(第17話感想です)
最初から8ページ全部が、見どころ満載。全話を通しても、特に密度の濃い回だと思いました。
漫画にっぽん昔話の替え歌(みなぼんのツッコミもグッド)、仲間に裏切られた系子のぴえん顔(可愛い!)、Yのへそ(さすが姉妹!)、長暇のしれっと参戦、血統が違う!(夜叉吾の顔芸が怖すぎw)などなど・・・。
小林先生は、作中にCM(自書の宣伝)をたびたび挿入しますが、それもまた「作品の一部」になっています。
本来ジャマなはずのCMを上手に使う才能は、まさに「よしりん、恐るべし!」です。
特に今回のCM(おぼっちゃまくん)は、2ページにも渡りますが・・・これは、ストーリー中の重要な役割を果たしています。
血統を誇る偽皇族VS平凡な血筋の天才、という図式で。
血統が違う!という愚論を粉砕するには、わざわざ論破するまでもなく、CMのついでで十分だ。そんな小林先生の余裕を、ここで読み取れます(まあ、夜叉吾は未だに落書きレベルの発言ですからね)。
本筋の主張、基礎知識、キャラクター、ギャグ、シリアス、CM・・・どれが欠けても完成しない、まさに総合エンタメの作品といえるでしょう。
最終ページは意味深ですね。
個人的な予想としては、「差別論」に出てきたあの逸話と関係するのかな?と思います。
「血は平凡、才能は無限」からは「部落ウルトラ解放フェス」を連想できますし・・・
予想する→いい意味で裏切られる→また新たな思想に、というループが、連載ゴー宣の醍醐味。
今度はそこに「目標達成(皇位の安定継承)への具体的アクト」も加わり、益々面白くなっていくと思いました。