(第6話の感想です)
相手の(無駄に)自信満々な姿勢を、たった一話でスピード論破。ますます人間離れしていく男野系子の顔芸など、ビジュアル面でも楽しませていただきました。
第179章(竹内久美子を論破する・2022年11月22日合併号)の論破をベースに、福岡伸一氏の研究を加え、みなぼんの的確な補足もグッド。小林先生は、同じテーマを何度も書いていく度に、論破の質・見せ方の上手さが向上しているのが分かります。男系派の壊れたスピーカーが息巻いても、もはや敵ではありませんね。
連中は「染色体の役割とは何か?」という部分を掘り下げず、字面・イメージだけで「Y染色体説」を信じているようです。「ウイルスの役割は?」「薬とは、具体的にどんな位置づけか?」を考えないコロナ脳とも似ていますが。
知識マウントの男野系男とは違い「そうした無関心層を、ギャグで分かり易く説得しよう!」というスタンスが、(自分のような知識不足には)非常にありがたい漫画だと、最新話を読むたびに思います。
最終ページでフルボッコにされ、逃走した男系派。最後のコマで、これはよしりんなりの「荒療治」だったと明かされています。荒療治も「思想の成長」も、痛みが伴うもの。小林先生は昔から「(そうした痛みを受け入れて)人は成長していく、対峙存在だ。読者よ、成長を恐れるな!」と訴えています。男野系子は、この痛みを抱えたまま、アジトに抗議に出向きます。
この連載中、自分も、彼女のキャラに愛着がわきました。男野系子・・どうか痛みに耐えて成長して欲しいですが、いまだ「狂気」を纏っており、不安もあります。それでも、話の続きも楽しみなので、最後まで見届けたいと思います。