愛子天皇論第15回感想:18.「F」って何だ!?新展開が楽しみ!(L.Kさん)

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『愛子天皇論』、読みました。

「門地の差別」と「大御心の拝察」。
倉山の最近の言説である、先週号で書いてた「妄想大御心」と、
ちぇぶさんが紹介された「旧宮家系の皇籍取得は憲法違反か」的な動画への、
見事なカウンターパンチとなりましたね。

旧宮家系の皇籍取得が門地の差別に当たるというのは、確かに宍戸教授、
大石教授が指摘されるまで気付きませんでした。
しかし、それよりずっと前から、「君臣の別」を侵す案だとして、ずっと
反対してきましたからね。
伝統と常識に基づいて主張してきたことに、憲法上の根拠が追加された
だけであり、根本的な考えは全く変わりません。
第1章に天皇条項を配置していることといい、天皇を「日本国の象徴」
「日本国民統合の象徴」と位置づけていることといい、こと天皇の扱いに
関しては、日本国憲法は本当によくできていると思います。

もちろん、憲法が皇室にフィットした背景には、他ならぬ皇室の方々が、
現代の感覚に合わせて変化を受け入れてこられたからに他なりません。
昭和天皇は側室を廃止され、上皇陛下は初めて民間から美智子さまを迎えられました。
そして災害が起こるたびに被災地へ訪れられ、そうした
「国民と苦楽を共にし、国民の幸せを願いながら務めを果たす」あり方が、
男系継承などよりも大切な皇室の伝統であることを示してくださいました。
これほど国民に寄り添ってくださる皇室(王室)が、他にあるでしょうか。

でもそんな皇室の方々は、自由を著しく制約され、言いたいことも言えない。
上皇陛下の退位の経緯を見ても、権力が都合の悪い皇室の意向を無視しているのは明らか。
ならば国民が、限られたご発言やご態度から、何を願われているかを拝察し、
実現して差し上げる他ないではないですか!

今週もありました圧巻の1コマ。
天皇陛下と、陛下を仰ぐ国民。
これぞ日本のあるべき君民一体の姿!!
小林先生の力の入れようがビシビシ伝わってきました。

・・・と、ここで登場の新キャラ・漢乃益荒子。
見開きの左右で落差がスゴい。
右目は幸せなのに、左目は石にされてしまいそう。
思わず右側に視線を移したくなります(^^;)

ピアスの形が「Y」ではなく「F」。
「F」って何だ?フランスか?フランス革命の「F」か!?
王政を打破して共和政に移行した国から、「民主主義」ウイルスを持ち込んできたのか!?
(功罪相半ばするところ、民主主義って本当にウイルスみたいですね。)

「君民一体」vs「民主主義の病」の戦い勃発!
ここから国体論へと突入するのか?
天皇とは何か?私たちは天皇を戴く資格があるか?
そもそも本当に戴きたいと思っているのか?

これから本質的な問いが投げかけられるのではないかと、勝手に想像してしまいました。


旧宮家については戦前まで時間を戻したがるのに、皇室典範の改定権を
天皇陛下にお返ししようとは絶対にしない男系カルト。
自分に都合のいい皇室しか認めない、まさに国民主権病。
保守とリベラルの悪い部分が合わさって濃縮されたのが、男系カルトですね。

また、国民主権病といえば、男系カルトに限らず、秋篠宮バッシングもまた見過ごすことはできません。
その点もさすがしっかり触れられており、嬉しかったです。

男系カルトとの差が広がるばかりの『愛子天皇論』。
これからますます楽しみです。

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