数年前、インターネットの皇統問題の討論番組で、著名な男系継承論者が続けてきたことを変えてはいけない根拠として、
「二千年以上前から日本という国が続いてきて、もしかしたらあと何千年も続くかもしれない。その一瞬を私たちが担っているわけで、子孫たちからなぜこんな変な変え方をしてくれたんだ、と誹られることがないように、さらに続く何千年もの歴史を見ながら……」
という話をしていたのを見ました。
一見もっともらしいその言葉に、私はとても違和感を感じたのを覚えています。
すなわち、長い俯瞰した歴史の観点から見て、何千年も後に子孫達に「なんてことをしてくれたんだ」と言われるような、「歴史に汚点を残す国民になりたくない」という訳です。
なるほど、しかしこのままことなかれ主義で同じことを続けた場合現実に起きることは、我々が不安定な継承という事実を皇室の中だけに閉じ込め、
「男を産み続けろ」
と暗に皇室に要求することを「支持する」国民であり続けるということです。
それをこの先何千年も続ける国民。
この選択の方が子孫からよほど謗りを受けるのではないでしょうか?
「なぜあの時に変えてくれなかったんだ」と言われないでしょうか?
最悪の場合、
「決断を恐れ、皇統を断絶させた国民」
になる恐れすらあります。
ここで勇気を持って新しい道を選択することはむしろ、
「千年単位の継承の安定と幸福をもたらした」
と子孫から評されることにならないでしょうか。
「愛子さまを皇太子に」という決断は今だけを生きる我々の小さな一歩かもしれません。
しかし千年単位で見ると、とてつもなく意味のある大きな一歩だと言えると思います。
「愛子さまを皇太子に」
是非実現しましょう!
文責 愛知のT
3 件のコメント
チコリ
2020年10月18日
まったくもって同感です。
このことが広く国民に知れ渡り、こんな愚かな理由で、皇室の存続が危機的状況に置かれている事を国民が知れば、絶対大きな国民運動が起こると思います。
国民は知らされていないと思います。
国民は、まさか、国が、政府が、皇室存続の危機的状況を熟知しながら意図的に放置しているとは、思っていないのです。
皇室親族危機の今こそ、圧倒的影響力を持つテレビが、皇室存続をテーマに、競って、特番を組まなければならないと私は思います。
そのためにも、声を上げていかなければ、と思います。
ダダ
2020年10月17日
男系派は伝統という言葉を悪用しているだけですよね。
伝統には継承と変化があると仰った上皇后陛下の見識とは、天地の隔たりがあります。
のりたま
2020年10月15日
本当ですね。
思うに、男系論者の方々は、単なる思考停止なのだと思います。
女性が、あるいは女性皇族のお子様が皇位を継承することのどこが変なのか、まったく論理的でも何でもありません。