皇室を支える国民にインタビュー!シリーズ、今回は大阪府の基礎医学研究者さんです。
Q:ご自身の人生で、はじめて皇室のことを意識されたのはいつ頃ですか?
やはり「昭和天皇崩御の時」であると思います。そのときに、天皇陛下が変わると時代も変わるということを、肌感覚で感じたような気が致します。
Q:皇位継承の問題を意識したのはどういうきっかけがあったのですか?
これも今となっては恥ずかしい話なのですが、自分は、はっきりいって「ダンケー」を信じていました。保守の方々が口をそろえて、「皇室の伝統は男系で2000年継承されている」ということを、「スゲー」とか思っていた状態です。でも実は同じ保守でも、西部邁氏は「皇室の伝統の中身は男系・女系に関係なく「祭祀王」であること」と言及されていたのに、そこは自分がよく理解できていませんでした。ですので、はっきり意識できたのは、やはり『天皇論』と『新天皇論』を読んだ時だと思います。よしりん先生の語り口には時に驚かされることがあり、最初かなり自分の中で「反発」があったのですが、冷静に論理的に考えると、双系継承の方が、歴史・伝統的であるということに、気づくことができました(例えば「戦後GHQのせいで宮家が解体されたという話」が実はこじつけで、「旧宮家の方々は天皇家から離れすぎているので臣籍降下することが決まっていた!」ということを論じられていることに、かなりの説得力を感じました)。
Q:(昨年の衆院選の時、議員事務所訪問された方対象)議員事務所に行くのに迷いはなかったですか?迷っている人がいたら、どんな声がけをしてあげたいですか?
迷い?それはありましたよ、はっきりいって。昨年10月の中四国道場で高森先生が呼びかけられた時には、気分は高揚しましたが、「では、実際どう訪問すればよいのだろう?」という思いが、最初ありました。やはり背中を押してくれたのは、「愛子天皇への道」サイトで高森先生の提案を“具現化”してくれたことが、大きかったですかね。訪問コメントや全国地図が上がってきたのも、励みになりました。
それで、ここからが本題なのですが、一言でいうと、「案ずるより、産むが安し」かと思います。自分の実体験としても、選挙期間中に選挙事務所を訪問したら確実に歓迎されますし、街頭で話かけてもきちんと対話になります。ただ、日常状態とは異なることを行う訳ですから、「緊張状態」にあるのは当たり前だと思います。ましてや、相手は皇室に関心があるのかどうかもその時点ではわからないので(野田議員や馬淵議員の事務所を訪問するのならば話は別ですが)、伝えたいことは“箇条書き”にして決めておいた方がよいかと思います。
でも、これについても特別なことをすることは必要なくて、訪問するときに渡すメッセージカードの作成がその役目を果たしてくれました(手書きで書きましたので、少し時間とられますが、それによって実は“話すこと”のイメージが作れたのだと、自分は思います)。
Q:もう、参院選が迫っています。思いをお聞かせください。
“時間がない!”皇統問題の本質は、ここにあると思います。そして、「皇室典範」が法律である以上は、やはり国会議員に働きかけるしかないのだと、自分は思います。この問題に限っては、政党を越えて「国会議員」が、立法主義的な権限を行使して取り組むべき課題だと、私見では思います(それができないのならば、政府主導の行政的解決に委ねる、という非常にアブナイ方向に行ってしまうと思います)。ですので、私たち国民にできることは、国会議員の“後押し”ということになるのだろうと、思います。
Q:「愛子天皇への道」サイトとの関わりについて教えてください。
「愛子さま皇太子への道」(当時)を初めて目にしたのは、2020年の11月より、公論サポーターによる「天皇制は必要か!」というブログリレーを行っている時でした。そうすると、それぞれの方が自分の言葉で「天皇制はなぜ必要なのか?」という意見を表明するものを見て、「なんて、真面目に皇統問題のことを考えている方々なんだろう~」と思い、非常に感銘を受けました。当時、このサイトの記事は公論サポーターの方々限定による掲載だったと自分は認識しているのですが、職業柄「良い発表には、きちんと質問・コメントをするのが、発表者への礼儀である」と師に叩き込まれていたので、いままでネットの書き込みなどとは無縁の生活だったのですが、その後この「愛子天皇サイト」へコメントを書くようになりました。その後、2021年の4月に運営責任者のL.Kさんが、一般読者にもブログ掲載の門戸を開いてくれましたので、自分もそれを契機にブログを投稿するようになりました。最後に、大上段に「天下・国家」からではなく身近な“尊王から入るのは貴重で、非常に重要な媒体である、と思う次第です。
5 件のコメント
基礎医学研究者
2022年5月31日
ダダさん
コメントありがとうございました。その通りかと思います。男系固執派、および皇室の解体を意図しているようなサヨクを動かすことは、まず期待できないと思います。しかし、国会議員にも中間層敵な候補者はかなりいるはずなので、その方々が”後押しする”ターゲットかと思う次第です。
