「男系派の緩やかな変化を後押ししよう!」に呼応して④

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産経新聞への意見・コメント)続いては、4人目です。

5/5「変容する欧州王室「時代への呼応」 日本の皇室は」の記事の件

産経新聞社様
 皇室の抱える課題について示唆に富む非常に興味深い記事の掲載ありがとうございます。
 記事で言及された「皇室の骨格を成す制度をめぐる議論は停滞している。」という状況は全くその通りと思います。2月末に岸田首相が、安定的な皇位継承の国会での議論について「先送りは許されない」と発言されてからも、2ヶ月以上経ってしまいました。これは令和の有識者会議報告者に基づいて「旧宮家の男系男子を皇族方の養子とする案や、直接皇籍に復帰できるようにするなどの案」の議論を始めても、これらの案が憲法違反であり、話にならないことが明確になり、平成の有識者会議報告書に戻り、女性宮家の創設、さらに皇室典範を改正し、女性への皇位継承も可能にするようにする案に舵を切るしかなくなるため、男系男子継承に固執する議員が議論することを避けているものと想像できます。
 なお、この記事では「皇室典範で結婚による女性皇族の皇籍離脱が規定され、高齢化も進む皇室は、・・・皇族数の確保という喫緊の課題とも向き合っている。」とされています。状況はその通りですが、「皇族数の確保」という課題は、令和の有識者会議が勝手にすり替えたもので、本来の喫緊の課題は「安定的な皇位継承」です。この点は間違えないで頂きたいと思います。
 また、河西秀哉氏の、「時代にふさわしい皇室の在り方は本来、国民とのキャッチボールの中で形作られていくべきだが、その前提となる皇室の現状に関する情報の供給が不足している」との指摘、もっともだと思います。
 皇室の方々は、発言が制限されているので、宮内庁や政府が皇室の方のお考えを忖度して発信していかなければならないはずです。それなのに、皇室に関する情報としては、皇室の事を全く考えない極めて不敬な週刊誌媒体やネットニュース等の怪しい情報が目につきます。これらの情報を流す者達は、皇室の方々が反論できないのを良いことに、大衆受けを狙いながら皇室破壊を目論んでいるようにも感じます。この現状はなんとしても宮内庁や政府に変えて欲しいと思います。
 安定的な皇位継承の国会での議論の進展には、世論を醸成するマスメディアの力も重要と思います。産経新聞様も是非国会での議論を促すような記事を上げて欲しいと思います。国会での議論が進めば、上述の通り、皇室典範改正により女性への皇位継承を認める以外に道がないことが明らかになるはずです。
 余談ですが、先日のフジテレビでの皇室GWスペシャルも皇室の現状を伝える素敵な番組だったと思います。この番組で雅子さまのご懐妊の時、今上天皇陛下が、お子様の性別の告知を断ったことを知りましたが、本来であれば、この時から政府は皇室典範改正を議論すべきだったのだと思いました。

千葉県在住の一読者・ゴロン

2 件のコメント

    ダダ

    2023年5月9日

    >国会での議論を促すような記事を上げて欲しいと思います。
    私も同意します!
    社内の派閥があって困難なら、小林よしのり先生の「天皇論」を紹介するだけでもいいので、是非とも世論喚起をお願いしたいです。

    基礎医学研究者

    2023年5月8日

    (編集者からの割り込みコメント)基本、ゴロンさんの言われることに、同意です。私自身は強く言わなかったのは、「皇族数の確保」という言い方をもしするのだったら、それは「皇位の安定継承につながる形の」と補うのが、正しいと思います。ただ、産経新聞にもこのような記事を書ける記者がいるのは救いで、読者の後押しもやはり重要なポイントになってくるのではないかと、思う次第です。

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