小林よしのり先生が登壇された「NoBorder NEWS」、圧巻でした!!!
女性天皇“愛子さま”時代は訪れるのか?皇位継承の歴史と掟⋯そして日本の課題とは⋯【NoBorder NEWS 】
該当部分を文字起こしでお伝えします。
22:50~
今日の特集は「伝統か改革か 揺れる皇位継承問題 女性天皇は誕生するのか」今月24 歳の誕生日を迎えられた愛子さま。今、国民の間では「愛子さまを次期天皇に」という声が日に日に高まっている。一方で、男系男子継承を重んじる者たちからは、根強い反対の声も上がっているのが実情。今夜は高まる愛子天皇待望論と皇位継承のあるべき姿について存分に語り合ってもらう」
小島みゆ氏:2024年に共同通信が天皇陛下の即位5年を前に、皇室に関する全国世論調査の結果をまとめたところ、「皇位継承の安定性について危機感を感じる 72%」「女性天皇を認めること 90%が賛同」したという調査が出ています。
上杉隆氏:90%もあるんですか?
小島氏:はい。コメントでもやはり多かったですね。
上杉氏:コメントもいっぱい来てるんですね。今ちょっと驚いたのは 90%も愛子天皇論、期待する人がいるって。それも共同通信の。それは本当なんですかね?
小林よしのり先生:いや、それは本当でしょう。もうだって愛子さま本当に幼い時から、ずっとみんな国民、見てきてるわけですからね。それで愛子さまの振る舞いがどれほどすごいかっていうのを、もうみんな知っちゃってますからね。だからもう、そうなってしまいますよ。それは非常に国民の全く正直な感覚だと思います。
上杉氏:とは言いながら、今、現状では皇嗣というのは秋篠宮殿下となってますし、また彼も当然ながら、幼い頃からいわば帝王学を受けてきた 1人ですよね。
小林先生:まず秋篠宮では帝王学はやってないと思ってます。私は。
上杉氏:やってない?
小林氏:やってない。そもそも天皇、帝王学ってなんかの本とか、なんかの学術書をみせて「これ勉強しなさい」って言ってから学ぶものじゃないですよ。そもそもね。それは自分の父親とかの振る舞いを見ながら習っていくわけですよ。だから結局、天皇陛下の直系ですから、天皇陛下の振る舞いを見ながら学んでいくものが帝王学なんです、今はね。だから秋篠宮殿下はそういう振る舞い、天皇の振る舞いっていうのはやっておりませんよ。そもそもがね。だからそれを学んでるってことはないです。
天皇の振る舞いで、自然に学ばれたのが愛子さまであってね。だから愛子さまは、もう中学校の時に、「海の上の愛子」っていうね、SF小説みたいなものを書いていて、そこでは愛子さまが看護師になられて、海の中の魚たちを全部、負傷した魚たちを自分が離れ小島で全部治療するっていう、そういう小説を書いておられるんですよ。だから自分が要するに、国民っていうのが魚の比喩ですよ。自分が国民を癒してゆく。そういう存在なんだってことを、もう漠然と子供の時から分かっていて、それでそういう小説まで書いているっていう。最初から公けの心がある人なんです。愛子さまって。
上杉氏:その流れの中で、もしかして赤十字社に?
小林先生:全くその通りです。全くその通りです。それで赤十字に勤められたわけです。
上杉氏:とは言いながらも、赤十字社に勤めた愛子さまもそうだとしたら、例えば秋篠宮、いまの皇嗣・秋篠宮殿下、さらに悠仁さまを含めて、そのまま基本的に秋篠宮家の方ですよね。常陸宮さまかな、3番目は。この人たちは、じゃあそういう気持ちは持っていないということですか?
小林先生:持ってないと思います。 持ってないと思います。それは皇嗣っていう風に言ったって、皇嗣っていうのはひっくり返りますから。じゃあもし、万一、今、男の子が生まれたとしますよね、仮に。そしたらコロっと皇位継承順位はそっちに行くわけですから。
上杉氏:つまり今上陛下の方の御家に男子が誕生した場合はと。
小林先生:そういうことは過去にもあったわけですよ、そもそもね。今まで皇嗣をされてた方が、急に皇嗣じゃなくなってしまったっていう例はいくらでもあるんです。だから同じ。もう全く皇嗣っていうのは、政府が無理やり作ったフィクションですからね。だから本当は秋篠宮っていうのは、もっと自由に育って、愛子さまを補佐するっていう役割の方が本来だっていうことは、分かっておられると思います。
上杉氏:数年前に立皇嗣の儀というのがありませんでした?あれは「正式に次の天皇はこの人だ」っていう、そういう様な…
小林先生:あれは正式じゃないですよ。皇嗣っていうのは正式な地位じゃないです。皇嗣っていうのは、当たり前の話で、わざわざ政府が男系男子に繋ごうと、女性は絶対にさせまいとするために。もう男系男子が摺り込まれているんですよ、今の政治家たちにはね。だから120 何代ね、全部、男系で繋いできたっていう、全くの嘘八百を並べ立てるわけですよ。そんな伝統はないです。
上杉氏:ない?
