「東京新聞の問題提起」に対する反応(京都のSさん、ゴロンさん)

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12/5に、東京新聞に下記のような記事がでたことを、当サイトで報じました。

自分、地方紙が独自で、「皇室」のことをとりあげるのは珍しいと思いましたが、記事をかかれた佐藤記者は、おそらく「皇室」の問題をわかっていらっしゃる(「ゴー宣道場」に登壇された、コラムニストの矢部万紀子さんから談話をとられることからも)。
で、この記事に対して、東京新聞に意見・コメントを送った!という報告が寄せられましたので、以下に紹介していきます。


東京新聞に意見を送りました。

 12月5日の「<視点>佳子さま『ジェンダー平等』発言 皇室と社会の乖離考えて」を電子版で拝読しました。
 秋篠宮家の次女・佳子様が折に触れて「ジェンダー平等」に言及されていることを踏まえ、皇位の男系継承に固執する論者からの反応にも触れ、皇族方に寄り添うコラムニストの矢部万紀子の分析へ繋ぎ、そして令和3年の有識者会議報告書を丸呑みにした岸田首相の煮え切らない態度を批判する文章の流れと構成が見事でした。
 惜しむらくは、本記事の結論部分で、ジェンダー平等が世界と日本社会の潮流だからという視点だけでなく、岸田首相の立ち上げた「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」が党内外の男系固執派を怖がったのか、「皇族数確保」という矮小化された目先の問題に逃げ込み、「皇位の安定継承」と言う最重要課題からを逃亡した点を批判しなかったことです。
 貴紙には「社会の公器」として、上記のような政府の可笑しな動きを徹底批判する記事を期待しております。与党政治家のパーティー券問題や旧ジャニーズ事務所のように皆が雰囲気だけで叩いて楽しめる問題を繰り返し書き連ねる方が上顧客の機嫌を取れるのかもしれませんが、それは「社会の公器」がとるべき態度ではないと感じます。どうか宜しくお願い申し上げます。

京都市在住の京都新聞読者○○
(京都のSさん)
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興味深く読ませていただきました。「京都新聞読者」と書かれているのが、地方紙へのこだわりを感じますね。確かに、結論部分については、そのような意見はあるかもしれませんね。自分は、地方紙で独自に「皇室」問題を取り上げたことをまず評価しますが、この時期ですからもう一押しほしい!というのは、建設的な意見の範囲である、と思った次第です(基礎医学研究者)。


東京新聞の投稿フォームで意見を送りました。
・・・
12/5「<視点>佳子さま「ジェンダー平等」発言」の記事の件
 標記の記事は、佳子さまの「ジェンダー平等」発言から、社会と皇室の状況の乖離や安定的な皇位継承の問題について読者に考えさせるもので、大変素晴らしいと思います。ありがとうございました。
 佳子さまの発言に対する矢部万紀子さんの意見は、常識的な国民が普通に受け入れられるものだと思います。これを「『男子優先』の皇室制度を批判しているのではないか」などと論評をする者は、皇位の男系継承に固執する国民主権病なのだと思います。
 現在、自民党では「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」が立ち上げられ、「安定的な皇位継承」の問題の議論が再開されましたが、この懇談会では、令和の有識者会議の報告書を基に、「(1)女性皇族の婚姻後の皇籍を維持する案、(2)旧宮家の男系男子を養子縁組で皇族とする案」を押し通そうとしているように思います。
 しかし、先日の馬淵議員の質問に対する内閣法制局の答弁では、旧宮家の子孫の養子案を合憲とするロジックの確立に失敗したと言えます。世襲に踏み込んだ以上、憲法の要請に応えるためであれば、先ず皇位継承を男系男子に限定した皇室典範1条を改めるべきだからです。岸田首相は、「立法府の総意」でこの問題に結論を出すと言っていましたが、旧宮家の子孫の養子案は、内閣法制局ですら合憲論を確立できないのですから、無理だと思います。
 また、先日の西村宮内庁長官の「現時点の皇室全体を見渡すと、安定的な皇位継承という観点からは課題がある。皇族数の減少は皇室の活動との関連で課題がある」という認識を示したことは、「皇族数確保策」だけでは「安定的な皇位継承という観点からは課題」は解決されないという、天皇陛下のお考えを踏まえたものと解されます。
 既に、ご存じかと存じますが、先日Yahooニュースで、「園部逸夫・元最高裁判事「女性、女系天皇を認めるべき」 皇室典範改正、進まぬ議論に提言」という記事が掲載されていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/acaddbc405c7c1bb7e6cd80f461fe388fcae4bf1
これは安定的な皇位継承の議論への最高の提言だと思います。
(1)皇位継承資格を女性・女系に広げる、(2)皇位継承順位は直系を優先する、(3)兄弟姉妹では長子を優先する、という2005年の有識者会議の報告書の結論が答えです。本来、この時に皇室典範は改正されるべきだったのです。
 自民党の懇談会が、令和の有識者会議の案を押し通せば、国会での議論もそのままの案で通される恐れがあります。この流れを止めるのは、国民の声しかありません。
 本記事では「・・・このまま皇室と社会が大きく乖離(かいり)したままで良いのかどうか。あらためて考える時期に来ているのではないだろうか。」と締めくくられていましたが、本当に乖離しているのは、国民の心情と保身に走る国会議員の狭量な考えだと思います。国民の9割近くが女性天皇賛成なのですから。
 東京新聞社様も、今後とも、安定的な皇位継承の問題について国民が関心を持ち、声を上げられるような記事の掲載をお願い致します。
(ゴロンさん)
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ゴロンさんも、思いっきり、全国新聞レベルの「皇位の安定継承」に関する現状認識の補足をしておりますね。そして、京都のSさんと同じく、結論については是々非々の意見を出されていますね。いや、みなさん、結構ビシッと言われていますが(;^_^A、こういう意見ならば、東京新聞さんにとって良いのではないでしょうか(基礎医学研究者)。


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