皇室は、日本人のかがみである、とつくづく思います。
人の模範としての鑑、というだけではありません。
日本人の心を映し出す鏡、という意味からも、そう思います。
皇室が喜んでいるときは、同じ理由で日本人も喜んでいるし、
皇室が苦しんでいるときは、同じ理由で日本人も苦しんでいます。
上皇后陛下、皇后陛下、そして眞子さんと、立て続けに精神的な病に罹ってしまわれた女性皇族の方々。
それは、因習や世間体に囚われた日本の、特に女性の現状を映し出しているといってもよいでしょう。
皇室は、そのお立場にいる時点で、否応なく日本国の真の姿を象徴してしまっているのです。
いま、皇室に生を受けられた宿命に最も強く翻弄されているのは、言うまでもなく愛子さまです。
天皇皇后両陛下のお子様でありながら、女性だからというだけで皇位継承資格が無く、今の制度ではご結婚後は皇室に残ることもできません。
女性にも皇位継承資格を、という主張もありますが、「男系継承こそ伝統」と言ってはばからない勢力に議論の進展を阻まれて、今なお先行きが見通せない状況です。
実現すれば天皇、実現しなければ一般の主婦になられるという、極大の振れ幅で人生を振り回される中、ご成年を迎えられてしまいました。
その上さらに、結婚した後も皇室に残らされ、
- 皇位継承資格も無く、
- お相手や子供も皇族として認められないまま、
- 公務の担い手としてだけのために皇族であり続けさせられる、
という案まで出てきてしまいました。
それも正式な政府案として。
どこまで人を愚弄しているのか。
ご本人にとってはたまったものではないでしょう。
誠に申し訳ない限り。
お詫びの言葉もございません。
しかし、このような案は、自分さえよければ他人の人生なんて知ったことではないという、日本人の他者への無関心から来るものです。
その無関心の刃は、間違いなく日本人自身にも向けられています。
想像してみてください。
何かしら思い当たるところがあるでしょう。
その刃は、弱者に対しては生命そのものが脅かされる凶器となりえます。
社会的地位の向上がいまだ不十分な女性にとっても脅威のはずです。
女性から見て、同じく無関心ゆえに苦しめられている愛子さまは、どのように映るのでしょうか。
あまり関心は無いでしょうか？
皇室が苦しいときは、同じ理由で日本人も苦しい。
皇室が喜んでいるときは、同じ理由で日本人も喜んでいる。
つくづく、皇室は、日本人のかがみだと思います。
文責：静岡県 L.K （「愛子天皇への道」実行責任者、30代、男性）
6 件のコメント
ただし
2022年3月27日
いま、女性皇族方が苦しんでおられるお姿は、日本の女性が苦しめられているお姿なのですね。まさに、目から鱗が落ちるお話しでした。
おっしゃる通り、皇室は国民の鑑ですね。
くりんぐ
2022年3月6日
皇室は、日本が抱える問題を映し出す鏡。
皇室が男尊女卑によって滅ぼされようとしていること、それは日本が今後男尊女卑によって滅びることを暗示しているのでしょう。
男系固執派は、どんな理屈を述べようと、「必ず男子を生め」という圧力をかけることしか出来ません。「必ず男子を生まなければならない」圧力にさらされる側になることは決してありません。圧力にさらされる側の身になって考えることもしません。
他人事としか思っていないから、選らそうなことが言えるのです。
ダダ
2022年3月6日
私には愛子さまと同い年の姪がいて、愛子さまと姪を生まれた時から知っています。私個人の情感ですが、その人生に無関心ではいられません。
国民は皇室以外についても全般的に無関心なので、他者への共感力も失わていると感じます。
誰かが何とかしてくれる。この甘えを捨てて、国民主権を体現したいです。
基礎医学研究者
2022年3月5日
自分は男性ですが、コメントさせていただきました。思うことは２つ。「他者（特に、皇族の方々）に対する想像力が足りない」、および先にコメントされましただふねさんのコメントは”巧い”と思いましたが（m_ _m)、自分の言い方ですと「（主として男系主義者は）、女性天皇を認めたら、ジブンタチの気がすまない(# ﾟДﾟ)」 以上でございます。
京都のS
2022年3月5日
「皇室は日本人のかがみ」、「人の模範としての鑑」というだけでなく「日本人の心を映し出す鏡」の件に強く同意します。
「コロナを恐れすぎる日本人」の合わせ鏡として、否応も無く陛下はワクチンを打ってしまわれたのかな？と思う次第です。もう少し日本人は（皇族方を鑑として）美しい生き方を心掛けたいものです。愛子様にまでワクチンを打たせないためにも。
だふね
2022年3月5日
世の中は広いですから、愛子さまの今の立場も含めて、例えこの先何があろうと、愛子さまを丸ごと受け入れてくださる男性は現れるでしょう。
ですが、今のままではその方と、いびつな家庭を築かれることになってしまいます。
高貴な方々は、決まったことに文句を言うことはないとでも、政府は考えているのでしょうか。自分たちだったら我慢ならないような境遇に、人を追い込んでおいて。
あまりの想像力のなさに、失望の念を禁じ得ないです。
そのように、どうしても愛子さまのお子に皇位を継がせたくない男系固執派の、本音は以下のとおりでしょう。
「一般人と結婚した女は皇室にはいらねぇんだよ。
女の血も、それを引く子どもも、絶対にありがたがってやるもんか。
これは今を生きるオレたち男の、メンツの問題なんだよ。
何千年前も昔から、男のみが皇統をつないできて、女の天皇は中継ぎなんだよ。
周囲がそう言っているからそうなんだよ。調べなくたってその原理から外れちゃいけねぇんだよ。
え、皇祖神は女性？ ……知るかよ。
とにかく、男系の血を一滴でも引く男子なら、誰だっていいんだよ。
そこに嫁ぐ女なら、皇室に入っても許してやる。
男の血はそれくらい尊いのさ。
なぁ、ありがたい話だろ。女は所詮男次第なのさ」
……イカン、自分で書いていて、腹立ってきました（#＾ω＾）ﾋﾞｷﾋﾞｷ
まぁ、一人勝手に暴走する私の感情を鎮めてくれるのも、皇室の方々なのではありますが(;^_^A