小林先生:ない。神武天皇以来ずっと男系継承だったとかね、男の血だけで繋いできたとか、1回の例外もないとか超絶嘘。
小島氏:嘘?
小林先生:全くの嘘です。これはね、本当にちゃんと歴史学を学んだ人、古代からのね、学者に聞けばいい。そんな馬鹿なこと言う奴いないから。当たり前です。神武天皇から後、「欠史八代」、これは単に引いてください、すぐ出てくる。神武天皇の後、八代はね、全く実在が証明されていない。どういう素性のものかわからないっていう状態があるわけですよ。学問学術的にはね、本当に血統で継がれ始めてるのはいつかっていう風に言ったら、継体天皇からなんです。これは学術的にはもうそれが定説です。
上杉氏: 認められてるという。
小林先生:継体天皇からなんです。そこから先は血統で継がれるんです。その前までは血統じゃなくて、なんで継いでいたのかって言ったらね、合議制だったんですよ。つまり豪族たちがみんなで集まって「誰を天皇にしようか」っていう、その話し合いの中で、「次は誰だ」っていう風に決めていたんです。最初からそんなね、「男の血統、血筋が絶対大事」だって、何処から生まれた感覚なの、それ。
上杉氏:なるほど。
小林先生: そんなのあるわけない、そんなもの。だから今でも日本全国にある前方後円墳の半分近くが女性首長、女性首領。古代は、これ事実だから調べてみてください。前方後円墳の半分近くが女性の首領。それほど古代ではね、女性っていうのを、女性差別、男尊女卑、なかったんです。それこそもう本当に、女性っていうのもちゃんと大切に扱われて、しかも立派な人間として扱われていたんです。それを急にね、男じゃないといけない、シナから入ってきちゃったんですよ、儒教は。そこからずっと男系になっちゃうんだよ。孔子なんかはもうはっきり、ずっと男系の血筋っていう風に証明できる家系図があるんですよ。
上杉氏:ここで整理するとですね、現状の整理ですね、今は実は愛子天皇は誕生できない形になってます。というも皇室典範というのがありまして、これ憲法で定められてる。皇室典範によると「皇位承者は男系男子に限る」と定められているので、その文言だけ見れば、愛子さまは女性なのでなれないということなんですね。ただ、この皇室典範ができたのは実は1947年ということで、これ戦後なんですよ。ということは戦前、その前までの2600 年近くは、じゃあ女性天皇がいたかというと、今、小林さんがおっしゃったように 実はいたんですよね。
小林先生:いたんですよ。持統天皇も女性天皇でしょ。
上杉氏:推古天皇…
小林先生:推古天皇もそうですよね。元明天皇、元正天皇、全部女性ですよ。
上杉氏: 8人、10代。
小林先生:そうです。重祚した人が2 人いますからね。だから8人10代は女性です。
上杉氏:これ何で、先ほどおっしゃったようにシナの、つまり中国の影響だという風に言ったんですが、それまでは女性も良かったわけですね。
小林先生:本当に良かったんですよ。
上杉氏:どこで変わったんですか?
