自民党の懇談会。新聞各紙がどう報じたか

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自民党で昨日開かれた「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」

とうとう麻生太郎副総裁から「皇室典範等の法改正の必要も考えねばならない」との発言が出てきました。
事態は動いています。

当日(17日)翌日(18日)新聞各紙も報じています。

各紙が懇談会が始まったこと、有識者会議の報告書を元に議論を進めることを掲載。
各紙の特徴として、

読売新聞は

 2案について、自民内では「妥当な内容だ」との評価が大勢で、大きな混乱は生じない見通しだ。執行部の一人は「どちらか一案に絞り込んでもいいかもしれない」と語る。

 ただ、議論が皇位継承資格の拡大まで踏み込めば、党内が紛糾する可能性がある。皇位継承資格のある皇族男子は現在3人しかいないが、女性天皇や母方が天皇の血を引く女系天皇論が広がることに根強い警戒感があるためだ。
(中略)党ベテランは「女性・女系天皇論に結びつける動きがあれば、皇族確保策としても認められない」と話す。

と、女系を警戒する自民党を書くも、

 保守派には、戦後に皇籍を離脱した11宮家の男系男子の皇族復帰と継承に待望論がある。ただ、長年民間人として暮らしてきており、国民の理解が得られるかは不透明だ。

と、旧宮家案に疑問を呈してもいます。

朝日新聞は、

 麻生氏は初会合の冒頭で「皇室典範等の法改正の必要も考えねばならない」と述べた。現在の皇室典範は、皇位を継承できるのは父方の血統が天皇とつながる「男系男子」のみに限定。皇室を構成する17人のうち皇位継承資格者は3人で、天皇陛下の次の世代は秋篠宮家の長男、悠仁さま(17)だけ。首相は「責任ある政権与党として活発な議論を率先して行っていく決意だ」と表明している。

と掲載(事実をのみの印象)

毎日新聞は、今回の懇談会ができるまでの経緯を説明し、

 懇談会終了後、事務局長に就任した木原誠二幹事長代理は「論点はそんなに多岐にわたるものではない」としつつ、自民案のとりまとめについては「具体的な時期はまだ決まっていない」と述べるにとどめた。
 だが自民関係者は、来年の早い時期に結論を出すと指摘。「全ての政党の賛同と国民の総意が必要だ。政治思想の対立にしないために、あえて保守派もメンバー入りさせた」と解説し、「あとは首相が本気でやる覚悟がどこまであるかだ」と語る。

と、「国をあげての同意」が必要と書き、早い時期に取りまとめ、首相の本気度が試されると掲載。

産経新聞は

自民党が安定的な皇位継承の議論に着手した。伝統的な男系継承に理解を示す岸田文雄首相(党総裁)が、早期の意見集約を促した。内閣支持率が低迷する中、離反が指摘される「岩盤保守層」へのアピールに過ぎないとの冷めた見方もある。政権与党として雑念を排し、国の骨格を守る使命と真摯(しんし)に向き合えるかが問われている。

謎の男系アピール。

皇統は古代より女性天皇を含めて男系で維持されてきた。しかし、継承ルールが異なる欧州の王室などの例が各国に浸透するとともに、立憲民主党や共産党などから過去に例のない「女系天皇」を容認する声が増加。先人から紡いできた価値観に対し、「女性蔑視」というレッテルを貼られる懸念も指摘されている。

謎の「女系天皇=共産党→左翼」というレッテル貼り。(単純に男系固執は男尊女卑で女性蔑視なんですけど)

「男系は皇位継承の原理だ。正統性に疑問符がつく『女系天皇』を認めれば、皇室を敬ってきた人たちほど心が離れていく可能性がある。『国民統合の象徴』である天皇の土台が揺らぎかねない」

という、八木秀次の言葉を載せ、続けて

「現行憲法の制定後にやむを得ず皇室を離れた方々の血筋だ。時代が時代であれば皇位継承権を有していた」と述べる。

今現在は国民なんです。ここを認めよう。
(また男系と始まってきています。)