京都のSさん
なかなか、パンチの効いたコメントありがとうございました。自分も、西部氏の保守思想にかなり”本気の言論”を感じており、ある程度理解できていたと思いこんでいたのですが、天皇制については、恥ずかしながら自分の不勉強さが浮き彫りになってしまいました(『私の憲法論 日本国憲法改正試案』に対しての、理解が甘かったかと)。{柔軟に思考する」、やはり大切と思いました。
ただしさん
いや、過分なコメントありがとうございます(m_ _m)。イメージはこんな感じ!という誉め言葉ということで(自分、もはやこんなに若々しくないと思いますので(;^_^A)
「案ずるより産むが易し」(誤:安し)。漢字訂正、ありがとうございました。また、なるほど~。ただしさんの言われる話、前に誰かがいっていたような気がしていたのですが、思い出しました。選挙事務所レポートで、神奈川県のmayuさんが、「ゴー宣道場に初めて参加した緊張感を考えると選挙事務所くらいは・・・」と語られていたと思います。確かに、そうですよね。「道場」って結構ビビるイメージがあり、初見の緊張感は近いかも、です(実際参加しているとかなり和やかで、オモシロ・真面目が入り乱れていますよね(笑))。なので、道場を楽しめる方ならば(ましてや、ただしさんのように営業(笑)できる方ならば)、ハードルは決して高くないと思います。
サトルさん
ありがとうございます。いや、このコメント、私かなり勉強になります。本年は、道場において、「皇統問題」に関するイベントを連続的に行っていますが、特に関西道場と十番勝負の2番で、「皇統問題にはもう時間はない!」というのは、この問題を真剣に考えている方にはほぼコンセンサスとなったと思うので、国会議員を選出する参議院選挙は、今後の大きなステップと自分も思います(奇しくも、北海道道場が投票日となったのも、運命を感じます)。
あと、「新天皇論」については、過分なお言葉、ありがとうございます。今読み返しても、「皇統問題」の論点が網羅されており、問題の提起の仕方も見事です。でも、逆に今読んでも少しも色あせないということは…たびたび道場でも指摘されているように、少しも問題解決に向けて前進していないことが浮き彫りになっていると思います。そして、そうであるからこそ、国会議員を訪問したり、メッセージカードを書く際に自分の思考を巡らすための(普段から考えを整理するための)、必読文献になりますかね、やはり。
「愛子天皇論」。”魂の書”になる可能性大、と自分も思う次第です。
サトル
2022年5月31日
読みごたえのあるインタビューでございました。
『天皇論』『新天皇論』
最初は反発された……とのこと。
そこから今に至る……のはなかなかドラマチックかと。
私は『新天皇論』にて「ビートたけし」が皇后陛下とお話され、「この人の為なら死んでもいい」と語ったエピソード、「あの(笑)」小林よしのりが怯む、天皇、皇后陛下を一目……と転職を機に、東京に戻り(年末)、初の『新年一般参賀』へ。
50数年生きてきて、『神々しい人』を初めて見た鮮烈な記憶が。驚きました。
(もちろん、万歳童貞は卒業)
そう、時間がないのです。
参議院選挙は「1つのハードル」……いえ、今後の「ステップ」として、読者の皆様に捉えてほしいと思います。
「案ずるより生むが易し」……その通りかと。
「愛子皇太子」のいらっしゃる、『新年一般参賀』での「万歳」を目指したい……と思っております!
「新天皇論」を読みたくなるインタビューでごさいました。
ありがとうございます。
余談ですが、「新天皇論」での「あの人へ」の先生の手紙……泣いちゃうんです、私。
「書くことになってしまった」先生のお気持ちを考えると……。
予定されてる『愛子天皇論』で、また……そんな手紙……読みたくないなぁ……。
ただし
2022年5月31日
ニコニコ明るい似顔絵が、基礎医さんらしいなと、何度か会った自分的に思いました♪
(*^^*)
「案ずるより産むが易し」
議員事務所訪問は、まさに、これかと存じます。
ゴー宣道場参加とも近いかと存じます(どうだろう)。
(*^^*)
鬼殺隊京都支部のS
2022年5月31日
Q2の回答について。私は西部的保守思想フリークなので、西部氏が天皇のことを「祭祀王」「マージナルマン(境界に立つ人)」と書いていたのを思い出しました。神と人との境界に比べたら、男と女の境界なんて軽々と超えて行けるほど低いですわな(笑)。
ところで、現代日本は鬼と人とのマージナルマンが多すぎますね。男系固執もワク推進派もコロ自粛派もグローバリストも緊縮派も、まとめて日輪刀で斬りたいですわ。
ダダ
2022年5月30日
国民の代表である国会議員が天皇・皇室に無関心でいいわけがないですよね。
なので皇統問題の解決に向けて国会議員にプレッシャーをかけるの賛成です。
男系固執派の心変わりには期待できないので、尊皇派議員と一緒に皇室典範改正を成し遂げたいです!