小林先生:決定的に変わるのは、この「愛子天皇論」に書いてますけどね、明治です。 明治の時にね、「男系男子じゃないと駄目だ」っていうね、感覚が出てきちゃったんですよ。 だからこの時に決定的に影響を与えたのは井上毅という人でね、これが「男を尊び、女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我が国に至ては、女帝を立て、皇婿を置くの不可なるは、多弁を費すを要せざるべし」って言ってね、男尊女卑の感覚が、もう日本の国民には脳髄に染み込まれていると。
上杉氏:それはでも明治ですよね。
小林先生: 明治。
上杉氏:その後、旧皇室典範、1947年に…
小林先生:それをそのまま踏襲しちゃったんですよ。
上杉氏: あ、そうですか。
小林先生:そうなんですよ。だから本当はもうこの段階で、明治のこの段階で「女帝がいいか、男系がいいか」ということは話し合われていたんですよ。そして圧倒的に女性の方が強くて。伊藤博文がヨーロッパに行ったら、男とか女かは関係ないと。ただ、皇統を継げばいいだけだっていう風なことを学んできて、直系にしようと、男でも女でもいいとしようとしたんですよ、伊藤博文は。ところが井上毅っていう熊本県の藩士がいるんだけど、彼がもう物凄い勢いで「いや、男系じゃないとダメだと」もうやっぱり男尊女卑がね、圧倒的に強かったんです。しかもその時は、明治っていうのは帝国主義に今から乗り出す時でしょ。その時にはもう女っていうのは、徹底的に蔑視されているっていう状態になっているから。
上杉氏:時代と、いわゆる周辺の環境がそうさせたと。とは言いながらも戦後、まさに新しい日本が生まれようとした戦後 1947年ですね。2年後ですから。この時の皇室典範では、さらに明確に、先ほど申し上げたように男子、男系に限るとなってしまったんですが、これはどうしてですかね?
小林先生:ここは、いわゆる明治の時の典範を継承してしまって、その時も、もういっぱいいたんですよ、男子が。だから何の心配もなく、危惧することもなかったんですよ。まさかこんなにね、少子化が進んでね、皇族の中にも少子化が進んでいってね、男の子が延々生まれないっていう時になるとは思わなかったんですよ。
上杉氏: 当時は旧宮家、旧皇族っていうのがあって、貴族とかの制度があったんで、それがなくなったのが戦後1947年。「まさかこうなるとわからない」っていう。これ納得しますね。ただその後に、どんどんどんどん確率統計論から言えば当然ながら、お二方の子供っていうのは何人か、4、5人だとしても、そのうちで男子が生まれる可能性っていうのは、単純に言うと50%ですよね。そうすると、だんだんだんだん、なくなるっていうのは分かってますよね。さらに、その時には別の制度、つまりその手前まで戦前は側室制度がありましたよね。
小林先生:ありましたね。そこが大きいですね。
上杉氏:これはやっぱり影響ありますか?
小林先生:それはもう、もちろん、側室なしで一夫一婦制で、必ず男を産んでいくってことが、もう不可能なんですよ。だから必ず、どっちみちそれを男系という風にとっていったらね、そしたら必ず滅びる。いつかはいなくなっちゃうんですよ。側室がいないから。
上杉氏:確かでも、小林さんは昔、男系男子支持で側室制度賛成だったというような記憶があるんですが。
小林先生:わしはもう憧れてましたよ。側室制度いいなと。天皇家が側室制度になってしまったら、それが国民に浸透していって、自分も側室が持てるんじゃないかなとか、もう全く勝手な妄想をしていたわけですよ。
上杉氏:皇統を絶さないというんだったら別に側室でもいいんじゃないですか?
小林先生:っていうことになりますね。だから側室を復活しろと、じゃあ言えばいいんですよ。男系派は。
上杉氏:それダメなんですか、今は?
小林先生:要するに、男系派が言わないでしょ、もう普通。もし側室があってそれで側室からどんどん男子が生まれていくっていう世の中にしたら、日本がそう選択したら、もう西洋からは、本当に軽蔑されますよ。側室がいると。あそこの皇室は側室がいるからと。「第〇夫人が子供を産んだ」みたいな話になってきますからね。それはちょっと世界的に通用しないっていう状態になってます。
上杉氏: 実際、小林さんがおっしゃってること、僕、納得いくのは、当時インタビューさせてもらった時もそうだったんですが、時代に合わせて、ある意味、柔軟に言う。保守派って言われてる方たちからは、変節って言われるんです。ところが分かってる人たちからすると豹変と。これ豹変って良い言葉ですからね。変わってくという。アップグレードとも、ご自身おっしゃってますけど。だからそれは、時代と共に変わってるのは、まさに愛子天皇論っていうのが 90%の支持があるっていうのは20年以上前だと、これとんでもない信じられない話だったんですよ。 25年前。
小林先生:そうですね。
上杉氏:ここまでこうやって「愛子天皇論」要望論が出るのは、これの背景は何だと思われます?
