【イベント感想】無関心と戦い、思想の防波堤を築く~殉教@中立派さん~

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10月22日(土)に開催された「オドレら正気か?in千葉」の感想をいただきました!


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拝啓
「愛子天皇への道」管理者様へ。殉教@中立派です。
オドレら正気か?ライブ「そして馬鹿しかいなくなった」視聴完了です。設営隊の皆様、ありがとうございました。
今回の議論から「皇室」「男系派」に関する話題を、箇条書きで挙げてみます。

● 生-権力の弊害

 皇族方へのバッシングが、何故発生するのか?
それは、国民達が「内在化した権力」を振るっている事に、無自覚なのが原因だと思いました。

世間主義国家では、法律の隙間を埋めるように「マスク警察」「眞子さまへの小姑」が沸き出しました。
「被害者意識の強いネトウヨ・サヨク」が、そうして他者を糾弾する時、自分の振るっている「権力」を、客観視出来ていない状態です(しかも、『小室さん合格』などの不都合な事実からは、目を背けます)。

世の中がそうした流れになっていると、生-権力の望む「マイナンバーなどによる管理国家戦略」も、やりやすくなるでしょう。
思考停止して「生かされているだけの畜群」になってしまっては、ごく最低限の変化(女系公認、指定感染症5類、宗教法人資格取り消し)さえも出来なくなります。

 これに対抗するには、国民ひとりひとりに「思想の防波堤」が必要かと思いますが・・・「切り抜き動画」の時代では、思想の体系・文脈が重視されないので、難しいでしょう。


● 一君万民は憲法の要請

 この話題では「月刊切腹」「Yの字切腹」などのギャグが秀逸ですが・・・憲法1条・14条から「国民は皆、天皇の下に平等である」という考え方は、自然に導かれるでしょう。
そうした考え方が欠落すると「俺は天皇の玄孫だ、お前とは血統が違う!」に行きついてしまいます。

論破祭りで民衆に伝えるべきテーマは「男系派の下劣・非常識さ」以外にも「憲法14条違反を、ごり押しする現状」も加えたいです。

ただ、安倍政権下での憲法違反には、無関心だった国民。
皇室の話題のみならず、憲法でも「無関心との戦い」が必要だと思いました。
憲法も、私たちの「当たり前の日常生活」を支えている・・その事実が起点になるでしょう。


● 上皇陛下と沖縄・北海道

 北方領土問題では「国境線を作る事の危機感」を示され、その一方では沖縄に寄り添う姿勢を貫かれた、上皇陛下。
国の象徴として、先人たちの歴史感覚を、しっかり引き継がれていると思いました。

 ひろゆき氏は沖縄の歴史に無知であり、あのような言動をしてしまいましたが・・・(住民の3人に1人(※)が死亡する)過酷な戦場であった歴史、先祖の土地を守りたい現地の民、国防の将来的なビジョン、寄り添った上皇陛下の振る舞いなど「関心の入り口」は、決して少なくはありません。

そうした関心が芽生えた時に「じっくり勉強しよう」ではなく、「ひろゆき的・ワンフレーズの答えでいいや」となるのは、現代人の病理の一つといえるでしょう。
せめて、学校で皇室の基礎知識を教えるようになったら、少しは変わるのでしょうが・・・


● 保守とは、時代の綱渡り(西部邁氏)

 現在の「自称保守」「男系固守」「昭和残像・反動保守」「従米保守」は、固形物のようにガチガチ(即自存在)ですが、実際は泥人形である・・・という例えが印象的です。
小林先生の風刺画にも、ドロドロに融解した「かつて人間だったモノ」が出て来るので、分かりやすいと思います。

 新奇(新型お注射、マイナンバーのハイテク技術)を無批判に受け入れ、「宮中祭祀を廃止せよ!」という暴言すら吐く左派。

 旧弊(時代無視の昭和残像・明治因習)を墨守し、「宮中祭祀さえすればいい、公務なんて減らせばいい!」と叫ぶ右派。

 両者は「時代のロープから足を踏み外し、谷底に転落した馬鹿」といえるでしょう。

馬鹿に抗う為には、まず思想の体系を少しずつ組み上げ、それについて議論をする「表現者」になる事。
そんな小林先生の基本を、改めて実践したいと思いました。


文責:福島県 殉教@中立派

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※L.K註:一応補足しておくと、沖縄戦における住民の犠牲者は、一般的には「4人に1人」と言われています。
どちらにしろ、「1世帯に1人」とも言い換えられるくらいとんでもない割合ではありますが。
沖縄戦の苛烈さを物語る数字の1つとして、心に留め置いていただけると幸いです。

※ブログ掲載にあたり、改行位置等を調整しました。

3 件のコメント

    ダダ

    2022年10月26日

    感想ありがとうございました!
    振り返ると皇室関連だけでもこんなに議題が出ていたんですね~(≧◇≦)
    ちぇぶさんのブログにあった通り、小林先生の文脈が滑らかで淀みなく話が進むことに改めて驚き、小林先生の保守思想が皇室に留まらず、共同体再生、コロナ等あらゆる問題に展開していることに感動しました。

    対照的なのが男系固執派のテンプレ主張。
    論理無視、歴史無視、天皇無視。
    こんなヤツラは馬鹿にするのが丁度いいですね(^。^)y-.。o○

    殉教@中立派

    2022年10月25日

     採用ありがとうございました。沖縄戦のデータを読み間違えてしまった事は、ここに謝罪します。
     目の前の生活で手いっぱいの民が増えると、生-権力の支配に、無頓着になると思います。カレーさんの言葉だと「格差社会の底辺にて→貧すれば鈍する→皇室は税金泥棒だ!」という図式があると。ただ陛下や皇族方は、格差社会を憂いておられますし、そうした祈りは、万民を包み込むもののはず。それが届かない所には、ご公務に出かけ、民衆と触れ合う。すると民衆と皇室の間に、一種の「回路」が出来て、信頼と敬愛を向けあえるようになります。
     祈りを意識しない大衆に向け、歴代陛下が実践した戦略。私達も、陛下とは違った形で、民衆に呼びかけてきました(意見広告運動以降は、そうした外向きの意識が、強くなったと思います)。既に「思想の防波堤」を築いたなら、その壁で、誰かの事を守りたく思います。そこから「自分もやってみよう」という人が、少しづつ増えれば良いです。
     カレーさんの「今の時代に公正なジャッジメントが期待できないなら、後世の歴史家に託そう」というセリフ。今は、その為の布石を(地道に)積み上げるのみです。・・・いや、皇統問題の切迫感もあるので、そればかりではいけないのですが。

    maru

    2022年10月25日

    思想の防波堤という言葉、良いですね。
    これが崩壊していたり、多くの人にとって、そもそもそれがない事によって現状があると思います。
    自戒も含め、生権力の入り込む隙を許さず、思想を組み立てていければと思いました。
    的確な論考、ありがとうございました。

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