「あなたは脱税という法律違反を犯し、その罪を悔いて反省すべきなのである。『世間を騒がせたから申し訳ない』という言葉からは本当に罪を自覚しているのか極めて疑問だと言わざるをえない」
「例え、鳥越(裕介内野手、当時・中日ドラゴンズ所属)被告人が3割、3割5分打っても、山田(洋投手、当時同所属)被告人が15勝挙げようとも関係ない。社会人として、してはならないことを忘れてしまうとグラウンドで活躍できなくなる」
この台詞は、1997年に発覚したプロ野球脱税事件(プロ野球選手の一部の間でおこった脱税事件)の際、裁判で当事者となった鳥越裕介選手の「世間を騒がせて申し訳ありませんでした」という言葉に川原誠裁判長が言った言葉です。
この台詞を紹介しようと思ったきっかけは、6・16発売の週刊新潮において皇宮警察の腐敗が紹介されていたからです。
この記事では、愛子さまを”クソガキ”と罵倒したり女性皇族を揶揄するような発言が横行しているとありました。
また、皇宮警察の腐敗はこれにとどまらずジャケットを窃盗した者、あげくの果てには悠仁さまの情報をマスコミに漏洩した者もいると言います。
他にも、皇宮警察本部の庁舎内でスルメを炙りながら酒を飲んで火災報知器を作動させたという不祥事もあったといいます。
正直、皇宮警察も人間ですしストレスがたまってしまったりすれば発散したくなることもあるでしょう。
しかし、上述の件は”社会人”としてやってはならないことのはずです。
ましてや、報道が真実であるならば、悠仁さまという皇族の情報を漏洩したというのは本来皇族を守るはずの皇宮警察そのものの責任だって問われなくてはなりません。
上述の川原裁判長の言葉は、プロ野球選手以外の社会人の人たちにも大いに当てはまるものでしょう。皇宮警察として、社会人としてしてはならないことを忘れてしまうと自身のフィールドで活躍できなくなってしまいます。そして、皇族、真面目に取り組んでいる警察官にとっても大いにマイナスになってしまいます。
*なお、余談ですが一番人間教育が徹底していたのは紛れもないV9時代の読売ジャイアンツで長嶋茂雄選手がとあるミーティングの時間に遅刻かつ手ぶらで来た際に川上哲治監督は「長嶋君!君はなぜ筆記用具を持ってきていないのかね!?早く持ってきたまえ!」と叱責し取ってこさせ長嶋選手が戻ってくるまで他の選手を待たせていたそうです。
本来であれば、皇宮警察にはこれ以上の教育が求められるはずですしそうしなければならない責務があるでしょう。
参考文献
紀子さまを裏切る皇宮警察の呆れた実態…皇族の外出情報を漏洩する者も
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d424a97207c6d252533d06f4231623b204358f1
皇宮警察幹部が庁舎内で飲酒、つまみを火で炙り火災報知器が作動 大騒動になるも“隠蔽”か
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ce03bf6b12a6b6c297b529395982ece8cf76e77
プロ野球脱税事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E9%87%8E%E7%90%83%E8%84%B1%E7%A8%8E%E4%BA%8B%E4%BB%B6
文責 山梨県 jacker
5 件のコメント
楽進
2022年6月29日
最近まで、皇宮警察というのがあるのを知らなかった。
皇宮警察と聞いて、チャイナのことカイナと、思った。
もしかすると警察組織内で、皇宮警察に配属されると、離島に追いやられた、という扱いになるんでしょうかね。
警護といえど、ほぼ毎日何も起こりませんし。
皇族の警護といえば、隆慶一郎を読んでいたので、「道々の輩」を思い出しました。
皇宮警察より「道々の輩」の方がよほど立派だったんじゃないかなと、やっていることに誇りを持ってたんじゃないかなと、勝手に想像しました。
殉教@中立派
2022年6月28日
川原裁判長の言葉は「裁判官の爆笑お言葉集シリーズ」でも取り上げられたので、有名だが・・・法律よりも「世間」を優先するのは、法治国家の国民ではないし、くらたまのように「立憲主義は、理想論だ」という最悪の着地をしてしまう。
愛子さまが天皇になるにも「皇室典範」という、法律への理解も(少なくとも、立法府の住人達には)欠かせないが・・・この惨状では「法案を作れない議員は、ロボットやAIに置き換えよ」という、大前研一の発言を支持したくなる。・・ただロボット議員に「愛子天皇お願いします!」とは言えないし、ロボットと皇族方が「お互いに尊敬しあう光景」も想像できない。素朴な敬愛心を守りつつ、まずは「庶民的でまっとうな常識」に従い「時・処・位」の具体的行動を。
・・・んな当たり前の事を言っている場合じゃない、我々には時間がないのに。そんな「スタートラインにすら辿り着かない」現状は、如何ともしがたく思う。
京都のS
2022年6月28日
「世間を騒がせて申し訳ありませんでした」というセリフは、自分が所属する世間(狭い範囲の私的な人間関係の環、本件では野球人関連の世間)に迷惑をかけたぐらいの意味です。「脱税という罪」に対する社会的な反省の弁は少なくとも記事中には見当たりません。
同じ伝で皇宮警察の件では、警察官僚世間に迷惑をかけたことを謝りはしても、実際に被害を与えた皇族方に対して謝罪したのかは怪しいものです。員数主義(世間体)にしても省益(世間益)優先にしても、日本人の「世間禍」って完全に骨絡みです…。
秋田のタカ
2022年6月28日
皇宮警察の大事なお仕事ありがとうございます。という気持ちと、皇宮警察の休日が減ってしまって、ストレスが溜まりにたまっているのか、それ以外の原因なのか、詳しく知りたいですし、次に備えてほしいと思いました。
ダダ
2022年6月28日
記事のご紹介、ありがとうございます。
皇居警察。ここにも国民の劣化が見られて落胆します。。
皇室を支える国民の存在が何より重要ですね。