懇談会の期限は決めてないというものの、年明け早い時期に取りまとめがなされるようです。
最悪な取りまとめにならないように、私たち庶民の声を自民党、新聞各紙に伝えましょう。

馬淵議員の内閣法制局への質問から、「皇位は世襲が憲法の要請」という話が出てきました。
世襲は男性女性男系女系すべてです。
「なぜ愛子さまが皇太子になれないの?という疑問が必ず出てきます。

できもしない旧宮家養子案でお茶を濁すような最悪なシナリオにならないよう、私たちから声を上げ続けましょう!

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

6 件のコメント

    ゴロン

    2023年11月20日

    読売新聞社に意見を送りました。
    ・・・
    11/18「自民懇談会 皇位継承議論が再始動 皇室典範改正も視野」の記事の件
     標記の自民党懇談会の動きに関する記事、ありがとうございます。それにしても、自民党が、未だに2021年12月に纏められた有識者会議の報告書を基に、「(1)女性皇族の婚姻後の皇籍を維持する案(2)旧宮家の男系男子を養子縁組で皇族とする案」議論を進めるとは信じられません。これが「妥当な内容だ」との評価が大勢とは、どれだけ国民の心情と乖離した者達なのでしょうか。(1)では、皇族の配偶者と子が一般国民のままであるというあり得ない家庭ができるという問題、(2)では、憲法14条の門地による差別に当たり憲法違反になるという問題があるのです。(2)の案については、先日の馬淵議員の質問に対する内閣法制局の答弁で、男系継承に固執する者達は、お墨付きをもらったと大喜びだと思いますが、常識的な国民が納得するわけがなく、むしろ内閣法制局の答弁の異常さが国民に伝わったと感じて欲しいと思います。そもそも対象者もいないのですから、このままでは皇室が消滅してしまいます。男系継承に固執する者達にはどうでもいいことなのでしょうか。
     記事でも、最後に「(旧宮家の子孫の男系男子は)長年民間人(正しくは、生まれたときから国民)として暮らしてきており、国民の理解が得られるかは不透明だ。」と書かれているように、このような案が、国民に受け入れられるわけがないのです。
     産経新聞でも、同様に自民党懇談会の動きの記事がありましたが、統一協会系国賊である八木氏の「『女系天皇』を認めれば、皇室を敬ってきた人たちほど心が離れていく可能性がある。『国民統合の象徴』である天皇の土台が揺らぎかねない」などという度外れて誤った見解を載せ、読者のミスリードを誘っていました。
     国民の心が離れていくのは、むしろ生まれたときから国民である旧宮家の子孫が、養子縁組などで皇族になるケースです。通常の判断では600年以上20世以上隔絶した大傍系に皇位を継承させるなどありえないのですから。
     そこで、全国紙として最も影響力がある読売新聞社様にお願いがあります。是非、「直径の女性・女系の天皇」と「600年以上20世以上隔絶した大傍系の生まれたときから国民である旧宮家の子孫の天皇」のどちらに心を寄せられるか、国民にアンケートを取ってみてください。
     今後とも、安定的な皇位継承に関する議論の動向について、公平な立場で記事の掲載をお願いします。

