倉山満の著書について

Post's thumbnail

先日、倉山満氏が「決定版 皇室論」という本を出版されました。内容が想像以上に酷かったので批判しておこうと思います。

この本は4章構成になっており1章では
「本来、他人の家について語るのは失礼である」
「皇室に対してであろうが、一般国民に対してであろうが、節度が必要です。」

そして皇室バッシングを批判して
「最低限の価値観を共有したいのです。人として最低限の道徳を。」
とまともなことを書いているように思えます。

しかし、なぜか最終の4章でことごとく間違った結論を出しており男系カルトのサンプル本に成り果てていました。

倉山氏がなぜ間違った結論しか出せないのか考えましたが、彼には2つの「馬鹿の壁」があると感じました。

1つ目の馬鹿の壁は
「男の血統でしか天皇を評価できない」という事です。それが最も現れているのが200ページの

「女系論者が、愛子殿下と東久邇家の方とのご結婚を主張しないのが不思議でなりません」

「恋愛はともかく、婚姻の自由はありません」

と主張し、愛子様の恋愛の自由を認めるのは「偽善」と言い切っています。

「人として最低限の道徳」とやらはどこへいったのでしょうか?愛子様は女性というだけで自分の愛する人を選ぶ事もできず、それが嫌なら皇室から出て行けとでも言いたいのでしょうか?

倉山氏のような男尊女卑の発想が皇族の減少をうながし、最後には皇室を滅ぼすのです。

2つ目の馬鹿の壁がもっと深刻で
「国民と皇族の区別ができない」というものです。

彼は149p、195pで天皇・皇族が人権を制限されている事、憲法第3章の全面的な適用を受けているのが国民であると説明しています。

それは正しいです。そして旧宮家系の人々は国民ですので彼らを皇族にするのは、憲法14条「門地による差別」という憲法違反になるはずです。

しかし倉山氏は、旧皇族は血統という特例で14条から除外されると主張して

「伏見宮家統の皇族はもう一つの皇室」
「皇族としてお生まれになるべき方々が一般国民に交じって生活されている」
という超理論を展開しています。

この理屈が通るなら例えば竹田恒泰氏は皇族になるのですか?竹田恒泰氏はメディアやYouTubeで政治的な意見を発信し、小室圭氏のような一般人を誹謗中傷し、飲食店のプロデュースをしています。

同じ事を愛子様や悠仁様や他の皇族ができますか?

倉山満氏はまず竹田恒泰氏が皇族か国民か答えていただきたい。

もう1点、重要なのが倉山氏は足利義満の事を「民間人」による「簒奪者」だと言い切っている事です。

しかし足利義満は過去を遡れば清和天皇につながります。天皇から17世離れている足利義満を簒奪者とするなら、20世以上離れている旧宮家の皇籍取得も簒奪になりませんか?

それとも血統という特例はなぜか足利義満には発動しないのでしょうか?意味がわからないです。

倉山氏は、2つの馬鹿の壁を越えない限り永遠に間違え続けるでしょうし、最終的には

「壬申の乱をもう一度やりたいのか?」
「南北朝の混乱をもう一度やりたいのか?」
(153pより)

などの「愛子天皇になったら内戦になる」という陰謀論に行き着くでしょう。

本物の馬鹿になる前に倉山氏にはどうすれば、上皇陛下の願いである「皇位の安定継承」を実現できるか真剣に考えていただきたいと思います。

文責 愛知県 ちろのすけ

1 件のコメント

    チコリ

    2023年2月16日

    「馬鹿の壁」その2、
    愛子様に「恋愛はともかく、婚姻の自由はありません」⁇⁇

    お前は一体何様なんだ⁇⁇
    肥溜めに突き落としていいでしょう。

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。