小林先生:やっぱり基本的に男女平等、当たり前じゃないかっていう感覚はもう誰もが持ってるでしょ、いま国民はね。男の方が尊くて、男の血が尊くて、女の血は卑しいっていう感覚を持ってる奴って、そんなにはいないでしょ。でも男尊女卑って未だに蔓延ってるから、そういう男はいるんです。でも、わしも本当は九州の出身だから、もう男の方が尊いという感覚でありましたよ。昔はね。でもそれだとね、もう完全に時代遅れ。チョンマゲを結った侍と同じになってしまうからね。だからそんなものは捨てるしかないわけですよ。それで「男女平等」という感覚、戦後の教育でなされた感覚。わしは男女平等という言葉が、あんまり平等という言葉が好きじゃないので「男女公平」って言ってます。男女は公平でなければならないと。っていう風に言ってます。
上杉氏:今コメントでですね、「そうは言いながら海外の王室王族には一夫多妻制などもゴロゴロあるけど」
小林先生:ゴロゴロはないですよ。 それは全くの嘘でしょ。
上杉氏:中東とかはありますよね。
小林先生:中東はタリバンがいるところですからね。女はもう全部、顔を出しちゃいけないっていうところですからね。それレベルに日本人はなってていいの?日本人もタリバンするの? それもおかしいでしょ?女の人はみんなね、ブルカ被りますか?そんな嫌でしょ?
小島氏:嫌ですね。
小林先生:当たり前ですよ、それは。
上杉氏:保守派と言われてる人たちからの反論っていうのは、もうたくさんあるんですよ。小林さん以外、ほとんど反論と言ってもいいぐらいなんですけど、それは後ほどいくんですけど、実はこの「愛子天皇論」っていうか、女性天皇、女系天皇論っていうのが決して、空想っていうか、机上の空論でないというのは、実は小林さん、皇室というか宮内庁関係者に10年ぐらい前でしたっけ?呼ばれて話をされてますよね。
小林先生:してますね。
上杉氏:あれは普通だったら、皇室の今の今上か、あるいは上皇かは別として、誰かの意思が働いてないと私も取材しててそう思うんですけど。決して宮内庁が単独でやらないんですよ。小林さんを呼んでて、これ実は小林さん呼ばれたんですよ。ということは、もしかして今の皇室もその部分を望んでるか、あるいは検討してる可能性があると、こういう風に見てるんですが、その辺り。
小林先生:わしは望んでると思ってますよ。
上杉氏:その話はどう、具体的には?
小林先生:それは具体的に本当、言っちゃこれいけない話なんですよ。本当はね、わしがもう、当時の宮内庁長官から呼ばれたとかね、言っちゃいけないけど。けどもう描いてしまったんですよね。もう漫画にもそれを描いてしまっちゃった。でもその時に問題は、「このことは内密にしてください」と、「漏らさないでください」っていうことが宮内庁の方から言われたんだったら、わしも言わなかったけど、それ言われてないんですよ、わし。
上杉氏:これ珍しいんですよ。まず政治家が呼ばれる時は大臣も含めて、しょっちゅう会うんですけど、内奏って言ってこれもう漏らしちゃいけないんです。大臣更迭になっちゃう。あと評論家とかジャーナリストとかも中には呼ばれてる人いるんです。私は知ってる人も何人も呼ばれてるんです。必ず事前に、当然ながら、これはここだけの話ですって言ってご意見を伺うんですね。だからそれを言ってないってことは、言えってことじゃないですか?
