「奴隷」って、こんな気持ちなのかな···?という事を、手前勝手に考察してみる(第一回)

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なんか皇室と自衛隊って、似てるなぁ

・・・と、文藝春秋9月号の「佳子様からの警告」を読んで、漠然と思いました。

そりゃ、「プライベートまでメディアに逐一監視されるしんどさ」「国民の好奇の目に生涯、晒され続ける精神的重圧」という点では、比較するのも失礼な話だけどね。

若い女性皇族方の悲痛な叫びを聞いて、どうしても言葉を失ってしまう気持ちはわかるけど、やっぱり「対策」をしっかり練らなきゃ、事態は好転しないと思う。

ちょっとでもその為の材料になればと思い、私が感じた事を挙げさせてもらいます。

~俺が経験した、部隊の「ムラ社会」的実態~

●「生活=仕事」みたいなもんで、常に相互監視の目が光っており、ひとたび「自衛官として品性に欠ける行動」(それも指導員のさじ加減だが)が見つかれば、所属部隊に報告される。

●慢性的に人手不足の為、休みの日でも警衛勤務や災害時の初動待機要員に充てられ、外出も満足に出来ない若い隊員が多い。

●暴力事案とか飲酒運転ならともかく、軽微なスピード違反とかでも、発覚した段階で部隊内で大事件扱いになり、「再発防止の徹底」という名目で、連隊規模で当事者の「吊し上げ」が始まる。

●辞めたくても、なかなか辞められない。
(方面隊とか陸上幕僚監部から許可が下りるのが、とにかく遅い。一年以上かかる場合もある)。あまりにも知らせが遅いので、いっその事その辺歩いてる民間人でも刺し殺して、辞めてやろうかとすら思う。

・・・大体そんな風土なので、とにかく問題だけは起こさないように(Yahooニュースとかで部隊名まで晒して叩かれるし)、キリキリと神経使う日々が続く中にあって、定員充足率の60%を切ってる部隊がほとんど、という状態の中、こなすべき仕事の量は変わらない。

むしろ任務は増える・・・

実際、特に上級陸曹とか幹部自衛官の間では、心を病んで自ら命を絶ってしまう人が、私の周囲にも何人かいました。

こういう所が、どうにも皇族が置かれた状況とダブって見えてしまうんですよ。

まあ、自衛隊の場合は「奴隷」というより「八つ墓村」に近いかもしれんけど。

ヤフコメとかSNSで皇室をバッシングするゴミクズ共はよく、「国民の税金で贅沢な生活しやがって!」みたいなやっかみ批判をしますが、自衛隊だって衣食住は宛がわれるし、公務員だから(陸曹以上になれば)生活は安定してるし、毎週のようにパチンコで万単位負けても困らん程度には、いい給料もらってるんですよ!!(家族がいる人はそうでもないが)

それでも「辞めたい!」と叫ぶ隊員が後を絶たないのは何故なのか、知りたきゃいっぺん入隊してみろ!

そんな状況を踏まえた上で、

このギスギス感を生み出す問題の本質は一体何なのか?

次回は考察してみたいと思います。

文責 北海道 突撃一番

5 件のコメント

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2023年8月25日

     突撃様、国民の自衛隊への「監視しすぎ」「過干渉」については、国民は「戦前・戦中に軍部が暴走したから多くの国民が戦争で死んだ」という神話を信じていますから、自衛隊などどれだけ監視してもし過ぎることは無いと思っています。また天皇も戦争を遂行した張本人のくせに戦後をのうのうと生きていると心のどこかで思っている人々が一部には居るので、こちらも監視対象なのです。こうした過剰な警戒心が「世間主義」の小姑根性と合体したために「過干渉」が起こっているわけです。憲法9条2項の放置によって自衛官のモチベーションを下げたまま、「災害時には任務を果たせ!」「災害時には世話になるけど『税金泥棒』とは言い続けるからな!」って態度の日本人は「他国の侵略に遭って全滅しろや」とすら思ってしまいますね。また皇室典範の無理筋な継承制度や憲法1章の人権蹂躙を放置したまま、「公務はキッチリやれ!」「皇室から色んな恩恵は受けるけど『税金泥棒』とは言い続けるからな!」って態度です。やっぱり…「ジャップめ!」と思ってしまいますね。

    突撃一番

    2023年8月24日

    掲載&コメントありがとうございます!

    皆さんおっしゃる通り、皇室・自衛隊共に、国民の側の「監視しすぎ」「過干渉」は、共通の問題かもしれませんね。

    国軍として、あるいは立憲君主として、憲法によって行動を統制するのは暴走を防ぐために必要ですが、それはあくまで「大枠」の話であって、重箱のスミまで突っつくような小姑根性丸出しでアラ探しをし始める日本人の悪癖が、皇室や自衛隊という組織に「ギスギス感」を産み、構成員のモチベーションを下げてしまう原因なのかもしれませんね。

    ナクラ

    2023年8月24日

    すいません。本文には直接関係ないかもしれませんが、思うところを書きます。
    先の大戦に負けたために、軍隊(自衛隊)と皇室は、シビリアン・コントロールが効きすぎているところがありますね。
    軍隊(自衛隊)は元気がありすぎるのはこまりますが、異様に押さえつけられている点があると思います。
    国民の安全保障意識は高くないと感じられることが多いです。
    ヤフコメで「国民の血税で・・」と言われてますが、本来「血税」とは徴兵制のことで「平和な日本」では関係ないでしょ・・と言う感じです。
    皇室での自律性(自立性ではありません)の無さは酷いと思います。本来であれば忖度で隙間を埋めるべきでしょうが、それもありません。
    書いていていやになってきました・・。

    基礎医学研究者

    2023年8月24日

    (編集者からの割り込みコメント)突撃さんの今回のブログは、ご自身が投稿された「佳子さまからの警告」の感想から続いていると思いましたので、このブログにはそれを参照できるようにしました。今回のブログを読んで自分思いましたことは、「皇室」であれ「自衛隊」であれ、「何かあったら・・・」というある意味後ろ向きな発想が強すぎて、結果的に対象者にモチベーションを下げることにつながる、ということです。リスクヘッジはもちろん必要ですが、それとここで対象となっている方々が萎縮せずに活動する(躍動するといってもよい)は、はっきり切り分けるべきでしょう。それは、支えるもののやり方次第で可能、と自分は思いますが。次回を、楽しみにしております。

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2023年8月24日

     自衛隊の実態を教えていただき感謝します。「テッパチ!」が「嘘っぱち」に見えて観るのを止めてしまった時、もっとリアルが知りたいと思っていましたから。
     水と安全はタダ(無料)だと思ってきた日本人にあっては、安全を守る自衛隊(憲法9条のせいで実際には戦えない問題はあるが別問題)も、居られなくなれば国家機能が完全停止する天皇および皇族も、まるで無料サービスのように受け取られ、そうしたフリー素材みたいな存在にカネを掛けようとする権力者に対して悪罵を投げ付けることが戦後日本人の習性と化しています。コメントを書いているうちに感情が昂ったので「戦後ジャップ」と書いていまいましたが、「戦後日本人」と書き直しました。
     さて、次回も楽しみにしています。

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