(編集者より)
今回から、第二章に入ります。私見では、出来の良い小説を読むような感じで「さあ~この後、どうなるのだろう?」という爽快感はなく、迷走が続いていくような展開が予想されますが、サトルさんはそれをどう評するのでしょうか?では、どうぞ(_ _)>
第二章
P78「我が国の皇室は、一度も途切れることもなく、世襲で続いてきました。……略……この奇跡を今後も続けていこう、それにはどうすればよいかと考えるのが、この本の目的です。……」
第一章を普通に読んで(正直、超不快感)、とてもそうは思えない。難解な哲学書を読む解らなさ……ではなく、
そもそも「皇室の弥栄……安寧、安定をねがう」とはとても思えない。
でも、更に続いていきます。小泉内閣において開かれた「有識者会議」の経緯、またそれに携わった人びとへの「政治的背景」、また、「女系」に絡めた「私見」を延々繰り返す倉山氏。その内容は、「単なる知識?自慢話とその曲解、でまかせの類い」。
これにつきあう(指摘する)と、「泥沼」に嵌(は)まります。「皇位の安定的継承」には何ら寄与しない、倉山の自己陶酔論でしかありません。あるのは「浪費される時間」と「どんどん本質から離れる議論?」にしかなりません。しかし、「ひけらかす虚実怪しい講釈」の端々に、「倉山自身の本質」が垣間見れる点が解りやすい。
P88
「世襲である君主の地位を、女系で繋ぐということは君主は「外国人でも良い」「一般人でも良い」との悲壮感の現れなのです。……」
「ただし、当人たちの悲壮感に比して、正統性を疑われるのが常なのですが……」
ここで、彼は、「ハワイ王国」「18世紀のオーストリア継承戦争」を取り上げます。
はて?
私達の主張は、「日本古来の双系(直系)に戻せ」です。
すり替えないでいただきたい。
倉山は、この後にも出てきますが、外国のことなど放っておけ、日本は日本だ!と主張しながら「外国の事例」「外国の先例……争い(笑)」を持ち出します。「壬申の乱」だとさすがに読者が、「それは……(ドン引き)」と思うと気づいたのでしょうか?
グローバル先例原理主義の倉山(嗤)
P89
「さて、究極の選択です。……」
「……男系継承ができないから、皇室を終わらせるのか。それとも、得体の知れない女系継承であっても(ハワイ王朝がやろうとしたように)、皇室を残すのか。……」
と言った矢先に、また不思議な文章が……
P90
「いわゆる敗戦直後に臣籍降下を余儀なくされた「旧皇族」とは、戦前は「伏見宮系統」と呼ばれた十一宮家のことです……略……」
「……約三十世というもので皇室とはあまりに血縁が離れています。……略……」
「……それ以前の最も親等が離れた皇位継承は第二十五代武烈天皇から第二十六代継体天皇の十親等ですから、……」
「……これははるかに超える先例破りです。」
え?
「……生まれてくる子供が女性であっても、現在の皇室の直系に近い方に皇位を継いでもらうべきではないのか。これが女系容認論の根拠です。」
え?え?え?
困惑ぅ~!勝手に「究極の選択」を作り(しかもそれは、彼の妄想内の2択)、読者を騙(だま)くらかす。今どきの詐欺師でもやりません。
しかし、次の小見出しに、私は一体何が起きたのか、頭が真っ白に……なってました。
「国体護持に命をかけて尽くされた国母さま」
雅子さま?美智子さま?が、なぜ今……。いや、少なくとも現代の日本で「国母」の表現はあまり使いません。あるとしたら……。どこの国……。
国母(こくぼ)
「国民の母と慕われる、皇后」
国母(こくも……注「古語」)
「天皇の母、すなわち皇太后の意」
(新明解国語辞典より)
倉山氏は、いきなり、雅子さま?美智子さま?の話を始めるのか?
違います……
なんと……秋篠宮妃殿下 紀子さまのことなのです!
