“自民党の懇談会。新聞各紙がどう報じたか”に対する反応(ゴロンさん)

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自民党の新組織、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の初会合について、新聞がどのように報道したかも重要で、当サイトでも報告してきました。

それに対して、意見・コメントを送られた報告が寄せられてきましたので、以下に紹介していきます(その3)。
※ゴロンさんの意見・コメントは2社とも大作なので、単独で掲載します(基礎医学研究者より)。


【産経新聞】
11/17「男系維持へ問われる責任政党の矜持 自民皇位継承懇談会の記事」の件
産経新聞社様
 標記の自民党懇談会の動きに関する記事、ありがとうございます。自民党が、政権与党として雑念を排し、国の骨格を守る使命と真摯に向き合えるかが問われているのはその通りだと思います。
 にもかかわらず、自民党が、いまだに旧皇族の男系男子の復帰案を特に重視した見解を打ち出すとみられるというのは信じられません。
 貴社も、統一協会系国賊である八木氏の「『女系天皇』を認めれば、皇室を敬ってきた人たちほど心が離れていく可能性がある。『国民統合の象徴』である天皇の土台が揺らぎかねない」などという度外れて誤った見解を載せ、読者のミスリードを誘っています。「男系は皇位継承の原理」ってどんな原理主義てすか。これが女性蔑視でなくて何なのですか。
 貴社の社員は全員、女性・女系天皇になったら国民の心が離れていくと本当に思っているのですか? 国民の心が離れていくのは、むしろ生まれたときから国民である旧宮家の子孫が、養子縁組などで皇族になるケースです。通常の判断では600年以上20世以上隔絶した大傍系に皇位を継承させるなどありえないのですから。是非、「直系の女性・女系の天皇」と「600年以上20世以上隔絶した大傍系の生まれたときから国民である旧宮家の子孫の天皇」のどちらに心を寄せられるか、国民にアンケートを取ってみてください。
 それから貴社は、八木氏の旧皇族の子孫は「血筋」が違うのだという趣旨の話を掲載したことの危険性に気づいていますか?国民を「血筋」で区別することを認めることは、部落差別を容認することです。これは産経新聞が差別主義の新聞社であると白状しているのですよ。
 貴社も最後に念を押したように、自民党には、政権与党の矜持として、政治情勢とは一線を画し、国の基盤をめぐる議論に真摯な態度で臨むことを求めます。そして貴社にも、全国紙の責任として、国の基盤をめぐる議論に真摯な態度で記事を掲載することを求めます。
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【読売新聞】
11/18「自民懇談会 皇位継承議論が再始動 皇室典範改正も視野」の記事の件
 標記の自民党懇談会の動きに関する記事、ありがとうございます。それにしても、自民党が、未だに2021年12月に纏められた有識者会議の報告書を基に、「(1)女性皇族の婚姻後の皇籍を維持する案(2)旧宮家の男系男子を養子縁組で皇族とする案」議論を進めるとは信じられません。これが「妥当な内容だ」との評価が大勢とは、どれだけ国民の心情と乖離した者達なのでしょうか。(1)では、皇族の配偶者と子が一般国民のままであるというあり得ない家庭ができるという問題、(2)では、憲法14条の門地による差別に当たり憲法違反になるという問題があるのです。(2)の案については、先日の馬淵議員の質問に対する内閣法制局の答弁で、男系継承に固執する者達は、お墨付きをもらったと大喜びだと思いますが、常識的な国民が納得するわけがなく、むしろ内閣法制局の答弁の異常さが国民に伝わったと感じて欲しいと思います。そもそも対象者もいないのですから、このままでは皇室が消滅してしまいます。男系継承に固執する者達にはどうでもいいことなのでしょうか。
 記事でも、最後に「(旧宮家の子孫の男系男子は)長年民間人(正しくは、生まれたときから国民)として暮らしてきており、国民の理解が得られるかは不透明だ。」と書かれているように、このような案が、国民に受け入れられるわけがないのです。
 産経新聞でも、同様に自民党懇談会の動きの記事がありましたが、統一協会系国賊である八木氏の「『女系天皇』を認めれば、皇室を敬ってきた人たちほど心が離れていく可能性がある。『国民統合の象徴』である天皇の土台が揺らぎかねない」などという度外れて誤った見解を載せ、読者のミスリードを誘っていました。
 国民の心が離れていくのは、むしろ生まれたときから国民である旧宮家の子孫が、養子縁組などで皇族になるケースです。通常の判断では600年以上20世以上隔絶した大傍系に皇位を継承させるなどありえないのですから。
 そこで、全国紙として最も影響力がある読売新聞社様にお願いがあります。是非、「直系の女性・女系の天皇」と「600年以上20世以上隔絶した大傍系の生まれたときから国民である旧宮家の子孫の天皇」のどちらに心を寄せられるか、国民にアンケートを取ってみてください。
 今後とも、安定的な皇位継承に関する議論の動向について、公平な立場で記事の掲載をお願いします。
(ゴロンさん)
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いや、自分、ゴロンさんの産経新聞の最初の書き出しみたとき、ちょっと拍子抜けしましたρ( ̄ε ̄。)。なんか、書き出しが優しいな~と。しかし、そんなハズはなく、”怒りのコメント”はやはり炸裂しました~!(なんか、プロレスのリングアナウンス風解説で、すみません<(_ _)>)。それで、読売新聞さんのコメントにもあるのですが、「直系の女性・女系の天皇」と「600年以上20世以上隔絶した大傍系の生まれたときから国民である旧宮家の子孫の天皇」のどちらに心を寄せられるか、アンケートをというのは、全国新聞社さんの本領発揮という感じで、是非お願いしたい、と自分も思う次第です(基礎医学研究者)。


2 件のコメント

    基礎医学研究者

    2023年11月22日

    >ゴロンさん
    コメントありがとうございました。なるほど、あの”優しさ”が産経新聞の返信につながったのですね。なんか、気まぐれ説もありますが(笑)、自分、産経新聞の読者サービスの方にも、「皇位継承問題」にグラデーションがあるような気がしてきました。

    ゴロン

    2023年11月21日

    基礎医学研究者さん、拍子抜けしましたか^^:)。
    でも優しく入った所為か、私にも産経読者サービス室から返信がありました。基礎医さんのものとの違いは、
    「「継承問題」に関しましては今後も皆様のご意見を広く受付させて頂く所存でございます。」
    の文言が無かったことでした。

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