小島氏:すごい。
小林先生: そうかもしれない。
上杉氏:だって言えってことですよ。それは。
小林先生:それは言っていいのかな?全然、これ言うなっていう、内密だ、ここだけの話だっていうことを言ってくれないから、じゃどうすればいいの?これこんな話聞いてしまってと、もう戸惑うよと、 困っちゃうよと。っていう感じだったんですよ。
上杉氏:それ何言われたんですか、結局は。
小林先生:いろんないろんな話があったんですよ。それで状況を色々聞かれたんですよ。だからこう…あのなんて言うのかな。こっち側の、女性天皇でも女系でもいいっていう人はこういう人、こういう人、こういう人がいますとか。それでも絶対反対する人はこういう人、こういう人、こういう人がいますとか、そういうことを、わしがどんどん話してるんですよ。宮内庁の方は、長官とかは特に慎重に頷くだけなんですよ。こうやって、言葉はなるべく開かないでわしの言うことを聞いてうんうんと言ったり。
上杉氏:言質を取られないように。
小林先生:そうやってるんですよ。だからなんて言うのかな、そこの慎重さがあるのに、なんでわしにこの話は秘密ですって言わなかったのかなって。
上杉氏:そもそも呼ばれたこと自体が僕は大ニュースだと思うんですよ。その頃はだって小林さんはあれですよね。 もうすでに女性天皇、女系天皇…
小林先生:描いていたんですよ。
上杉氏:OKっていう話ですよね。
小林先生:そうなんですよ。
上杉氏:「おぼっちゃまくん」で呼ばれることは絶対ないと思うんで、 間違いなく、ここの件で呼ばれてるんですよ。
小林先生:そうですね。
上杉氏:だから、皇室の方も、そういう意味では、そこのところの認識があったんじゃないかと。私自身が符合するのは 2005年に、実は皇室典範のことについて話し合う有識者会議っていうのが開かれて、当時、吉川( 弘之)さんという方が座長でですね、所(功)さんとかもう有名な、本当の保守論壇ですね。その人たちと、あと皇室の方も結構、関係者も入ってたんですけど、事務局長っていう方が、実は古川貞次郎さんていう、当時の歴代の官房副長官の最多の人ですね。この方が、厚生労働省の次官の頃に、平成の変更で、天皇家含めた連絡役みたいなのをやったんですよ。その方が実はもうかなり小泉さんに信頼を1番受けてたので、2005 年の郵政選挙、前後なんですけど、もうこれを任せたと。
実はその有識会議の答申、事実上の答申っていうのが、小林さんがおっしゃってることなんですよ。つまり女性天皇、女系天皇。4 つ位、あったんですけど、カテゴリーが。その中のトップが、それだったんです。
小林先生:だから小泉純一郎の時の考え方が1番正しいんですよ。 そこに持っていかなければいけないんだけれども、安倍晋三からそれが全部変わっちゃったんですよ。
上杉氏:あれは、なんでなくなっちゃったんですか。
小林先生:ギリギリまで小泉政権の時のあれ(法案)が通ろうとしてたんですよ。女性も女系もオッケーのあれが。ところがそのタイミングギリギリで、秋篠宮家の方に子供が生まれちゃったんですよ。
上杉氏:第3 子、悠仁さまが。男子。
小林先生:それで全部握りつぶされてしまって、振り出しに戻ってしまったっていう。
上杉氏:と言っても、悠仁さまも生まれても、その確率統計論でやっぱり厳しい状況は変わんないじゃないですか。
小林先生:そう。何にも変わらなかった。
上杉氏:じゃ、なんでその後の政権は、小泉政権の後ですから、安倍政権はそれをやらなかったんですか?
小林先生:それはもう本当に、安倍さん自身もおそらく、その時にもういわゆるネトウヨとかの男系派の方に洗脳されてたから、喜んで秋篠宮さまに子供が生まれたら、喜んで潰したけど、後で絶対、後悔したはずですよ。これじゃ意味なかったと。結局は後がなかったっていうことが、もうすぐ分かっちゃいますからね。でもその時はもう勇み足しですよね。はっきり言って。
小島氏:小林さん、ここで女性天皇と女系天皇の違いをちょっとご説明いただきたいんですが。
上杉氏:女性天皇論と女性天皇まで含めた論で、これ違いますよね。
小林先生:違いますね。だから結局、女系っていうのは、女の血で全部繋がっているという風に取るんですよ。男の血だけで繋がってきた、神武天皇から繋がってきたっていうのが男系主義なわけですよ。
上杉氏:(フリップ)今、現状は 1 番左側の男系天皇のシステム、制度ですよね。現状はこれ、1947年以降は。 その前は、実はこの女性天皇っていうのは8人いましたと。でもこの右側の、いわゆる女系、ここで表で言う「女系天皇というのは過去にいない」という風にここには書いてますが、これはどうなんですか?事実関係は。
小林先生: 本当はいますよ。なぜかと言えば、継体天皇、例えばね。継体天皇から血統で始まったって言うけれども、継体天皇はなかなか、奈良に入れなかったんですよ。ずっともう 10年以上、そこにとどまってたんですよね。なぜ入れたかって言ったら、手白香皇女(たしらかのひめみこ)という女性の皇族と結婚したからなんですよ。わざと結婚させて、それで女の血を入れて皇統に属するっていうことにしてしまったから、結局は、そこでもう女系が入ってますと。じゃあ継体天皇から血統が始まったっていう風に言うんだったら頭から、血統の頭からずっと女系だったっていう話になってしまいますよ。そうなるとね。
上杉氏:そうか。矛盾しちゃうたわけですね。ただそこの部分については、かなり古い話ですけど、八木秀次さんとかがY染色体論っていうのを持ち出しまして、つまりXXとXYですよね、男子と女子は。このY染色体がずっと皇統を繋いでるんだと。だから女系に関してはXになるんで、Yが入ってないからダメだという風に言ってますけど。
小林先生:それトンデモ科学ですね。 今ではもう男系派の方もY染色体ってなかなか言えないですよ。恥ずかしくて。
上杉氏: あ、八木さんも言ってないですか?
