1月17日土曜日に行われた共通テスト・「歴史総合 世界史探究」に「ベルサイユのばら」が登場、東洋経済が記事にしています。
共通テストに「ベルばら」登場。ムーミン、シャニマス、バンプ…出題者が“漫画や歌詞”を出す本当の狙い【東洋経済】
特に注目を集めたのが、「歴史総合 世界史探究」の試験問題です。そこには、1970年代に一世を風靡した池田理代子氏の名作漫画「ベルサイユのばら」のコマが使用されていたのです。
フランス革命前夜を舞台にしたこの作品が、世界史の問題の一部として使われたのです。これには、多くの受験生が驚いたことでしょう。
問題の内容は、主人公オスカルが女性でありながら男性として育てられたという人物設定をもとに、当時の女性の社会的地位や家父長制について考察させるというものでした。漫画のコマを資料として提示し、18世紀フランスの社会構造やジェンダーに関する歴史的理解を問う、現代的な視点を取り入れた出題だったと言えるでしょう。
小林先生が新人賞を受賞された際に、帝国ホテルで薔薇のブーケを贈られた池田先生の作品を、受験生の皆さまが読んで回答するとは、胸が熱くなりますね。
実際に解いてみたい方は、毎日新聞のサイトへ。
2026年度 大学入学共通テスト 本試験 問題【毎日新聞】
問1の方は、ベルばらを読んでいれば、難なく答えられると思いますが
問2の方は、ナポレオン法典は家父長権を肯定か否定かで、迷うところ。
受験生の中にも文脈や現代的な視点で回答してしまった方もいらっしゃるようです。
家父長権(家長権) 主に男性が支配的で特権的な地位を占める社会システム・家父長制の家族で、家長が家族を統率し、家産(かさん 家の財産)を管理する権限。日本では、旧民法で認められていた戸主権(こしゅけん 明治時代から昭和22年までの家制度における一家の代表者・戸主に認められていた家族を支配・統率するための権利。 家族の婚姻に対する同意権や居所指定権)がその一例
たしかに現代的な視点を持つ受験生の方ならば、ナポレオン法典が家父長権を否定と、
正しく間違ってしまってもおかしくないところ。
それでも、令和の日本は、明治時代に定められた旧民法の戸主権と同じく
主に男性が支配的で特権的な地位を占める社会システム・法律と、
若い方にも人気の首相が率いる政党によって、選択的夫婦別姓や
女性天皇を可能にする皇室典範改正が阻まれているのが現状。
概要 新成人500人調査
・日本の政治に「期待できる」「どちらかといえば、期待できる」56・6%
前年の約2・7倍に急増 理由「政治体制の変化」「新政権への期待」
・日本の未来について「明るい」45・2% 平成21年以降最多
経済、金融政策への関心の高まり 結婚・出産にも前向き
・「社会の変化を肯定的に捉える姿勢が鮮明になっている」マクロミル分析
自身の生活や将来をポジティブに描き、社会との接点を主体的に持とうとする世代の姿が浮き彫りに
・昨年は初の女性首相誕生、連立政権の枠組みが変わるなど日本の政治が大きく変化
しっかりと自分の意見を持ち、将来を見据えることが大切
その上で必要なのが常に前を向く「力」 明るさこそ生き抜く術(すべ)
受験期の真っ最中に、解散、投開票が行われるという理不尽さをみた後で
調査を行ったとしたら、結果は同じだったでしょうか。
共通テストでナポレオン法典に疑問を抱いた方は、18世紀の家父長制と
同じ感覚を政治家が標榜するのを肯定するか否定するかも、
考えてみてもいいかもしれません。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
1 件のコメント
mantokun
2026年1月20日
小林先生が出演された「NoBoarder NEWS」で、上杉隆氏が「『皇位承者は男系男子に限る』と定められているので、その文言だけ見れば、愛子さまは女性なのでなれないということなんですね。ただ、この皇室典範ができたのは実は1947年ということで、これ戦後なんですよ」と話されていたことを思い出しました。「皇位を男系男子に限る」と定めているのは、明治時代に制定された民法の「戸主」制度の名残が、2026年の現代に至るまで皇室典範に残存しているにすぎないんですよね。
近年も、成年年齢の引き下げと共に女性の婚姻開始年齢を引き上げ男性と統一するなど、大きな民法改正がありました。皇室とて国民生活と切り離して存在できない以上、現在の民法と整合性を持たせた皇室典範の改正が必要なのは当然です。
第一、明治民法でさえ女性にも戸主権を認めていたのに、いつまで時代遅れの遺物と化したルールを放置しておくのか。