「愛子天皇論」の第六回を読み終えて、「Y染色体」で男野系子がもうちょっと食い下がるかと予想していましたが、「Y染色体」が科学としてはもちろんの事、皇統や皇位の正当性としても到底、根拠として用いられるものではないと直系よしりんに完膚なきまでに叩きのめされてしまった事はまさに痛快でした。
「Y染色体」について特に印象に残ったのは福岡伸一氏の「Y染色体が運んできた大きな積荷(ヒトゲノム全体)の方が大事であり、積荷は常にシャッフリングされるべく運命づけられている」と言うものでした。
「神武天皇からのY染色体(シャッフリングされるヒトゲノム)」が何世代にもわたって継承されているなら母を通して母方の祖父や曾祖父、叔父のY染色体(ヒトゲノム全体)も継承されていても不思議ではありません。
容姿や性格が母親似の息子や父親似の娘がまさに男野系子が言い表していた「Y染色体」の実態を表していると思います。
当たり前の話ですが「Y染色体」もあくまでも双系の一部でしかすぎなかったというのが今回の「愛子天皇論」で思うに至った正直な感想です。
最後は予想外にも男野系子が固執亭に向かったところで今回は終わりましたが、正直、この先何を打ち出してくるのか完全に思い浮かびません。
なぜなら、私の知っている限りでは「皇統男系固執派」の言い分は完全にネタ切れだからです。
男野系子も完全にネタ切れなので固執亭に向かったのでしょうが、男野系子の行動を見ている限り、固執亭の男系派集会で再び再洗脳されて直系よしりんに挑むのではないのかと予想し、楽しみにしています。
洗脳されている人、あるあるで自分を磨くための勉強、理論武装のはずがいつの間にか根拠のない自尊心の維持が目的となってしまい、謙虚に学ぶ姿勢が消え去り「謝ったら負け」という感覚が芽生えることによって洗脳から抜け出せなくなってしまうのです。
「謝ったら負け」は中途半端に勉強してしまう人によくある傾向だそうで、勉強した気になっただけでまだまだ知識としては中途半端で知恵としても浅知恵の領域であるという自覚が薄く、自分が周囲より知識がある事に優越感を覚えてしまい、それまで抑えられてきた自分と相まって自己肯定感に飢えた状態になりいよいよ当初の目標はもちろん、何のために勉強しているのかも考えられないほどに思考が停止して一部の聞きなれた、あるいは読みなれた論壇人や論壇界の記事や講演しか視野に入らなくなってしまうわけです。
洗脳されている人は様々ですが、「謝ったら負け」病は私もなっていた時期があり、今でも無自覚にかかっているのでは?とふと思い返すことがあります。
「謝ったら負け病」は洗脳されている自覚がない洗脳の典型例であり無自覚に発症している病でもあります。
一旦、自覚して直しても風邪のように無自覚に再発症することもあるので治療も意外と人によっては難しかったりするのかもしれません。
男野系子は直系よしりんと出会う事によってまず「謝ったら負け病」に気が付いて治療に専念するのか?それとも固執亭に参加している男系派集会の方々に地獄への道連れにされてしまうのか?