私よりも熱く愛子さまが皇太子になられることを望んでいるみなさんご無沙汰しております。
来月は父の日です。
私の父は左腕がありません。
機械に巻き込まれて骨折して杜撰な治療によって切断したとのことであります。
私、よく怒られました。
「片手でこれくらいできるのに両手があるくせにそんなものもできないのか!」
とよく罵倒されました。
いつも怒られるのでいつも逃げまわっておりました。
それでも大人になってから親孝行しなければと思っておりました。
父が亡くなったとき、泣いていたのは私一人でありました。
兄や姉はほっとした表情を隠すこともなくにこやかにしておりました。
まだ父が元気だったころ、私は他国の海域で絶体絶命の危機に遭遇しておりました。
もうこれまで、命の終わる直前に後悔したことは、
「もっと親孝行すれば良かったな。」
でありました。
他は何もありませんでした。
もっと親孝行して喜ばせてあげれば良かったなと底の見えない後悔に襲われました。
それだからずっと仕送りをしたり旅行に連れて行ったりプレゼントをしたり、やれることはやったのであります。
すると後悔がなくなりました。
父に対しての恐怖もなくなりました。
気づいたら父はとても弱い存在になっていたのです。
こんな父を守ってやらないといけないと思うようになっていたのであります。
父は、こんなことしたらいけないんだぞと、私に教えてくれていたのです。
父の日までには期間がありますから、心掛けして準備して、何でもいいので喜ばせてあげると後悔のひとつふたつは解消するかもしれません。
喜ばせてあげれば何かが変わり、新しい関係になるのかもしれません。
みなさんにとって良き父の日が迎えられますように。
また明日。