【中日新聞】
件名:11月5日 安定的な皇位継承に関する記事について
静岡県在住の○○(本名)と申します。
表記記事を拝見し、初めて貴紙記事への意見投稿をさせていただきます。
私は、安定的な皇位継承について、女性・女系天皇を認め、直系長子優先継承により、次代の「愛子天皇」実現を願う者です。
長らく議論が進まず、強い危機感を抱いていましたが、今国会でようやく政治の場でも議論する動きが見えてきました。
その流れの中で、(共同通信による配信記事かとは存じますが、)貴紙がこの問題についての記事を掲載していただけたことをとても嬉しく思います。
どうもありがとうございました。
この問題は、日本国ならびに日本国民統合の象徴である天皇・皇室の行く末に関わる重大な問題でありながら、なかなか報道されることが少なく、国民の関心が高いとはいえない状態でした。
だから、この問題についての報道を増やし、国民の関心を高めることが第一歩といえます。
今後も引き続いて報じていただき、世論喚起に努めていただきますようお願い致します。
その上で、申し上げさせていただきたいことがあります。
今回は、共同通信の配信により、各政党の姿勢を伝えるに留まりましたが、今後は貴紙の考えを前面に出して主張していっていただきたいです。
貴紙は、令和3年4月5日付けの社説で、他ならぬ共同通信による世論調査結果を受けて、女性・女系天皇の公認を訴えておられました。
皇位継承論議 新しい皇室像を視野に
https://www.chunichi.co.jp/article/230683
私は、この主張に全面的に賛同致します。
そもそも、重要なのは、政治家が何を望んでいるかではなく、本当に安定的な皇位継承に資する、現実的かつ希望が持てて、他ならぬ皇室の方々が望む案は何か、であるはずです。
女性週刊誌・女性セブンで、2度にわたり岸田首相が「愛子天皇」実現に動いているとした記事を掲載しています。
・10月5日号「愛子さま 女性天皇へ!岸田首相動いた」
・11月16日号「愛子天皇実現「来春に決着」極秘協議」
女性セブン11月16日号記事においては、項目の一つに
「「旧皇族男子」は皇族復帰に及び腰」とあります。
これは、これまでの政府答弁や、竹田恒泰氏の「X」でのポストと合致します。
国民である彼らに皇籍取得を強制してはなりません。
また、同号の文中見出しには、
「女性天皇容認が日本の女性たちをどれだけ勇気づけるか」とあります。
本当に、その通りだと思います。
そして、将来的な安定継承のためには、女系天皇も当然認めなければなりません。
歴史的に、母・元明から子・元正への女系継承があり、決して伝統に反するものではありません。
何よりも、平成17年の時点で、当時ご在位中の上皇陛下が、男系継承よりも「国民と苦楽をともに」することが伝統だと明言されています。
保守勢力が何に固執していようとも、彼らに忖度などせず、「安定的な皇位継承」を実現するための制度改正を行うべきです。
名古屋大大学院准教授の河西秀哉氏は、10月27日付毎日新聞で、女性・女系天皇公認を訴えています。
また、表記記事に対してもYahoo!コメントで意見表明しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8677990fd13fbdc3a8f8c5fcb82d94fd48f13dfc/comments
ぜひ地元の強みを活かして、河西氏の意見を取り上げてほしいです。
安定的な皇位継承の実現に向けて、貴紙のご活躍に期待しております。
(L.Kさん)
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L.Kさんの意見・コメントをみるといつも思うのですが、さすが「本格派」感がものすごいです(自分も、多少長めの意見コメントを送りますが、ここまで「体系的」ではないですね。自分が「中日新聞」の記者でしたら(ここまで体系的に諭されたら)、説得されて、今後の論調に反映させますね。まあ、とはいえ、L.Kさんのコメントにも、「皇位の安定継承」の実現への思いというものはしっかり表現されているので、短くてもよいので、「思い」が伝われば、よいのではないかと(基礎医学研究者)。
【西日本新聞】
11/4に配信された「皇位継承資格の範囲が焦点に 男系限定か女系容認か」を読みました。私は、関西に在住するものですが、九州の親戚が西日本新聞さまの記事を教えてくれました。
地方新聞で、「皇位継承問題」について取り上げられるのは珍しく、やはり岸田首相の「所信表明演説」における「国会で「所信表明演説の議論を開始する」という宣言の影響は大きいのだと、愚考します。そして、「皇位継承問題」について、地域住民への関心を高めることは重要で、それに貢献していると、私は思います。しかし、その一方で気になることはありまして、「皇位の安定継承」について議論するのに、なぜ「皇位継承資格」と問題をずらして、その焦点が「男系限定か女系容認か」ということになるのでしょうか。まるで、これでは、この2つが等価の価値で対立しているかのような印象を受けますが、あくまでも焦点は「皇位の安定継承」で、それは男系か女系かではななく、男子と女子関係なく継承ができるかどうかが、ポイントだと思うのですが、いかがでしょうか?
それから、各党のまとめは、現段階の立ち位置を知る上では重要ですが、「自民は、“男系の皇統維持を強く求める保守層”を意識する」。この捉え方はおかしくないですか?これは、私だけではないと思いますが、保守≒男系というのは、見方が違いますよ。あえていうのならば、男尊女卑≒因習→男系なのでは。その証拠に、自民党の中にも保守思想ですが、男系に賛成ではない議員(例えば、石破茂議員)のような方もいらっしゃるので、これは読者をミスリードしていると思いますが、いかがでしょうか?