    ゴロン

    2023年11月20日

    まず、産経新聞に意見投稿をしました。
    ・・・・
    11/17「男系維持へ問われる責任政党の矜持 自民皇位継承懇談会の記事」の件
    産経新聞社様
     標記の自民党懇談会の動きに関する記事、ありがとうございます。自民党が、政権与党として雑念を排し、国の骨格を守る使命と真摯に向き合えるかが問われているのはその通りだと思います。
     にもかかわらず、自民党が、いまだに旧皇族の男系男子の復帰案を特に重視した見解を打ち出すとみられるというのは信じられません。
     貴社も、統一協会系国賊である八木氏の「『女系天皇』を認めれば、皇室を敬ってきた人たちほど心が離れていく可能性がある。『国民統合の象徴』である天皇の土台が揺らぎかねない」などという度外れて誤った見解を載せ、読者のミスリードを誘っています。「男系は皇位継承の原理」ってどんな原理主義てすか。これが女性蔑視でなくて何なのですか。
     貴社の社員は全員、女性・女系天皇になったら国民の心が離れていくと本当に思っているのですか? 国民の心が離れていくのは、むしろ生まれたときから国民である旧宮家の子孫が、養子縁組などで皇族になるケースです。通常の判断では600年以上20世以上隔絶した大傍系に皇位を継承させるなどありえないのですから。是非、「直径の女性・女系の天皇」と「600年以上20世以上隔絶した大傍系の生まれたときから国民である旧宮家の子孫の天皇」のどちらに心を寄せられるか、国民にアンケートを取ってみてください。
     それから貴社は、八木氏の旧皇族の子孫は「血筋」が違うのだという趣旨の話を掲載したことの危険性に気づいていますか?国民を「血筋」で区別することを認めることは、部落差別を容認することです。これは産経新聞が差別主義の新聞社であると白状しているのですよ。
     貴社も最後に念を押したように、自民党には、政権与党の矜持として、政治情勢とは一線を画し、国の基盤をめぐる議論に真摯な態度で臨むことを求めます。そして貴社にも、全国紙の責任として、国の基盤をめぐる議論に真摯な態度で記事を掲載することを求めます。

    ひとかけら

    2023年11月19日

    自民党の懇談会を受けてホームページに意見を送りました。以下文です。

    何度か皇位継承問題について意見させていただいている北海道出身者です。

    今だに男系男子に限定して皇位継承を考えている自民党の皆様に驚きです。
    先の内閣委員会で旧宮家系男系男子の皇籍取得が出来る憲法14条違反の法律を先に作ってしまうという暴論は有り得ません。男系男子に固執する方々から見たら旧宮家系男子は特別な方なのかも知れませんが一般人に聞いても誰も知りません。それに松野官房長官は今だに旧宮家について把握もしてないし接触してない国会の議論を注視して適切に対処するという消極的な答弁に終始しました。プライバシーや個人情報の保護とか言うのは既に過ぎ去りました。このままノラリクラリとし現在6名居る独身の皇族で男子は悠仁さまのみで、5人の女性皇族は御結婚によって降嫁する可能性が有ります。それまで待って皇位継承の危機だから旧宮家系男系男子を皇籍取得させるのは皇室を蔑ろにする行為です。直系長子を優先し男女関係なく皇位継承出来る仕組みと現在皇室にいらっしゃる方々を大切にする事が旧宮家系という民間人を複数入れるより国民感情に叶うと思います。
    ちなみに、これまで何度か自民党には意見を送ってますが全て実名です。覚悟を持って意見したら通るかも知れないという信念を持って頑張ります。

    基礎医学研究者

    2023年11月19日

    貴重な情報、ありがとうございました。全国4紙の皇位継承問題の報道が確実に増えているのは、良い兆候です。しかし、今回の動きはあまり良いとはいえず、しかも産経が際立ってある一面を取り上げすぎているので、自分は毎日新聞と産経新聞に、意見・コメントを送りました。

    PS・・・京都のSさん。産経新聞への意見コメントありがとうございました。地道ですが、新聞社への継続したコメントは、あの産経新聞さえも影響があるようなので、意義はありそうです(病み上がりのところ、大変だったとは思いますが)。

    SSKA

    2023年11月19日

    幾ら自民党や政府が強気な姿勢を見せたとしても重要な論点が解決されず置き去りにされたままでいる、仮にこのような法案通したとしても政府自民党国会の全てにとって末代までの恥にしかならない事を広く知らしめるしかないんでしょうね。
    何度も触れられてる事ですが、
    ・当事者、対象者が存在しないしその意向(皇室、旧宮家共に)について全く確認も反映もされていない
    ・一般国民たる旧宮家系の憲法14条違反の疑義に対し法律では無く一般論としての説明しか述べられていない
    ・(質疑で示された)世襲原則を満たす用件として男系男子限定とする主張に令和有識者会議の方針とある以外、全く根拠が与えられていない

