「世界のEmpress Aiko」という天命

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 「世界のHOKUSAI」こと葛飾北斎の娘・栄を主人公とする映画「おーい、応為」が公開されました。栄(後の葛飾応為)の詳細は知られていませんが、北斎をして「美人画では敵わない」と言わしめたほどの画才が有り、残された「吉原格子先之図」「夜桜美人図」などを観れば彼女の非凡さは一目瞭然です。女郎屋の格子の内(行燈の灯る張見世)と外(夜陰に紛れる客)、あるいは石灯籠の灯に照らされた女子の顔と桜から察するに、応為のテーマは光と陰だと伺えます。陰が在るから光が浮かび上がる、つまり陰影礼賛です。

 物語は栄(長澤まさみ)が嫁ぎ先の凡才絵師に悪罵を投げ付けて北斎(永瀬正敏)の長屋に出戻ってくるシーンから始まります。兄妹の中で父の画才を受け継いだのは栄だけでしたが、本格的に絵筆を握るのは兄弟子・初五郎(後の魚屋北渓:大谷亮平)への恋に破れてからでした。弟分の善次郎(後の渓斎英泉:高橋海人)と共に画狂人(北斎)に振り回されながら過ごし(人生で転居は93回)、独自の画風を確立した頃に栄は「応為」の画号を授かりました。「富嶽三十六景」「富嶽百景」を経て富士に憑かれた北斎は、ついに栄と共に富士山の近くに終の棲家を定めました(劇中オリジナル設定)。そして北斎は「富士越龍」を描き終えてから亡くなりました。

 栄(応為)は北斎が敵わないと言う分野(美人画)に非凡な才を有したにも拘らず北斎のケアやマネジメントに人生を懸けました。それは北斎の天才を支えることが自身の天命だと思い定めたゆえでしょう。北斎=光・栄=陰、つまり栄の人生こそ陰影礼賛です。ここで凡百のフェミニストなら、応為が活躍できなかった江戸期の絵師界隈の男社会を批判して悦に入るのでしょうが、「HOKUSAI」が後の西洋画壇に与えたインパクトを思えば、人権より文化の方が上位の価値だと思い定めるしかありません。また愚かな儒教的男系主義者なら、男=光・女=陰と短絡的に結び付けたがるでしょうが、そこには才能も努力も関係なく男というだけで偉いと思いたい男尊女卑感情しかありません。当然ながら男尊女卑の克服は男系継承の継続よりも上位の価値であり、また天賦のオーラ(才能)自己研鑽(努力)が愛子様を「世界のPrincessAiko」にしているなら、次に「世界のEmpress Aiko」となられるのは天命であり、従って日本国民は愛子様の立太子と即位のために奔走するのが天命でありましょう。

文責:京都のS

4 件のコメント

    京都のS

    2025年10月24日

     SSKA様、※ありがとうございました。「結婚して家庭に入るから」との理由で原稿料が低い件ですが、いつ頃を起源とする風習なのでしょうかね。明治期なのか江戸期なのか室町末期なのか。ただ、劇中の応為は北斎のケアやマネジメントに徹することを「主体的に」選び取っているように見えました。その理由は、父子の絆とかではなく、北斎の天才に遠く及ばないことを栄が自覚したが故だと感じられました。
     麻生老人マジ卍ですが、彼には早々の退場を願いたいですね。

    SSKA

    2025年10月23日

    現代の漫画家でもベル薔薇の池田理代子氏は女はどうせ結婚して家庭に入るからと言う偏見の下で男性よりも安い原稿料で描かされていたそうなので、才能によって性差別を越えられたのはやっと数十年程度の話で全く遠い世界の話では無く、現在の女性宮家の置かれた格差や将来についても同様のものと見る事が出来ると思います。
    それ故に漫画を日本の誇りとしていた麻生老人やそれを最近真似ているだけの某ポピュリズム政党が皇統は男系が絶対だと世界に向けてアピールしているのもまともな神経を疑われても仕方が無いと言えるでしょう。

    京都のS

    2025年10月23日

     葛飾北斎と言えば、これまでの映画やドラマでは「HOKUSAI」で柳楽優弥→田中珉、「八犬伝」で内野聖陽、「眩~北斎の娘〜」と「広重ぶるう」で長塚京三…と渋いイケオジが演じており、「おーい、応為」での永瀬正敏も難なく受け入れられましたが、「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」の”くっきー!”は「どーよ!」って感じでした(笑)。

    京都のS

    2025年10月23日

     来年7月末の「夏祭り」で、上野千鶴子氏・田嶋陽子氏・北原みのり氏をゲストに迎えてフェミニズムをテーマに議論する可能性が示されました( https://www.gosen-dojo.com/blog/58021/ )。

     本論は、男系固執派を斬るのは当然としてフェミニストも挑発しておきたくて書きました。フェミニズムに関しては、他に以下のようなものを書いています。
    ・「真剣さが見えない『天皇なきフェミニズム』に物申す!」( https://aiko-sama.com/archives/46448
    ・「今すぐ不幸な二択を止め、愛子天皇を戴くべし!」( https://aiko-sama.com/archives/52148

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