小林先生:八木も言ってないです。それ当たり前ですよ。 だってじゃあその時、科学なんか何にもなかった古代からずっとY染色体、Y染色体、どうやってやってたの?顕微鏡見て、Y染色体があるとかって調べてたの?ありえない話でしょうが。
上杉氏:それはそうだ。
小林先生:絶対にありえないです。Y染色体なんかもう、最近になって言われ始めたことですからね。だからそんなものはない、伝統の中に。
上杉氏:一方でまた別の方とかも含めて、血統主義というようなことを言ってますね。つまり男子は血なので。外から女系になっちゃうと、最初は女性天皇はいいけど。例えば分かりやすく言うと、
愛子さまは良いけど、女性天皇だから。愛子さまが外からお婿さんをもらって、その子供は男子だとしても女系だと。これはどうですか?
小林先生:だから女性天皇も結局はダメって言い始めるんですよね。高市早苗なんかその論法ですよ。「女性はいいけど女系はね」っていう話なんですよ。
上杉氏:高市さんとか、櫻井よしこさんとか、その辺りは。
小林先生:そう、女性はいい、女性天皇はいいけど女系はダメだ。その子供が産めないっていう言い方をするわけですよ。 でもそれもね、超非科学的、バカバカしい話ですよ。そんなのはね、結局、女系って、ずっと全部女の血で上ってゆくの。わしは双系って言ってるんです。男でも女の血でもいいじゃないかって言ってるわけですよ。直系であればいいと。だから直系が、天皇陛下の直系がね、もし男ならばそのまま継いで行けばいいし、直系がね。女だったら女が継げばいいと。直系で継いでゆけば、それでいいんじゃないかっていう風なことを言ってるわけですよ。
上杉氏:それもダメとすると、側室ダメ、女性ダメ、女系ダメと。一方で、旧皇室、旧宮家を戻せばいいと。竹田恒泰さんとかもこれ言ってますよね、盛んに。旧宮家、11宮家を含めて、ここからもう一回、皇室に戻すって、これはどうなんでしょう?
小林先生:それ、ものすごい大問題だと思うんですね、わしはね。つまりね、皇族の中で、それこそ男系の男子とかがなくなってしまった後には、旧宮家が皇族よりも尊くなっちゃいますよ。そういう風に考えなければいけなくなっちゃう。旧宮家の人たちが、ものすごい尊い人で、ここからは皇族が生まれるかもしれないと、天皇が生まれるかもしれないとみんな思うわけでしょ。そうするとそれは新しい身分が出来上がってしまうんですね。だから憲法の14条で門地による差別はダメだと。禁止されてるわけですよ、憲法は。だから門地による差別ってね、みんななんか、モンチッチというかなんかのお猿さんの話かと思ってるかもしれないけど、全然違う。門地っていうのはね、誰々の家は尊いみたいな、そういう感覚で、新しい身分制度を作っちゃだめだというのが憲法の門地による差別に当たるんです。
上杉氏:これ憲法違反だから。
小林先生:憲法違反になっちゃうんですよ。今は全部、政権を忖度して、門地による差別っていうのをなるべく大きな声で言わないようにしようとやってますけれども、でも現実として、それは新しい身分制度ができちゃうんですよ。だったらこっちの宮家、旧宮家、旧宮家系には、また男ができるかもしれないとか。だから皇統、今の皇族にはもうできないってなってしまったら、今度は皇族が移行してしまうんですよ、その旧宮家の方にね。それはもう全く皇室っていうものを別のところに移してしまう。
上杉氏:逆の意味で要するに女系じゃなくて、そっちの方の意味で違う方向に行ってしまうと。
小林先生:違う方向に行ってしまう。
上杉氏:あともう1 つ。じゃあ愛子天皇が誕生したら、これは問題だと言う側の主張としては、櫻井よしこさんとか、あと門田隆将さん、本名門脇護さんが言ってるんですけど、廃嫡っていうんですか?要するに、(廃嫡)することになるんで、つまり悠仁天皇が。これになるんで、とんでもないことだと。愛子天皇っていうのは、言うことですら、おかしいという反論がありますけど、どうですか?