ただ、このような見方も、私は国会での「皇位の安定継承」議論が進めば、改善することを期待します。ですので、今後も継続して、「国会」の動きを報道していただければ、幸いでございます。
(基礎医学研究者)
【千葉日報オンライン版】
11/4「皇位継承資格の範囲が焦点に 男系限定か女系容認か」の記事の件
千葉日報社様
千葉市在住の者です。突然のメール失礼いたします。
標記の記事を読みました。共同通信社の記事がそのまま掲載されているようですが、各党が皇位継承の問題に対し、これまで表明した考え方がまとめられ、両論併記的に記載されているところは良いと思いました。
しかしながら、「自民は、男系の皇統維持を強く求める保守層を意識する。」と、あたかも「保守層」が男系の皇統維持を強く求めていると決めつけているのは、納得できません。こんなことを求めているのは統一協会(宗教とは考えられないのでこのように称します)関係者か、男尊女卑に凝り固まった時代遅れの自称ホシュであって、「保守層」でも何でもありません。世論調査でも男系継承を維持すべきとする者は9%程度です。日本にそんなに保守層が少ないわけはないでしょう。
そして「皇室典範改正か特例法で、現皇族に養子縁組を認め、戦後に皇籍を離脱した旧皇族の男系男子を皇籍復帰(正しくは皇籍取得)させる案が有力だ。」などと締めくくっていますが、貴社は、この案で「安定提起な皇位継承」問題が解消されると本当に思っているのでしょうか。
旧宮家の子孫は生まれ落ちたときから基本的人権を100%有する国民です。憲法14条の「門地」は、華族、公卿、諸侯などの子孫といったような封建的、特権的な身分を意味するのです。まさに、旧宮家の子孫のことを言っているのだから「旧宮家の男系男子」は特別な存在な訳がないのです。したがって、旧宮家の子孫の養子案は、憲法14条の門地による差別違反で不可能なのです。
また、元首相の故安倍氏も平成31年3月20日の参院財政金融委員会で、皇位継承の安定策をめぐり、戦後に皇籍を離れた『旧宮家(旧皇族)』の復帰について、『(旧宮家の皇籍離脱は)70年以上前の出来事で、皇籍を離脱された方々は民間人として生活を営んでいる。私自身が(離脱の)決定を覆していくことは全く考えていない』と述べていました。これは、彼が該当者を探させたものの、見つからなかったための答弁だとも解されます。
さらに、男系男子継承に固執する者の拠り所であり、2012年2月29日の産経新聞で「旧皇族(正しくは旧宮家の子孫)の大半、皇籍復帰(正しくは皇籍取得)要請あれば、一族として応える」などと、皇籍取得してもよい旧宮家の子孫が「いる」といい続けていた竹田恒泰氏も、最近「皇籍取得したいと思っている旧宮家の子孫などいるわけがない」と言いだし、「陛下が求めれば、赤子のうちに養子縁組をする」とか統一協会レベルの非人道的な妄言を言っています。こんなことを陛下が求めるわけもなく、国民に支持されるわけがありません。
天皇の歴史の中で女性天皇は8人10代存在し、女系継承も行われています。男系男子に限定したのは、男尊女卑の考えが強かった明治時代からのほんの百年余りです。そして、その男系男子限定は、側室があって初めて可能になる制度です。側室がない現在、女系継承を公認しない限り、「安定的な皇位継承」は実現できないことは明らかです。世論調査において、70~80%の国民が女系天皇を支持していることから、多くの国民がそのことを理解されているものと思います。
先日Yahooニュースで、「園部逸夫・元最高裁判事「女性、女系天皇を認めるべき」 皇室典範改正、進まぬ議論に提言」という記事が掲載されていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/acaddbc405c7c1bb7e6cd80f461fe388fcae4bf1
これは安定的な皇位継承の議論への最高の提言だと思います。
(1)皇位継承資格を女性・女系に広げる、(2)皇位継承順位は直系を優先する、(3)兄弟姉妹では長子を優先する、という2005年の報告書の結論が答えです。本来、この時に皇室典範が改正されるべきだったのです。この提言は、常識的な日本人であれば、するすると頭に入ってくる話だと確信しています。
今後、共同通信社の記事の掲載だけでなく、千葉日報社独自の安定的な皇位継承問題に関する見解で、国会での議論を後押しする記事の掲載をお願い致します。
(ゴロンさん)
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ゴロンさんも、通常は「皇位継承」問題など取り上げない、地方紙だからか「体系的」に書かれていますが、そこに怒り(# ゚Д゚)のモードはが入ってくるのが、”らしい”ところかと。で、自分ヒットしたのは「保守思想」の持ち主が1割弱なわけはないだろう!というところ。そう、男系維持≒保守ってなんか短絡的で、これって原発推進≒保守と、何か似ていますよね。「保守」って、シンプルには”国柄”を守りたい、という素朴な(しかし、成熟した)思想のはずで、それならば、「皇室」を守る≒「皇位の安定継承実現」では、ないんですかね?自分には甚だ疑問で、千葉日報さんにも考えてほしいところで、ございます(基礎医学研究者)。