「こんな不敬なことがあっていいのでしょうか!!!」
P91最後「事実として、小泉内閣で「女系容認論」は優勢でした……略……」
P92
「……秋篠宮妃殿下が妊娠三か月であることを……略……男子を出産されました。悠仁親王殿下です。……」
「……ここに、日本の歴史が変わる危機は止められました。どちらにしても日本の歴史が変わってしまう「皇室が途絶えることを選ぶのか、中身を変えてでも天皇を残すのか」という究極の選択をしなくてもよくなったのです。……」
「Yahoo!コメント欄で秋篠宮妃殿下を好き勝手に叩いてる連中、心ない女性週刊誌などの記事は……」
「国体護持に命をかけて尽くしてくださった国母様を何と心得おるかとしか言いようがありません。」
「恋闕」から最も遠い逆賊「倉山満」。
「許すまじ」
今日は、ここまで。私が無理ですm(_ _)m
文責 東京都 サトル
5 件のコメント
れいにゃん
2023年2月28日
気持ち悪い。倉山満は二度と佳子さまの名を口にするな!
サトル
2023年2月27日
追伸。
基礎医さん
「……得体のしれない「女系継」……」なんて記述も、それまでの「論展開?」を無にした……「性根」が出てると思います。煙に巻く……どころか、自分自身が燻って煙出してるかと(笑)
基礎医学研究者
2023年2月27日
サトルさん
作者のコメント、ありがとうございました。まったくその通りですね(# ゚Д゚)。すいぶん上から目線で、女性皇族に何の敬意も感じていませんし、さらに(紀子さまには何の責任もありませんが)紀子さまを国母という言い方が、もう”器”としてしか見ていないのは、丸わかりですね。サトルさんのコメント読んでちょっと思いましたのは、もう第1章で煙に巻く戦法で、本音は書いておきたいけど、第2章以降にしておこう、とでも思っているのでしょうか?だとしたら、かなり立ち悪いですね。
でも、倉山の本読んで理解を示す議員がいたら、それは間違いなく「ダンケー」の踏み絵になりそうな気がしてきました。
サトル
2023年2月27日
基礎医さん
これはワタシ完全に逆上してます。
「全女性皇族を侮辱、愚弄しています」
まず、今上陛下がおわしますのに、紀子さまを国母と。
また、「紀子さまが「男子」をご出産されたから、国母」……は、紀子さまを愚弄しています。
まさに(倉山が気づいてないのか知りませんが……)女性の「公務」は出産か?と。
さらに言えば。では眞子さまや佳子さまは、「意味がない」かのごとく。
(そのわりに、佳子さまにグヘグヘしている、ヒヒぶり……YouTubeより)。
肝心なのは、「愛子さま(もちろん女性皇族全て)が、もしや、「私が男の子で生まれてきたら、お父様やお母様、お祖父様や、お祖母さまが……苦しまなくて済んだのでは……」と考え(て)たら、「どうするんだ?」」という点。
その考え方が「掟」なら「皇室は、もちません」
逆に「そんな皇室はいらない」になるでしょう、間違いなく。
「憲法14条違反を(暗に)強いる」かのような、男系の「御結婚相手選び圧」も粉砕せねばなりません。
等々、ワタシは自信を持って「倉山は逆賊」。「倉山の本に感化される国会議員」は「クズ」であると思います。
(議員たちは、本当に読んだのかな?読んだのなら、同罪。)
基礎医学研究者
2023年2月27日
(編集者からの割り込みコメント)いや、なるほど。第2章から、恋闕からはほど通い「皇室の弥栄」を考えていない”男”の本性、全開ですね。一度も途切れなく続いてきたとか、週刊誌の心ないバッシング。主語を置き換えれば、実はその通りだと思いますよ。でも、結局この方、「まず男系があって~」というところから抜けられないので、このような文章運びになってしまうのですよね。時事的で申し訳ありませんが、本日(2023年2月27日朝刊の「主張」で)産経新聞も、同じ主旨の見解を披露しました。こんな意見(自分にいわせると放言)で、どう国民を説得しようと思うのかは、少し見物かもですね( ̄ー ̄)ニヤリ