「奴隷」って、こんな気持ちなのかな···?という事を、手前勝手に考察してみる(第二回)

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前回ブログでは、完全に私の主観で自衛隊という組織に対して抱いてきた「ムラ社会的なギスギス感」を、カミングアウトしてみました。

勿論、皇族方は顔も名前も、一挙手一投足までもメディアに晒され続け、常に監視されながら日常生活や御公務をこなされているのですから、我々の何十倍も神経をすり減らしておいでなのは間違いありません。

「女性宮家を確保して、御公務を分担できるようにする」
「ご結婚後も皇室に残る、あるいは女性皇族であっても『天皇になれる』という人生設計の選択肢を増やして差し上げる」

上皇陛下が望まれた、天皇の役割が「安定的に続いていくこと」を実現する為に、これらは非常に重要な事ではあります。

ただ、それだけで未来の皇族方に「皇室に残りたい、国民の為に尽くしたい」と、本当に思っていただけるのでしょうか?

確かに、前回指摘した通り、自衛隊での慢性的な人手不足は、特に末端の隊員にしわ寄せを産んでいます。海外任務とかも今後は増える中、せめてこの問題だけでも解消してあげれば、隊員一人頭の負担は減らせる。陸士が増えて、部隊の定員充足率が100%に近くなれば、末端の隊員にちょっとでも外出&リラックスできる時間を増やしてあげられるかも知れない。その中から、陸曹・幹部になる事を志す隊員も、もっと増えるかも知れない。私が常日頃、Twitter上で「徴兵制実現」を訴えているのは、そういう意図もちょっぴりはあったりします。

が、仮にめでたく徴兵制が実現したとしても、おそらく私が前回ブログで挙げたような、部隊の中の「ムラ社会的相互監視気質」までは、変革出来ないでしょう。

AIロボット兵士みたいなのが実用化して、戦争にも人手がいらなくなったら、少しは変わるのかな?

同じ理由で、たとえ近い将来、女性・女系継承実現により「男児出産」への精神的重圧が解消されたり、女性宮家創設によって、ご公務が分担出来るようになったとしても(内親王・女王の配偶者も皇族になるわけだし)、眞子様・佳子様に【皇室からの脱出】を決断させた、「本当の原因」にメスを入れる事には、ならないように思います。

それに加えて、皇室は自衛隊なんかとは比べ物にならないくらい、自主退職のハードルが高いという点も考慮すべきでしょう。

そりゃ皇室典範上は、内親王はその意志に基づき、皇籍離脱も可能ではありますけどね(第11条)。

眞子様・佳子様姉妹が、「結婚」に全ての希望をかけておられた事実を鑑みても、皇族が自分からただ「辞めたい!」と公言する事がいかに難しい事かは察しがつくし、また仮に、独身で辞められた後も、生活その他の面で多くの一般国民同様、仕事しながら「おひとりさま」で生きていけるかどうか、という不安は大きいと思います。

いまやSNS全盛時代で、国民全部が「パパラッチ」みたいなもんだしね。

ただ皇統を安定化させるばかりでなく、皇族方に「自由と人権」を享受していただけるような制度改革を、出来ないものでしょうか?

●「品位」を保てなかったら、本当に皇室は続かないのか?
●国民が(眞子様&小室さんへのバッシングで)あれだけの醜態を晒して全く恥じないようなご時世に、皇族方にばかり「品位」ある振る舞いを求め続けるのは、限界があるんじゃないのか?
●皇族だって、例えばSNSとかでもっと自分をさらけ出して、ハッチャケていいんじゃないのか?
●無礼な国民にはブチキレても構わないし、名誉を汚されたら裁判に訴えたっていいんじゃないのか?

・・・とりあえず今回は以上です。

皇族方が置かれた「奴隷状態・人権剥奪状態」を、100%理解するのはムリだけど、ちょっとでも皆さんと共有できればと思い、自分が自衛隊経験を通じて感じた事を公開する事で、問題提起とさせていただきました。

これを解決するには、俺が苦手な「世間知」や「総合知」をフル稼働しないと、ダメな気がする。

何しろ人付き合いが苦手な陰キャなもんで、常識無いんですよwwww。

多分、皇統の歴史をいくら知識として仕入れても、今を生きる皇族方が味わっている、本当の苦しみを取り除けるような素晴らしい解決策は、なかなか導き出せないでしょう。

このままでは女系云々どころか、よしりん先生が「皇室そのものが断崖絶壁に来ている」と危惧されている通り、マジで皇室が無くなる!!