    特に憲法14条は越えられない壁として厳然とそびえたっています、彼等は「越えられた」と奇術師のトリックの様に見せかけて誤魔化す以外出来なくなっています。
    断言して良いですけどこんなもの皇室側が受け入れられる訳ないですよ、日本で最も立憲主義を重要視し潔癖なまでに法治の姿勢を示されている方達なんですから。
    世襲についてもですけど憲法で要請された要件を満たす為には(当たり前ですが)合憲の範囲内で手段を選ぶ事、それが立憲主義ですよ。
    一方の憲法の条文を別では違憲の疑わしい手段で補おうととすれば元の方の信頼も傷付く。つまり天皇の威光や尊厳にまで大きな傷を負わそうとする暴挙に彼等は既に踏み込もうとしています。極めて愚劣な話です。
    天皇の視線を常に感じていたらこんな馬鹿な発想には絶対なりません。譲位制議論や皇女案等の時から何も変わっていなかったようです。

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2023年11月19日

     産経紙に意見を送りました。病み上がりなので加減が判らず苛烈な内容になったかもしれません。

     自民党総裁直轄組織「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」に関して新聞各紙の報道が活発化しています。事実のみを伝える冷静な報道が多い中で貴紙のみが異彩を放っていました。即ち、「伝統的な男系継承」こそが「国の骨格」であるはずなのに、「欧州王室の例が浸透」すれば「立憲民主党や共産党から女系天皇容認の声」が興り、「男系固執派に対して女性蔑視のレッテル」が貼られ、八木秀次氏の言う「女系天皇には正統性が無い」から続けて「旧皇族(旧宮家に連なる一般国民男性)を皇籍に復帰させろ」と貴紙は結んでいました。
    一体これは何なのでしょうか?古代日本の皇位継承をご存じないのでしょうか?古代から江戸期までに存在した10代8方の女帝、また斉明帝から天智帝および元明帝から元正帝への女系継承、さらに『養老令』の『継嗣令』にある「女帝の子も亦同じ」という原注、これらの例から考えれば、男系継承とは男尊女卑が極点に達していた明治期における特殊解でしかないことが明確に解ります。江戸期の朱子学的な価値観(夫唱婦随)と明治期に定着したキリスト教の価値観(アダムの肋骨からイヴが造られた)が男尊女卑を固定させ、戦後には統一教会(儒教とキリスト教の合体した反日カルト集団)の教義によっても補強されました。こんなものを伝統だと勘違いしたのが男系固執派です。逆に「女系天皇容認」こそが伝統に適っていると言えますし、男系固執派に貼られる「女性蔑視」は単なるレッテルではなく事実だと言わねばなりません。
    さらに、旧宮家に連なる国民男性が皇籍を取得する案は、伏見宮系血族に限った皇籍取得という門地による「別異取り扱い」であるため、明白な憲法14条違反です。コレを主張するなら憲法改正を訴えるべきです。違憲の特措法や特例法で乗り切れると考える人々は法治国家に住むべきではありません。ロシア・中国・北朝鮮に行くべきです。
    さて、件の八木秀次氏は統一教会の関連団体で何度も講演して小銭を稼ぎ、その見返りとして保守系論壇誌や産経紙上で男系固執論をブってきたわけです。つまり八木氏も産経紙も産経読者もカルトチルドレンだと言いたくなります。
    以上から、新聞では毎日新聞(最も皇族方に寄り添った記事を書く)、政党では立憲民主党(馬渕澄夫氏や野田佳彦氏といった尊皇議員を擁する)がナショナリスト団体で、残念ながら今のままでは産経新聞と自民党は売国団体であるとの疑いが晴れません。貴紙にはナショナリストメディアとなっていただきたく思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。    京都市在住の一読者・○○

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