(第10話の感想です)
隙田らのトークでは、仲間同士ながら、意見が割れていて興味深かったです。
(スキャンダル趣味の)一般大衆寄りの意見VSモノホンの危険思想。
どちらにせよ「結論のみのシンプルな理屈がいい!」という、ひろゆき的なインスタント性に惹きつけられる人が多いという、現代の病理が反映されています。
全編を通じて、男野系子の顔芸・「いい意味で」連発・ガラス窓を活かしたギャグなど、小林先生の得意描写に磨きがかかっていますが・・・報告書の件は、私も「確かに困る!」と感じ、現実に引き戻されました。
小林先生は論破祭りの件で、(ブログなどで)私達を激励して下さいますが。
この漫画には「公論戦士達の活躍が素晴らしい。だが困ったことに、『政治』という本丸が動いていなければ、真の勝利には遠い。心から喜ぶのは、まだ先だ」という、苦渋のメッセージ性を感じました。
コロナ騒動であれ、苦しい現状・既定路線(お上が決めたもの)があり、そこでどう戦うか・・が、小林先生と私達の課題です。
今回の件、2つの報告書を理詰めで読み解けば一発ですが、相手は「『最新の』報告書の結論の方が、内容に関わらず優先だ」みたいに思っているフシもあり、一筋縄ではいかないです。
現実・政治は、まだ私達の『味方』にはなっていない。
新潮45騒動でも「文章が読めない人が増えた」と嘆いた小林先生。でもあの頃とは違い、嘆く以外にも「戦う武器」がある。
それが示されるであろう次回に備え、自分自身の「武器」も磨いていきたいです。