小林先生:じゃあもし愛子様がね、愛子天皇というのが生まれたとすると、みんなものすごいブームになりますよね。もう女の天皇が生まれたと、女の天皇がこの国民の象徴だという風になったら、もう美智子さまの比ではないブームになってしまいますよね。そして、その子供がそれから生まれてくるわけですよ。そしたらその子供も生まれた時に、ちゃんと祝福するていう土壌がもう日本の中にできてますよね。
小島氏:はい。
小林先生:それその子供はいかん。この子供はいかんとかいう風に言いませんよ。そしたらその辺も一緒に育っていくわけですから。その人がまた天皇に直系だから天皇になったとしても、そしたらそれは廃嫡だとか言い出す奴っていますか?
上杉氏:うん。ま、言ってますよね。 櫻井さんとか、門脇さんと。
小林先生:その時代にね、 もうあと1世代ぐらい、2世代過ぎた時に まだ これ廃嫡になってしまったとかって言ってるやつがいたらね、もう相当ちょっとね、病院に入れた方がいいよっていう人間ぐらいしかいない。別に普通に寿ぎますよ。みんな当たり前ですよ、そんな、違和感があるとか思いませんよ。
上杉氏:なんか小林さんの話聞いてると、愛子天皇でいいんじゃないかという風な気になって。
小島氏:そうですよね。
上杉氏:じゃこれなんでできないんですか?何が問題なんです?
小林先生:だから結局、男系が伝統だっていう全く幻のね、感覚を信じてるからですよ。
上杉氏: 伝統っていうのは明治以降の伝統のこと言ってるんですよね。きっとね。
小林先生:そうそう。そうなはずなんだけど、もう神武天皇から、ずっと伝統だって言ってる人間がほとんどなんですよ。これね反論できないですよ、わしが言ってることに。だって学術的にも神武天皇以降、「欠史八代」だから。八代はもう実在もわからないんですからね。で、昔は合議制だったってことは当たり前ですから。これも歴史的にね。だから邪馬台国の卑弥呼なんかだって、豪族の中から合議制で生まれてしまった女王ですからね。
小島氏:はい。
小林先生:だから昔の方がより民主的だったわけですよ。
上杉氏:そうか…
小林先生:だから、それが本当の日本の伝統。日本っていうのはもう天照大神でしょ、皇祖神っていうのはね。ずっと女性を大切にしてきた伝統があったんです。それをシナから入ってきた儒教によって、男系になってしまって、だんだん男尊女卑になっていったわけですよ。本当は、女性はもっとありがたがらないといけない。その女性っていう存在に対してね。それが本当は日本の伝統なんですよ。
小島氏:それこそ世論はもう支持して、愛子さまを支持しているじゃないですか。私たちにできることは、もうないんですかね?
小林先生:私たちは、もうただただ…でもみんな私たち、やってくれてるんですよ。9 割が愛子さまが良いって言ってるわけだから。
小島氏:はい、そうですよね。
小林先生:だからその国民の感情を、そのまま信じるだけじゃないですか。自分もそういう感覚になるわけですよ、どうせ9割の人はね。だから私たちができることとかいうのは、単に愛子さまを見ておけばいいんです。愛子さますごいと思っておけばいいんです。
上杉氏:具体的な政策論で言うと、政府の皇室典範改正ですよね、やるとしたら。これは今、皇室典範改正の可能性っていうのはどうでしょう?どれぐらいあると思われてます?
小林先生:今のままじゃダめですよ。それを変えようと、わしはしてるわけで。わしを支持してる人たちもいっぱいいるわけですよ。
上杉氏:高市さんで、できますか?
