本日日新聞、下野新聞…

21日15時台に、真っ先に報じた共同通信。地方紙も30社あまりが報じてくれています。

皇族数確保、麻生氏に対応一任 自民【時事通信】
女性皇族が結婚後も皇室に残る案について、女性皇族の夫と子には皇族の身分を与えるべきではないとの立場を改めて確認。

時事通信は淡々と事実を報道。

安定的な皇位継承のあり方…自民党は今後の対応を麻生最高顧問に一任【日テレニュース】
内親王・女王(女性皇族)の配偶者・子は結婚相手が旧宮家の男性であっても皇族とはしないこと」などが確認された

懇談会には、森山幹事長や小野寺政調会長ら十数人の国会議員が参加

配偶者が旧宮家系一般男子なら皇族」案が自民党内でも却下されたと報じたのは日テレのみ。

自民 “女性皇族の配偶者は皇族とせず” 対応は麻生氏に一任【NHK】
懇談会の事務局長を務める木原 前防衛大臣記者団に対し「出席者からは、自民党としてすでに取りまとめた考え方をしっかり堅持していくべきだという意見が出た」と述べました。

NHKの画像をみると、懇親会の後は、木原議員が記者団に応えた模様。
出席者からは、自民党としてすでに取りまとめた考え方をしっかり堅持していくべきだという意見が出た
→自民党の考え方は①「揺るがせにしない」②「夫・子は皇族にしない」③「養子制度導入」

安定的な皇位継承という重要な課題について 真摯しんし に検討して考えを公表されたことは、大変重要なことだ。国民的な議論を盛り上げるためにも、こうした提言は重要だ(「国民的議論のために重要」「安定的な皇位継承は我が国の根幹」…読売提言に与野党から評価の声 より」と述べていた小野寺政調会長の話も聞いてみたいですね。

女性皇族の夫と子「皇族とせず」 皇族確保策巡り、自民が党見解【毎日新聞】
野田氏は夫と子の身分について、皇室会議の議に委ねる案を水面下で提示した。これに対し麻生氏は慎重な姿勢を示し、見解の隔たりが埋まっていない。

毎日新聞は、「夫と子の身分について、皇室会議の議に委ねる案」について、改めて報道。

自民党、皇族数確保策めぐり麻生氏に一任 懇談会1年ぶり開催【日経新聞】
麻生氏は立憲民主党の野田佳彦代表との非公式協議の経過を報告した。

麻生氏は野田氏に①秋篠宮家の長男、悠仁さままでの皇位継承はゆるがせにしてはならない②女性皇族の配偶者や子は皇族としない③養子制度を導入すべき――は多くの党派が同じ認識だと伝えたと説明した。

日経新聞は、麻生氏が野田氏へ伝えた説明について報道。多くの党派(自民、公明、維新、国民、参政、保守、N党、有志の会)が同じ認識と伝えて、①、②、③に立憲も賛成して欲しいと麻生氏が野田氏に求めたということでしょうか。

女性皇族の配偶者と子は「皇族にしない」 自民、協議を麻生氏に一任【朝日新聞】
女性皇族が結婚後も皇族の身分を保った場合、その配偶者と子は皇族にしないという党の方針を堅持することを確認した。与野党協議で最大の争点となっており、党としての対応を麻生太郎最高顧問に一任した。

朝日新聞は、「女性皇族の配偶者と子の身分」が最大の争点と報道。麻生氏に一任されたのは、この争点のみ?

自民懇談会「男系の皇位継承」の方針堅持を再確認 読売提言で「結束強まった」との見方も【産経新聞】

立憲民主党内には賛否両論があるが、与野党協議に参加している野田佳彦代表らは配偶者と子を皇族とすることを重視している。「立法府の総意」は見いだせていないが、自民は21日の会合で改めて「内親王や女王の配偶者と子は皇族としないことを確認した」木原稔前防衛相)という。

読売は「女系天皇」を誕生させかねない「女性宮家」創設にとどまらず、「女系天皇」そのものも排除することなく検討すべきだと提言した。党内外ではかえって自民の結束が強まったとの見方がある。

最も長く、読売提言への自民党の反応から書き連ねた産経新聞。

「立法府の総意」は見いだせていない、やはり13党会派のうち、8党会派:5党会派では、6:4、総意にはなり得ないことは認識しているようです。

党内外ではかえって自民の結束が強まったとの見方がある、そのような見方をしている主体は、誰でしょう?結束が強まっている党内の、そして党外の勢力は、何処なのでしょう?

懇親会再開に大きく影響したと考えられる提言を行った読売新聞、この投稿を書いている21日22時の時点では、報道をしていない模様。

追記
読売新聞は、2025/05/21 23:58、まさに日をまたぐ直前に記事を出しました。

皇位継承巡り自民、女性皇族の夫と子の皇族身分認めない方針確認…麻生氏に与野党協議の対応一任【読売新聞】
概要
・女性皇族の夫と子に皇族身分を与えない方針を改めて確認
・与野党協議(全体会議)への対応麻生氏に一任
・麻生氏は野田氏に「夫と子は皇族としない」自民党の方針を伝え、養子案を主張、いずれの論点も「多くの党、会派と考えが同じとの認識だ」と説明
・議長らがめざす夏の参院選までのとりまとめ。早期に一定の方向性を出すことが望ましいとの認識で一致、結論を得る時期麻生氏に一任

読売新聞 四つの提言
・皇統の存続を最優先に 安定的な皇位継承を先送りするな
・象徴天皇制 維持すべき 国民の支持に沿った方策を
・女性宮家の創設を 皇室支える皇族数が必要
・夫・子も皇族に 与野党は合意形成に努めよ

自社の提言の後になされた自民党の懇親会の模様について、読売新聞は、今後どのように反応してゆくのでしょうか。

いずれにせよ、安定的皇位継承のための議論は、「静謐な環境」ではなく「熟議と公開」へ。

全国紙(読売、朝日、毎日、日経、産経)、地方紙、通信社、TV局と、全オールドメディアが報じた事実からは、夏の参院選の重要な争点にしてゆこうとする気概も感じられます。声を届けてゆくことが、ますます必要になってきますね。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

2 件のコメント

    まいこ

    2025年5月22日

    ふぇいさん、いつもありがとうございます。末尾にさらに追記いたしましたが、全オールドメディアが報じた事実、夏の参院選の重要争点にするためにも、声を届け続けたいですね。

    ふぇい

    2025年5月22日

    ギリギリの攻防。

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