”もう子供としかいいようがなかった、過保護な親の元でそだった子供がとかく態度だけは一人前”
この言葉は、生前のプロ野球監督の野村克也氏のものです。自身の著書で、かつて自分が指揮を執った頃の阪神タイガースの選手をこう評しました。
なぜ、この言葉を紹介しようとおもったのか、それは今の皇室バッシングに走る日本人と同じように見えたからです。
普段は、自分たちの生活には関係ないという理由で皇位継承という、国家の根幹に関わることもろくに考えようとせず放置してきたくせにいざ自分たちの気に食わないことがおきるとこぞって皇室をバッシングし挙句の果てには中学生の悠仁さまに対しても誹謗中傷を行う今の日本人に。
自分たちは、たいしてろくに考えるべきことややるべきことをやらずに態度は一人前、正直言って日本人であることがこれだけ嫌だと思ったことはありません。
このままでは、この毒牙は間違いなく愛子さまへも向けられるでしょう。
はっきり言って、この現代日本人のレベルの低さには絶望感さえこみ上げてきます。
*皇位継承問題のみならず、歴史問題も領土問題も先延ばし先延ばしで他国にやりたい放題やられている現状を鑑みれば今の日本人のどこが凄いのだろうかと思わざるを得ませんしどういう考えで皇室にこのようなバッシングや偉そうなことが言えるのか理解できません。
P.S 上記の野村克也氏と似たような感情は、後に阪神に移籍する現役時代の金本知憲元阪神監督も抱いていて阪神の若手たちに対しても”お前らは、関西の一部のメディアや尼崎商店街(優勝前から、阪神のマジックをカウントダウンしている)で有名なだけだぞ。そこから一歩出たら、誰もお前らのことなんか知らん!勘違いするなよ。”と釘をさしていました。
かの、阪神の有名な盗塁王の赤星憲広氏も若手時代に金本氏から”三年結果だして一人前や”、”阪神はマスコミもちやほやしてくれるけど勘違いするなよ”、”お前、阪神ではレギュラーだけど12球団で見たらまだ大したことないんだからな”と注意されていたようです。
参考文献:あぁ、阪神タイガース 負ける理由、勝つ理由(角川oneテーマ21) 野村克也著
人生賭けて〜苦しみのあとには必ず成長があった〜 小学館文庫 金本知憲著
覚悟のすすめ(角川新書) 金本知憲著
文責 山梨県 jacker
3 件のコメント
ただし
2022年3月27日
胸に突き刺さるお話しでした。
ダダ
2022年3月5日
同感です。
皇室や他国に甘えた結果、自立心は皆無。一人前と呼べる国民、国家ではありませんね。
私も無思考、無責任にならないよう、精進していきます。
阪神は二人の監督にダメ出しされていたのですね。
私はスポーツ全般に詳しくないので、こういう裏話は面白いです♪
基礎医学研究者
2022年3月4日
興味深く読ませていただきました。まずは、JACKERさんの本意かどうかわかりませんが、野球ネタについて。自分も野村監督の上記の本を読んで、非常に説得力を感じた覚えがございます。私、野球については水島新司さんの漫画から入ったもので、東京都出身の割には、実はセ・パ問わず、関西の球団の方が身近でした。とはいっても水島新司さんの”熱き想い”と実際のところは分けて考えるべきと無意識に感じておりまして、野村監督ほどの人でもうまくいかなかった理由には、なかなか難しいものがあることを、悟らされました(特に、ファンの存在が。ただ、野村監督は自己を冷静に見つめていて、自分に欠けているものを持っている西本監督、あるいは星野監督ならば、自分の土台を生かしてくれるかもしれないという予言をされましたが、それは期せずして的中したのは、さすがと思ったものです)。閑話休題
この論考で非常に教訓になるのは、結局のところ、チームもましてや「皇室」も内部だけでどうにかなる問題ではなく、それを支える外部(ファン、国民)の成熟度にかかってくるということに、なりましょうか!自分はそのように、感じた次第です。