☆皇室の最新記事紹介☆「プレイヤー型」の皇室のご活動

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昨日、一昨日に掲載された皇室関連記事を2点ご紹介します。

「水」多角的に考察する天皇陛下に世界も注目…令和の皇室<2>(読売新聞オンライン、令和4(2022)年10月4日)
https://www.yomiuri.co.jp/koushitsu/20220928-OYT1T50187/

佳子さまの手話は「非常に丁寧できれい」、紀子さまの手話の“恩師”が感謝する秋篠宮家が手話界にもたらした功績(週刊女性PRIME、令和4(2022)年10月5日)
https://www.jprime.jp/articles/photo/25356

前者は、「水」の研究者としての天皇陛下について書かれた記事で、
後者は親子二代に渡って手話通訳に通じていらっしゃる紀子さま、佳子さまについての記事です。

2つの記事に共通して言えることは、研究者、手話通訳者という「プレイヤー」としての皇室の方々のお姿に焦点が当てられている、ということです。


皇室の方々のご公務は、「1つ1つのお務めを、誠心誠意、丁寧に果たしてくださる」という評価が常についてきます。

それは、お会いする人物や、ご訪問地の歴史について事前によくお調べになって臨まれる、というだけでなく、

沖縄を訪れられては琉歌を詠まれ、

手話関連の行事に臨まれては手話でご挨拶をされる

というほどの徹底ぶりです。

また、上皇陛下、今上陛下、秋篠宮さまにみられるように、多くの皇室の方々は特定の専門分野を持った研究者という側面があります。

このような、プレイヤーとして物事に深い探求心をもって臨まれるご姿勢が、皇室のあらゆるご活動に通底しているように見受けられます。

そして、そうしたご姿勢が、国民との信頼関係につながっているように思われます。


昨日Youtubeで生配信された「このクソ素晴らしき世界」

コチラのブログでも紹介しましたが、ゲストの君塚教授の見解には勉強になる部分が多々ありました。

が、一つ疑問に感じたのが、英王室に比べ、皇室の方々が代表を務める関連団体の数が圧倒的に少ないことを挙げて
「皇室の方々の公務をもっと増やせ」と主張されていたことです。

しかし、お話によると、英王室の団体は、潤沢な資産から自前で創立した団体のものが多い印象を受けました。

となると、英王室の公務はいわば「マネージャー型」といえるものではないのでしょうか。

「プレイヤー型」「マネージャー型」の公務は性質が異なるように思われます。
自身で一地方の文化や手話を体現(プレイ)できるような方は英王室にはいらっしゃるのか。

端的に言ってしまえば、英王室は、皇室のように1つ1つの公務にそこまで全身全霊で取り組まれているのかという疑問があります。

詳しいことを知っているわけではありませんし、どちらが良い悪いというのでもありませんが、
代表を務める関連団体の数だけでは計ることのできないものがあるように、私には感じられるのです。


ただ、公務の適正量はともあれ、もっとメディア戦略を工夫して、
皇室への関心と理解が深まるようにしてほしい、という主張には同感です。

今の危機的状況の根本原因は、やはり国民の無関心が大きいと言わざるを得ません。

それを解決するには、皇室の方々が国民の目に留まるようにするのが何より大事です。

以前、高森先生もおっしゃっていたのですが、

「皇室の方々のなさりようを見ていれば、自然と敬愛心は育っていく」

はずですから。


文責:静岡県 L.K (40代、男性、「愛子天皇への道」運営メンバー)

5 件のコメント

    京都のS

    2022年10月7日

     読売の記事にある「政府には『戦勝国中心の組織に皇室が関与すべきか』『水を巡る利権争いに巻き込まれる』といった懸念もあった」という一文は重要です。EPA・FTAによりヴェオリアやベクテルなどの水メジャーは日本の水道事業を支配しようとしているからです。しかしながら陛下の訴えは、貧困国における弱者への暖かい視線ゆえのものです。政治とは位相の異なる部分を切り取っておられるため、問題は無いかと思われます。

    京都のS

    2022年10月7日

     英王室には広大な植民地から得られた潤沢な資産が現存すること、ゆえにマネージャー型でも効果を発揮しうること、これに比べれば日本の皇室は、資産は無いに等しく、従って誠意を表すにはプレイヤー型にならざるを得ません。だからこそ皇族方は全身全霊で臨まれるわけですね。見事な分析です。宮内庁のメディア戦略が拙いという点も全く同意です。
     ケインジアンとして付言するなら、財務省に皇室費用を削らせないことも重要かと思う次第であります。

    ダダ

    2022年10月7日

    プレイヤー型とマネージャー型について、ナルホド!と思いました。
    確かにそうかも知れませんね。
    肉体労働を増やせ!だと、私も抵抗があります。

    皇室の広報は宮内庁で無理なら外部委託してでも、国民が関心を持つきっかけを作って欲しいです。各メディア、素材は豊富にあるわけで勿体ないですよね。SNSを始めても権威が失墜するわけではありませんし。

    国民が皇室・皇族のことを知れば、政府の不作為を見逃さなくなる。
    これは実現したい国のかたちですね!

    リカオン

    2022年10月6日

    秋篠宮様は日本鶏や日本在来馬などの研究をされておられます。
    私も秋篠宮様の前でポスター研究発表をする栄誉を与えられ、ドキドキしておいでになるのを待ちましたが、数メートル手前で宮様のご都合で移動され、直接お話しをする機会を逸しました。残念!

    たこちゃん

    2022年10月6日

    英王室はものすごいお金持ちなうえ、活動の自由度もあるから、日本の皇室とは比較することは、なかなか酷なお話かと存じます。

    宮内庁のメディア戦略の下手くそさは、大いに賛成。
    君塚先生の仰るように、「皇室番組」製作してるTV局のノウハウやアーカイブは利用してみてもよいのではと思いました。

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