小林先生:高市さんはダメです。あの人は、本音は男系男系ですから。本当はね。だから結局、先送りしようとしてます。それで麻生太郎に任せますとかって言って、養子案を支持してます。っていう状態になってしまってるから、それだとダメです。麻生太郎が要するに男尊女卑ですから。
上杉氏:そうですね。難しい。
小林先生:あの人はそういうのはできません。で、わしのこの「愛子天皇論」これをもう必死で何冊も仕入れてね、全国会議員にもう100% 、全国会議員にこれを配ってしまってますよ。この支持者は、愛子天皇支持者は。そのこと自体がAP通信で報道されてしまってます。世界3大通信社でね。
上杉氏:この本ですね、別に宣伝するつもりもないんですけど。これ議論があってこそ、いろんなものも変わっていくし、現状、日本がやはりこういうような形で、1947 年に作られた歴史の浅い、男系男子というものは、これメディアの洗脳も含めて広がってるんで、結果としては、どちらに行くにしろ、やっぱり事実を知るというのが大事だと思うんで、是非、皆さんもそれで勉強というのも変ですけどね。小島さんも含めて。
小島氏:そうですね。見ていって、知識を増やしたいと思います。
上杉氏:はい。ということで時間になりました。小林さんありがとうございました。
小林先生:はい、どうも。
小島氏:ありがとうございました。
愛子天皇を阻む男系固執派の言説を、ひとつひとつシラミつぶしにする上杉氏の巧みな質問に、
知性感性フルスロットルの小林先生が、最新の知見に裏打ちされた豊かな言葉で答えられ、
9割の国民の代表としての常識をもった小島氏が、素直に反応する。これこそ、
歴代すべての『天皇論』シリーズを踏まえた上での、本当に見たかった真っ当な議論。
誠にありがとうございました。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
7 件のコメント
mantokun
2025年12月9日
圧巻だった昨晩の内容、これまた素晴らしい文字起こしをしていただき、まいこさんいつもありがとうございます!
先ほどふぇいさんが小島みゆさんの「世論は愛子さまを支持している 私たちにできることは?」とのポストを紹介してくださっていましたが、小島さんも若い日本人女性の一人として、男系男子限定継承のルールがいかに皇統を不安定にし、女性に尋常ではない負担を強いる非人道的なものか、普通の感性で汲み取っておられたことが伝わりました。
この「普通の人の普通の感覚」を引き出す小林先生のお話しぶりが、やはり素晴らしかったです。「ブルカ被りますか?」という問いかけは秀逸でしたね。上杉隆氏の進行に沿って小林先生が男系派の主張を潰すごとに、どんどん男系派の「伝統を守る保守派」という化けの皮が剥がされて、カルトの実態が露わになっていくのが痛快でした。
本当に、ゴールデンの時間帯にテレビで地上波放送してほしいと思います。
ゴロン
2025年12月9日
麻衣子さん、早速の文字起こしありがとうございます。
昨日見た映像が、脳内で再現されました。
1時間で濃密な内容でしたね。すべてのダンケー言説を潰して、日本人が女性も大切にしてきた歴史にも、女性天皇の支持が高い、ごく自然な理由にも、現状を変えるための愛子天皇論寄贈運動にも触れ、
小林先生の凄さを改めて感じました。
小島みゆさんの最後の質問もよかったですね。
小林先生の回答も素敵でした。
らがなひ
2025年12月9日
文字起こしありがとうございます!
上杉さんすごく皇統問題勉強なさってましたね
これ見て、小林先生の言葉でケケ田洗脳から目覚めた人もいっぱいいるんじゃないでしょうか?
多くの人に見てほしい、ケケ田洗脳されてる人たちに見てほしいです!
明日鍍 禮Xロックに抗議中
2025年12月9日
まいこ様、文字起こしお疲れ様です。
安倍晋三の背後に統一教会って話も個人的にして欲しかったけど、番組の尺とか本当に伝えるべき「皇室の歴史」を今は語るべきとリアルタイムで優先順位を決められるよしりん先生、本当に脳溢血だったの?ってレベルで頭が冴えてましたね。
突撃一番
2025年12月9日
あれ全部文字起こししてくれたの!?
大変だったと思います。お疲れ様でした!
動画と一緒に、拡散しましょう!
サトル
2025年12月9日
いつもDOJO…では、聴衆の表情に目を配り、議論の中身を精査し、ゲストにも配慮(発言のしやすさ、ポイントの抽出)しながら…なので(それがあるから凄い)、今回はゲスト故、淀みなく応える姿に、「やっぱりスゲー!!!」と、あらためて思った次第です。
サトル
2025年12月9日
まいこさん
圧巻の文字起こしありがとうございます!助かります!!!
(モーニングショー監視員(笑)してた時に多用してたので、どんだけ大変か少しだけわかります…)
そう!ワタクシも上杉氏の巧みな質問(構成が素晴らしい!)と、敢えて…のダンケースタンス…といい、素晴らしかったです。しっかり「読んでる…読み込んでる」のがわかりますし、背景もきっちり裏取りしてるのもわかる。でなきゃあんな見事な質問は出来ない!
(それがわかったから…の、ご出演ではないか?)
とは言え、上杉氏の構成が可能だったのも、瞬時に、論理的に、感情を乗せて、反応する…冗長にならず簡潔しかも十分に答え…応える小林先生あってこそ。
(先生…本当に脳溢血…でした?…)
いや凄かった!