愛子天皇論第18回感想:10(だふねさん)

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第18回愛子天皇論への感想もどんどん届いております!(その10)!


第200章「被差別部落という門地差別」、読みました。遅ればせながら、感想を。

益荒子の婚約者が被差別者で、周囲から結婚を反対されたこと。婚約者が自殺したこと。同情を禁じえません。自分ではない誰かのくだらない差別心が元で不幸になり、世の中を怨んでいる人は、今もたくさんいるでしょう。

自由を求めて生きようとしたはずなのに、結局家族や世間のしがらみから自由になれず、愛する人を守れなかった。元々自立できる強さがあったのだから堂々と一緒になる道を選ぶこともできた。けれど、それをしなかった。
益荒子はどれだけ後悔し、自分自身を責めたでしょうか。胸が痛みます。彼女が反動で極端な考えに振り切れてしまったことも、理解できます。

しかし当たり前ですが、皇室には何の咎もありません。むしろ皇室の方々に人を差別する気持ちなど微塵もなく、逆に醜い血統差別を繰り広げているのは常に国民の側であること、益荒子は本当にわからないのでしょうか。わかっているけれど皇室にしか怒りの矛先を向けようがないから、「自分の気の済むまでやる」つもりなのでしょうか。(自傷行為に近いと思うのですがね。)

いずれにせよ、益荒子の誤りを直系よしりんがどのように正していくか、これから見ものですね。『愛子天皇論』は、皇室だけでなく、差別に苦しむ人をも間接的に救う書になればと、願います。

ところで、私には3人の子がいます。長男と長女は年頃ですから、そう遠くない未来に相思相愛の相手(異性同性かかわらず)ができるでしょう。
第200章を読んだ後、夫に「もし長男と長女が良い人を連れて来たとして、その人が部落だったらどうする?」と訊きました。(私は「それでも結婚させる」とはっきり言いました。)

夫も「気にせんと思う。むしろ『アイツはブラクだ』と言ってくる奴のほうに嫌悪感を覚える」とのこと。夫は、自分の親の職業のことで周囲の差別丸出しの雰囲気を察したり、周辺の悲喜こもごもの人間模様を見たりして育ったので、世の中が綺麗事ばかりではないことをよく知っています。益荒子が「単純な奴ら」と突き放した固執亭メンバーとは、対極の位置にいる人と言って良いでしょう。

私の場合、小林先生の『差別論』を読んだことで免疫がついていたからというのが大きい。仕事でも色んな人と会います。住んでいるのが高級住宅だろうがあばら家だろうが、抱える悩みは似たようなもの。皆等しく同じ人間だというのが実感です。

時が戻るなら、かつての益荒子には、『差別論』を読ませてあげたい。
幸せになるのも、不幸になるのも自由。自分の信じた道を行きなさいと。
私は将来、そうやって子どもたちの背中を押してあげたいと考えました。

2 件のコメント

    だふね

    2023年6月25日

    基礎医さん、ありがとうございます。
    昨夜放送された『タイタニック』も、ジャックとローズの「身分違いの恋」を主軸に物語が展開していきますね。ヒットした要素として大きいでしょうし、共感する人の方が遥かに多いはずですが、現実はシビアなんだよなァと感じます。
    私の場合、画家の卵についていく自信はないです(^-^; しかしジャックとローズなら、ともに生き延びた後も手を取り合って数々の困難も乗り越えたでしょう。特にローズの強さ、架空の人物とはいえ羨ましくなります。(その私とて、自分の保身のために娘を売る、ローズの母親のような真似だけは絶対にしませんが。)
    「人はそんなに強くない」という小林先生の言葉が見に沁みますね。「思考のトレーニング」のためには『差別論』のような教材が今でも有効だと考えます。人間の醜さを理解し赦した上で、ギリギリの状況になっても己の高潔さを保つことができるか。『ゴー宣』は読む人に常に「問いかける」書ですね。それに耐えきれずに自爆する人、ヘンになる人も多いですが、引き続き研鑽に励みます

    基礎医学研究者

    2023年6月22日

    大変共感する気持ちで、読ませていただきました。まず、200章における“益荒子”に関する感想は、まったくその通りで、“同情を禁じ得ない!”と、自分も思います(しかし、だふねさんや、さきにL.Kさんに言われておりましたが、その恨みが「皇室破壊」につながるのは筋違いである、とはっきり書いておきたいと思います(`・ω・´)ゞ)。それは、系子にもいえることで、今回あの保守旦那は、ネトウヨにはまって運動などをしていることが明らかになり、系子もその影響を受けたことは良く伝わってきましたが…でも、この保守旦那が自分のご両親には気に入られた、というのが1つポイントだったと思います。
    ここに、親戚関係の難しさを感じました。

    それから、ご主人、大きな人ですね(尊敬に値する人物かと、思います)!
    自分も子供が1人おりますが、親としてそこまで言い切れるかどうかは、まだ充分には「確信」が持てません(それは、いままでそのような経験に遭遇したことがないからであります)。だから、いざというときのための「思考」トレーニングを「差別論」などで行い、しっかりとした「信念」はもちたいと思います(娘には幸せになってほしいと思っておりますので)。今回、感想を読ませてもらい、そのようなことを思いました。

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