こんにちは!!名古屋のオバチャン たこちゃんです。
何がなんでも女性天皇、女系天皇を認めたくない人々は、最後の悪あがきではありませんが、最近いろいろ言っておりますね。
デイリー新潮
「愛子天皇」「女性宮家」否定の民間研究会 皇室問題の重鎮参加で波紋
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200510-00626319-shincho-soci&p=1
上の記事は、「時の流れ研究会」という団体が、4月19日に発表した「皇位の安定的な継承を確保するための諸課題」なる提言の紹介を中心に書かれております。
早速、この提言を読んでみました。
(興味のある方は、神社新報社のHPにある「時の流れ研究会 御譲位・御即位の見解」というバナーをクリックすると見られます)
この団体の基本姿勢は、「女性天皇・女系天皇は認めない」なんですが、なかなか突っ込みどころ満載な提言でした。
(いちいち反論してたら、ブログが10回分くらい書けそうです)
それにしても、この団体、呑気かつ物凄く御都合主義です。
「悠仁親王殿下が将来結婚され、男子を得られない場合」になってはじめて、女性天皇を検討してみてもいいって・・・。
普通、何がしかの危険の発生が分かっていたら、予め対策をしておくものではないですか?
二言目には「伝統」と言っているわりには、「女性皇族が婚姻により皇籍を離脱された後、なんらかの称号を冠し、準皇族的立場」で皇室の活動を担っていただくことを検討事項としてあげていて、皇室の伝統の一つである「君臣の別」を無視しようとしています。
なかなかトンチンカンなこの提言ですが、なぜここまでトンチンカンになるのかといえば、「現状の認識」がとてもズレているからです。
「女性天皇、女系天皇、女性宮家等の論点については、いずれも国民世論及び国会審議の対立・分裂を招く恐れがあり」って、最近の新聞等を全く見てないのですかね・・・。
各種世論調査で、「女性天皇、女系天皇について認めるか」という旨の問いが出されると、8割近い人たちが「賛成」していて、国民の意見は特に割れていません。
女性天皇、女系天皇をどうしても認めたくない皆さん!!
「国民世論の対立、分裂」を望んでいるのは、ご自分たちだけですよ!!
よ~く目を見開いて、世の中の流れを見てください!!
文責 愛知県 たこちゃん
2 件のコメント
花谷香史郎
2020年5月11日
長文を失礼します。
>>何がなんでも女性天皇、女系天皇を認めたくない人々は、最後の悪あがきではありませんが、最近いろいろ言っておりますね。
おっしゃるとおり、男系固執派はありとあらゆる詭弁を弄して
女系天皇を認めたくないようですね。
もしかしたら「天壌無窮の神勅」や「三種の神器」よりも
男系継承の方が重要だと思ってるのかもしれません。
ならば男系固執派の論の柱を崩してみます。
【3】女系天皇の可否
「皇統史上全く存在せず、かつ皇位継承の基本原則を逸脱し、認めがたい」と明確に否定。
そもそも、女系天皇を認めない原則は
「皇室」のためでなく「時の権力者」のためのものである。
かつて権力者は政治の中枢に居座るために娘を皇室に入れ、夫を即位させ、自身は外戚として権力を振るう外戚政治(後の摂関政治)を行っていた。
重要なのは皇室に入内させるのは「娘」でなくてはならないこと。
もし息子を皇室に入内させ、婿入り先の女性皇族が
子供を産んだとしよう。
あとはその女性皇族の子(自分の孫)が天皇になれば外戚として
権力を振るうことができるはずだが
DNA鑑定も血液型検査もできない時代、
「生みの親」である「母」はわかりやすいが、
「父」が誰かは確定できない。
もし、女性皇族(婿入り先)外戚の圧力を嫌う
女性皇族が「この子の父はあなたの息子ではない」
と言い出したら、一気に権力の正当性が危うくなる。
権力者は自分の孫を天皇にするために
皇族、ときには皇太子すらも殺すことがあった。
(井上内親王、他戸皇太子母子)
そこまでして権力の座を握りたい者にとって、
権力の正当性を危うくする女性天皇の存在は驚異だった。
だから、天皇の「母方」の親族となることが重要。
結果、天皇は男子が続く事になる。
(その後、摂関政治に対抗するように
天皇の父方が譲位後も権力の座にいすわるようになり、
そのうちに武士の世の中となり、儒教の広がりと相まって
女性の地位が低くなっていった。
その結果、明治の皇室典範から皇位継承は皇統に属する男系男子で続くように)
結局、男系継承は権力者が外戚として権力を握る政治が
続いた結果で生まれたようなもので、皇室の原則とは全く言えません。
ついでに
男系固執派の言い分
「(女系天皇を認めないのは)皇室に男を入れないためである」
違います
「(権力者にとって)男を皇室に入れても意味がない」
が正解でしょう。
参考文献:女系図でみる驚きの日本史(著者:大塚ひかり)
ナクラ
2020年5月10日
デイリー新潮のこの記事は、愛子天皇に反対している記者が書いており(当たり前ですが)、その他の週刊新潮の実情を示す多くの記事の中で反対キャンペーンをしています。
あまり気にすることはありません。
「時の流れ研究会」は、天皇陛下の即位の儀式をどう進めるかを話し合うのがメインで、安定継承を決める場ではなく、それに関しては色々な考えを持った方がいると思います。