今そこにある「皇位継承」の危機

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プレジデントオンラインからの記事です。

「愛子さまか、悠仁さまか」と言ってる場合じゃない…今そこにある「皇位継承」の危機で日本に起きる深刻事態
https://news.yahoo.co.jp/articles/b05a83c02f1e92c8533f66c1f32929af8ee1d0db

プレジデントオンラインは、皇位継承問題に関する記事は、玉石混交なところがあります。宗教学者 島田 裕巳(しまだ・ひろみ)さん の記事は、上記について腰が入っていない記事が多い傾向にあるのは、まいこさんがこのサイトで報告してきた通りです。今回も、「愛子さまか、悠仁さまか」・・・の言い回しはやや気になりますが、この記事は一見の価値あり、と、私見では思います。

詳しい内容は原典に譲りますが、この記事の最終パラグラフ(複雑な皇室制度は周知されているか)は非常に目を惹きますので、一部を引用します。

私自身も最近、皇室への理解が十分ではないと感じたことがあった。それは、前回「これで『愛子天皇』も『悠仁天皇』も実現できる」という記事を書いた際のことである。  
 同じように、当媒体で「皇室ウォッチ」を連載している高森明勅氏から指摘を受けたのだ。
 私は「昭和の時代に入ってから27年間も皇太子はいなかった」と書いた。それは、現在の上皇の立太子の礼が行われたのが1952(昭和27)年のことだったからである。
 ところが、高森氏の指摘では、旧皇室典範が定められてから、皇太子になるには特別の儀式は必要なく、天皇の長男として生まれれば、自動的に皇太子になるという。実際調べてみたら、誕生した時点で奉祝歌「皇太子さまお生まれなつた」が北原白秋作詞、中山晋平作曲で作られている。

そして、最後に、

 高森氏には感謝しなければならないが、改めて、皇室をめぐる制度は複雑で、時代によって変遷をとげていることに注意しなければならないと感じたのである。

現在、皇位継承問題の議論は、「愛子さまトーーク」でも触れましたように、6/21の各紙の報道以来、一回止まった状態ではあります。ただ、皇位継承問題の話題は、新聞やメディアでの報道では継続され、今回の島田さんのように、自説にこだわらず謙虚に助言を受け入れ、アップデートできる姿勢には、良い傾向を感じます。

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

5 件のコメント

    基礎医学研究者

    2025年7月6日

    みなさん、コメントありがとうございました。
    今回の島田さんのプレジデント・オンラインは、ありんこさんやmantokunさんの厳しめの見方は、その通りでしょう。でも、島田さんの今回の論考はこれまでよりは少し腰が入っていましたし、何よりも自分の知識不足を謙虚に認め、指摘された高森先生のことにも触れていることは、1つ評価できるでしょう。
    島田さんが知識不足について触れている箇所は、やや自己弁護っぽくみえる部分もありますが、それよりも、「皇位継承は、今そこにある『危機』」ということを継続的に伝えてくれる言論は、これからさらに重要になってくるでしょう。

    mantokun

    2025年7月6日

    島田氏の論は、十数年にわたってゴー宣の天皇論シリーズを読んできた読者からすると「いやもう、今そんなこと言ってる場合じゃないから!」と厳しい目で見てしまいがちなのですが、男系派の国会議員なんて、島田氏の足元にも及ばないくらい皇室には無知識かつ無関心ですものね…。
    国会議員の「悠仁さままではゆるがせにセズ」念仏は皇位の安定継承に全く寄与しない有害で無責任な態度だということを、さまざまな識者が絶え間なく指摘するのは望ましいことには違いありません。

    サトル

    2025年7月6日

    確かに島田氏は…ですが、姿勢のアップデートに注目しましょう。
    「励まし」つつ「実際はこうだよ」のメール等も「あり」ですね。

    それはそうと、
    あえて内容は書かないけど、「森教授」はスゴすぎ!別格ですね。

    ありんこ

    2025年7月6日

    皇長子(男)であっても生まれてから直ちに皇太子となるのではなく儀式でようやく皇太子になると思っていたってことなんですかね〜?

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2025年7月6日

     「俺様が最も詳しい」というスタンスで始めた人々はキャラ変しにくいのでしょうね。暗山満などが典型(笑)。

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