毎週水曜日20時からYoutubeで生配信される、弁護士・倉持麟太郎氏の「このクソ素晴らしき世界」。
昨日は、欧州王室に詳しい君塚直隆・関東学院大学教授を招いて君主制について議論されました。
もちろん日本の皇室のあり方についてもガッツリ触れられていました。
君塚氏は、ものすごく明るく、フランクに、かつ歯に衣着せずに欧州王室や皇室のことを語られていたのが印象的でした。
欧州での王室は、こんな風に国民に受け止められているのかな、と感じました。
内容も多岐にわたり、とても参考になりました。
前半は、専門とする英王室の歴史を解説。
英国では、革命こそ起きたものの、王室廃絶にまではならず。
後に起きたフランス革命、ロシア革命と比較して、時間を追うごとに革命後の体制転換が先鋭化されて行っていることを指摘しています。
また、英王室は歴史的に福祉に力を入れていたそうで、そのことが国民との融和にもつながったとのことです。
後半は、日本の皇室について。
皇位継承については、当然女性・女系天皇を認める立場。
男系男子継承など「贅沢なことは言ってられない」と喝破してくださったのは痛快でした。
皇室典範における、男系男子継承、退位の不規定、婚姻による臣籍降下の3点を、改正すべき点として挙げられました。まったく同感です。
しかし、話が宮内庁の体制や皇室のご活動に移るとチョー辛辣(^o^;)
宮内庁は、HPがお粗末で発信する意欲が感じられず、皇室の方々に対してはもっと公務を増やすべき、と主張します。
宮内庁については、予算も人手も削られすぎてて大変なんじゃないか、という気持ちもあるのですが、問題意識と改善の方向性には同意です。
そして、公務についての主張は、うー-ん、というのが正直な感想。
皇室と英王室の違いをどこまで考慮されているのか。
資産の違い、直属の関連団体の数、1つ1つの公務への取り組み方等、公務や名誉総裁の数だけでは計れないものもあるのではないか、という疑問がぬぐえませんでした。
ともあれ、
英国では、王位継承に対する各王族の支持率が出されるくらい、王室と国民の距離感は近く、
最初に書いた通り、とても明るく語られる君塚氏を見ていると、そんな英国がうらやましく映ります。
日本でも、皇室がこんな感じで語られる日が来ないかな・・・。
皇室と英王室の区別はつけつつも、より皇室と国民が身近な存在となるために、とても参考になる話でした。
p.s.
君塚教授は、倉持氏、よしりん先生、高森先生とともに2年前の緊急シンポジウムに登壇されています。
ニコニコ動画で閲覧できますので、どうぞご覧ください。
緊急シンポジウム「皇位の安定継承に向けて」
https://www.nicovideo.jp/watch/so37908553
文責:静岡県 L.K(40代、「愛子天皇への道」運営メンバー)
9 件のコメント
ちろのすけ
2022年10月10日
この動画を拝見してから宮内庁のHPを見て見たんですけど、これは酷いですね…ホントに見づらいし皇族の方々が普段何をやっているかさっぱりわからないです。
そういう意味で君塚先生のSNSによる発信の強化は考えるべきだと思いました。イギリス王室ならいつでもノウハウを教えてくれるので学べばいいともおっしゃっていましたが全く同意です。
ホント勉強になりました
チコリ
2022年10月9日
最高に面白かったし、従来の「畏れ多くも」的な皇室に気を遣った切り口とはまるで違い、
ズバズバあけすけに言ってて、個人的には気持ちよく爽快!スッキリしました!君塚応援団になりそうでした。
皇室のSNSの充実に、民間のプロを入れろ!大賛成です!
皇室側から、どんどん情報発信するのも大賛成です!
開かれた皇室大賛成です!
息苦しさ、はもう、おわりにしましょう。
そういえば、男系男子に対しては、あっさり「そんな贅沢を言ってる場合じゃない」とバサっと切ってましたねー。
これでいーのだ!と思いましたね!最高でした!
名もなきpunk
2022年10月7日
本日後追いで視聴しました!
英国の皇室はsnsを駆使して色んな発信してるんですね!
宮内庁のHPは改善してほしいです。
君塚教授、もっと言葉選んで話してよ〜ヒヤヒヤする場面もありましたが(苦笑)
ダダ
2022年10月7日
王室(皇室)が動くことで、社会が見向きもしない現実に光を当てる。
この点が非常に重要だと思いました。
権威と権力の分離は先人の叡智ですね。
くりんぐ
2022年10月6日
男系男子継承は、天皇にも宮家にも複数の側室が存在し、皇族であれば男女問わず皇位継承が可能な時代が長く続いたからこそ選べた“贅沢な選択肢”です。
天皇も宮家も一夫一妻で産まれてくる子の人数は限られ、女性皇族は民間人と結婚すれば相手の身分に合わせるため皇族の身分を離れる、「君臣の別」を守るために元皇族やその子孫を皇族にすることは不可能。
ならば今すぐ、女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにし、本人及びその子孫にも皇位継承権があるべきです。
タルト
2022年10月6日
君塚先生のお話で、日本は立憲君主国であるという言葉が、新鮮でした。学校では主権在民と教わりますが、主権は国(天皇&国民の統合体)にあるのだと再認識しました。
イギリス王室の広報活動について君塚先生のお話では、宮内庁自身が広報に積極的になる必要があるとのことでした。私は長年、多くの国民に皇室に関心を持ってもらいたいと念願しており、土、日早朝の皇室アルバムや皇室日記や宮内庁のHPのニュースを自分のブログで紹介して来ましたが、宮内庁がもっと積極的に皇室のことを広報して下されば、こんな有り難いことはありません。
一方、思い過ごしかも知れませんが、宮内庁が政府機関の一部である限り、政権に遠慮があるのかも知れません。政権内に、開かれた皇室に反対で皇室を御簾の奥に隠しておきたいという旧統一教会系・男系派が巣くっている限り、広報活動も消極的にならざるを得ないなのだろうかなどと懸念しています。「皇室をもっと知りたい」という国民の声を政権に届ける必要があるのかも知れないと思いました。
Richard Tiger@仙台市
2022年10月6日
本日、後追いで視聴しました。
皇室・宮内庁のインターネットに対する運用は、確かに改善しないといけないと思いました。
もっと、開かれた皇室の方向に持っていかないと、男系派がどんどんつけあがる気がします。
愛子さまや佳子さま、成人になったら悠仁さま個人のSNSアカウントも欲しいし、
どんどんと、ボランティア的な活動をして欲しいですね。
もちろん、スキャンダルに対する防御をどうするかを考える必要はありますが。
L.K
2022年10月6日
>>たこちゃんさん
早速コメントいただきありがとうございます。
宮内庁のHPは本当にねえ。。
ほとんどテキストベースだし、情報が整理されていなくて探すのが大変。
メディアが流している映像や写真くらいは自分たちで公開して、皇室の方々のイキイキした姿を伝えてほしいです(>_<)
たこちゃん
2022年10月6日
昨夜、この番組を視聴しました。
宮内庁のHPのお粗末さについては、全く同感です。
それなのに、SNSまで始めるのは、本当に大丈夫??と思います。