というわけでみなさん、知恵かして!!!!

文責 北海道 突撃一番

3 件のコメント

    基礎医学研究者

    2023年8月26日

    (編集者からの割り込みコメント)
    ブログ投稿、ありがとうございました。今回、突撃さん自身の段階では【緊急投稿】とタイトルについていたので、その気分がよく出ていると、思いました。で、自分、あえて突撃さんが投げかけてくれているので、空色で囲んだ部分は、このように思います。
    ・「品位」を保てなかったら・・・→私は、これはそうだと思います。
    ・国民が(眞子様&小室さんへのバッシングで)あれだけ・・・→心情的には一理ありますが、「皇室」の方は私たちが「品位」を求めなくても、「品位」を保たれようとするのでは(要は、国民が余計な振る舞いをしなければ、よいだけ)
    ・皇族だって、例えばSNSとかでもっと自分をさらけ出して・・・→自分は、この考えには否定的で、皇族の方々も本来望まれていないと思います(そこが、「君臣の別」という世界感なのだと思います)
    ・無礼な国民にはブチキレても構わないし、名誉を汚されたら裁判に訴えたっていいんじゃないのか?→私は、この役目は「宮内庁」が前面的に負うべきだと思います。一般国民に言論の自由はありますが、行き過ぎた行為には当然、批判、さらには罰則はあるべきだと思います。いままで、宮内庁がこの点については、受け身過ぎたと思うので、もし「皇室」を守る覚悟が本当にあるのならば、それを示すべきです。

    で、やはり思うのは、いままで皇室を調子に乗ってバッシングする人達というのは、そもそも絶対に自分たちが脅かされない安全地帯にいるからこそやっている疑いがあるので、そうではない!という決意表明は、宮内庁にも心ある国民にも必要なのではないかと。批判というのは、基本的に、対人関係的にある程度信頼関係があったとしても面と向かって発することができない(あるいは、手紙などで伝えられない)レベルならば、それは根拠のない、誹謗・中傷になるのではないかと、自分は思います。以上、ご参考までに

    John

    2023年8月26日

    自分の思っている事を述べたいと思います。
    第一に教育だと思います。「出る杭は打つ」教育を止め、もっと個人を尊重する方向にもっていければ、世間主義的な日本人は減るのでは…。
    第二に経済です。「貧すれば鈍する」で、心の余裕を無くした日本人が増えていると思います。皇室をルサンチマンの対象としてみている人もいると思います。
    経済的に豊かになれば、日本が抱えている問題に目を向ける余裕が出てくると思います。皇室の問題にしろ。自衛隊の問題にしろ。
    とにかく劣化した日本人が覚醒してくれる事を期待するしかないと思います。
    覚醒させる良い方法が浮かびませんでした…。ゴー宣道場に期待したいと思います。

    京都のS

    2023年8月26日

     「相互監視」はムラビト日本人に骨絡みとなった気質です。すなわち、それは「世間主義」です。そんな日本人にあっては、宿命的弱者(被差別部落出身者etc.)を差別する行為が典型であるように、まず『差別論スペシャル』で語られた「絶対弱者」の総和を減らすことが思いつきます。すぐ思いつくのはテクニカルな方法です。ケインジアンde双系・尊皇派の私が提案するのは、積極財政政策を施すことにより、絶対(あるいは相対も含む)弱者の感じる敗北感を(主に金銭面で)減じる効果を期待できます。まぁ、しかしながら「問題はそこ?」とツッコまれそうですが(もちろん財政法4条の改正という手続き上の問題もあります)。
     もう一つは正面突破です。それは「世間主義の克服」という、日本人の国民性に変更を迫る問題なのですが、それが必要なフェーズ(位相)に入ったのだと皆で認識することです。日本には様々な種類の世間が存在しています。比較的良い世間もあれば最低最悪の世間もあります。最悪の世間としての「男系固執世間」や「男尊女卑世間」といった象徴的な世間主義を破壊することで、「世間」って絶対に不変のもじゃないんだと皆で認識し、各自の所属する世間を各自が改革したり破壊したりしながら、日本人の世間主義を克服していくという方法です。「愛子皇太子誕生」を国民運動として実現していく過程で「世間主義の克服」は可能か?も見えてくる気がしています。若干ふわっとした回答になりましたが、いかがでしょうか?
     突撃様、真摯な「問いかけ」に感謝します。

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