岸田首相の所信表明演説以後の展開(リョービンさん)

Post's thumbnail

10/23、岸田首相の所信表明演説以来、状況はめまぐるしく動いています。すごく客観的なことをいうと、一進一退というのが実際のところで、楽観はできません。高森先生は、下記のように、岸田内閣の皇位継承策を冷静に論じられております。

一方、最近明らかになったように、宮内庁から「皇位の安定継承」は、イコール「皇族数の確保」ではないという、重要な発言もあります。

これは、このサイトでもたびたび訴えていることですが、結局のところ、国会議員に”丸投げ”するという考え方は危険で、むしろ国民が関心を持ち続け、国会議員に議論の必要性(あらゆる意味を含む)を後押しすることが重要!ということに、変わりはありません。これに対して、さらに意見・コメントを送りました!という報告が寄せられましたので、紹介します。では、どうぞ<(_ _)>


【首相官邸】
少し前になりますが、西村宮内庁長官が、現状では安定的な皇位継承に課題があると発現された報道を耳にしました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3942952a4b0ac9de51304517f8701fc63c65a61

自民党では安定的な皇位継承の確保に関する懇談会が開かれており、宮内庁長官の発言はこれを受けたものと思われますが、懇談会では果たして「安定的な皇位継承」の議論が進んでいるのでしょうか。
最近、皇族数の確保が叫ばれていますが、それが本当に安定的な皇位継承につながるのでしょうか。
宮内庁長官がなぜ冒頭の発言をされたのか、しっかり考えていただきたいです。

また、政府が示した唯一といっていい解決策である旧宮家の皇室復帰についてはどこまで真剣に検討しているのでしょうか。

11月15日の国会質疑では、馬淵議員と松野官房長官で下記のようなやり取りがあったようです。
「旧宮家の男性の皇室復帰について、当事者の意向を確認したことがあるか」という問いに対し「政府として具体的に把握したり、接触を行ってはいない」と回答。
「これから行う予定はあるのか」という問いに対し、「国会での議論を経て適切に対応したい」と回答。
「制度化されてからアプローチするのでは遅いのでは」という問いに対し、「個人のプライバシーに関わることであり、国会の議論の中で適切に対応する」と回答。

このやり取りで感じたのは、当事者の意向を確認していない状況でそんな制度を作れるのか、ということです。
仮にその制度ができたとしても、皇室復帰の意思のある当事者が現れる保証はありません。
もしそんなことになったら、国会での議論は完全に時間の無駄です。
当事者へのアプローチをしていない状況でそんなリスクを政府は負えるのでしょうか。
そもそも、国会での議論はいつ始めるのでしょうか。
国会での議論を始めないなら、それは当事者への接触もしないし制度も作らないことと同じです。
馬淵議員とのやり取りを聞いて、政府は本気で旧宮家の皇室復帰に向けた制度を作るつもりがないのではと感じました。

政府は本気で安定的な皇位継承の課題に取り組むつもりなのでしょうか。
安定的な皇位継承という問題を、皇族数の確保という安直な問題にすり替えていないでしょうか。
「議論するする」と言って、先延ばしにするつもりではないでしょうか。
今の現状が続いたとして、50年後の皇室がどうなっているか想像されたことはありますか?
冒頭の宮内庁長官の言葉をしっかりとかみしめてほしいです。
宮内庁長官の言葉ということは、陛下の意向も現れているはずです。
今の危機的状況を打開できるのは当然今の政府しかおりません。
何卒宜しくお願い致します。
(リョービンさん)
———————–
リョービンさんは、控え目に「少し前の・・・」と西村長官の発言を冒頭で紹介されておりますが、いわれるように、この発言は明らかに自民党、新組織における懇談会の初会合の様子を受けてのこと。あくまでも、議論されるべきは「皇位の安定継承」。ここで、岸田首相の所信表明演説の「宣言」以来、男系派が焦っているのも明らかで(このまま先延ばしがよかったのでしょう)、養子案や政略結婚に近いことなどを煽っていますが、何を言おうと、それが「皇位の安定継承」につながらないならば、意味をなさない!という国民のメッセージをしっかり受け取ってほしいです。ここで、道を拓かないと、リョービンさんのいわれる「50年後」に未来は暗いです(しかし、国民も皇族の方々もはそのようなことを、まったく望んではおりません)(基礎医学研究者)。

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。