文春オンラインの記事です。L.Kさんからの報告です。
河西秀哉氏の以下の記事が掲載されました。
天皇皇后両陛下ご結婚30年の特別展で“抜け落ちていたもの”…愛子さまへの“過度な期待”はなぜ避けるべきか
https://bunshun.jp/articles/-/63489
「過度な期待」とは何を指しているのか?
記事の中で明示はしていませんが、「愛子さまを皇太子に」以上の期待も考えづらいので、私達のこの願いを指していると考えてよいでしょう。
では、「愛子さまを皇太子に」は過度な期待なのでしょうか?
私たちは、愛子さまのありのままをありがたく思い、男系カルトにより17年前から妨害され続けている本来のお立場=皇太子になっていただきたいだけです。
両陛下のご長子が男性であれば当然のこの道が、女性だと過度な期待になるというなら、それは優しさに見せかけた無意識の女性差別に他なりません。
先のAERA・古川隆久氏の記事もそうですが、父権主義的な決めつけで人の可能性を勝手に閉ざすべきではありません。
愛子さまを慮っているつもりなのでしょうが、「貴方にはどうせ無理でしょうから、先に候補から外しておきますね」という侮辱に他なりません。
今やるべきことは、
皇統断絶につながる男系男子の縛りを外して完全な直系長子優先継承とし、それに則り継承順位を変更することです。
その前提とともに、ご本人方のご意向を伺って最終的な順位を決定すればよいでしょう。
安定継承を目指しつつ、予断を排したご本人方の本当のご意思を尊重するなら、これが自然な流れだと思うのですが。
河西氏は、期待の反動で批判に転じかねないことを危惧しています。
これまでの(そして今は秋篠宮家に向けられている)異常なバッシングを考えれば、その危惧は理解できます。
しかし、だからといって期待するな、となってしまうのは意味不明です。
バッシングの主体は国民であり、国民の態度こそが問われるべきなのに、なぜ一足飛びに「愛子さまに期待するな」となるのでしょうか。
期待・応援するとともに、失敗したり、異なる道を選択する意思をも受け入れる。
親が子に対して取るべき姿勢を皇室に向ければいいだけではないでしょうか。
(そもそも、「愛子さまを皇太子に」は「期待」なのか、という疑問が私にはやはりありますが。)
河西氏は、この記事を次のように締めています。
「私たちが象徴天皇のあり方を引き続き考えることが、「社会の要請」にもなっていく。天皇皇后から投げかけられたボールを私たちは受け止め、一緒に考えていく必要があるだろう。」
これ自体には大いに賛同しますし、実は他の媒体でも、こうした主張を積極的に展開していることも承知しており、とても嬉しく思っていたところです。
(だから「氏」を付けています笑)
しかし、では河西氏自身はどう考えているのかが示されておらず、いかにも腰砕けに映ります。
結論から逃げる背景には、国民主権の意識が邪魔をして、自ら率先して国民の意識を変えようとするほどの覚悟ができていないのではないでしょうか。
『愛子天皇論』は、「愛子天皇論」と銘打ってはいますが、「天皇を戴く日本人の物語」だと思っています。
「今の天皇さまの直系である愛子さまこそが次の天皇にふさわしい」
「愛子天皇」に関する言及は、突き詰めればこれだけです。
愛子さまを実像以上に持ち上げているわけでもありません。
作品の中で描かれているのは、男野系子を始めとした妨害連中との論争を通じて、皇室とともにある日本人のあり方を問うた物語です。
記事末尾に書いたことを本気で思っているのなら、河西氏には、この本を読んでほしい。
そして、男系固執だとか、父権主義だとか、国民主権だとか、余計な先入観を取り除いた結論を、天皇を戴く日本人として示してほしいです。
今こんな記事を書いているということは、『愛子天皇論』を意識していないはずがないのだから。
2 件のコメント
ユディト
2023年6月18日
「両陛下のご長子が男性であれば当然のこの道が、女性だと過度な期待になるというなら、それは優しさに見せかけた無意識の女性差別に他なりません。」
激しく同意します。これが日本社会の現状です。見せかけの優しさ・偽りの優しさで女性の可能性を奪い圧迫してしまう。こんな女性を蔑ろにするような社会は健全ではありません。愛子皇太子の実現は、本来の日本の女性の輝きを取り戻すことにもつながると考えます。
チコリ
2023年6月18日
「結論から逃げる背景には、国民主権の意識が邪魔をして、自ら率先して国民の意識を変えようとするほどの覚悟ができていないのではないでしょうか」
ズバリ!気持ちいいです!その通りですよ!ありがとうございます!
恥ずかしいですね、ホント。
私の周囲では、「愛子様は皇室に残りたいお気持ちがあるのか?お気持ちを尊重したい」という声が聞かれます。
おいおい!
眞子さま小室さんバッシング以降、
皇室に残れないように追い込んでいるのはマスコミと劣化した国民のバッシングに他ならないのに、それすらわかっていない、マスコミ報道を鵜呑みにしている人々がいて驚かされます。
そっから説明すんの?とあんぐりしてしまいます。
‥が、でも、そっから説明してきました。
でも今は!「愛子天皇論」がありますから!!!!
ブラボーッ!!