〈記事紹介・感想〉第4弾 森暢平成城大教授の警鐘(これでいいのか「旧宮家養子案」)

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森先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第4弾です。

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サンデー毎日:皇位継承の自覚はゼロ 賀陽邦寿の「政界」野望 社会学的皇室ウォッチング!/102 | 週刊エコノミスト Online

 旧宮家皇族は戦後、「万が一には、皇位を継ぐべきときが来るという自覚」を持って暮らしていた――。「旧宮家養子案」を推す人たちはそう主張する。

と始まる今回、賀陽邦寿(かやくになが)の破天荒な生涯を紹介してくださっています(敬称略)

拝読した第一印象

億が一にも皇位を継ぐ気はないな

です。ありえません。

陸軍軍人であった邦寿は、今まで登場された旧皇族同様、女にだらしないです。

元芸妓、料亭の娘、政治家の娘と3人の女性と同時に関係したのである。

そういう時代だったのでしょうか?そんなことはないでしょう。
皇位を継ぐ気があったら…品位はどこ行った?

結婚した政治家の娘津雲龍子(つくも・たつこ)とは‘‘政略結婚‘‘のようで、
森先生は

「政治をこころざすぼくが、津雲さんに近づいたのだ、とも一面において、いえる」(『女性自身』69年4月21日号、原文では津雲は「S」と表記)とも吐露する。つまり、政治家への野心のために、津雲父娘を利用したと正直に認めるのだ。

と書かれています。
そして、いろいろな会社に名義貸しビジネスをして、団体のトップになり、その一つが「地方の資産家から資金を調達する闇金」で逮捕者が出て、邦寿にも損害賠償請求される事態になります。実際事業に関わっていないので棄却になるのですが、

「宮様」の威光を信じて投資した人に道義的な責任は残るだろう。

と森先生が書かれているように、名義貸しという「皇室ビジネス」をしていたのではと
(現代にもそういう人いるような…)

“政略結婚“して立候補したが、紆余曲折あり自民党の公認を得られず、そして票が入らず当選することはなく、その後も民間勲位を売り出して問題になるなどいろいろなことをされた「旧皇族」

森先生は結びに

 もし邦寿が、賀陽家の系統に皇位がめぐる将来を想定していたら、行動をもっと慎んだのではないだろうか。破天荒さを確認するにつけ、自覚はゼロであったと断言せざるを得ない。  邦寿は86年、63歳で亡くなった。『週刊新潮』(5月1日号)は「(宮内庁は)さぞやホッとしている」と失礼なことを書く。ただ、トラブルの数々を見れば、それもやむを得なかったかもしれない。

と書かれています。

「旧宮家の子孫に皇室に入っていただく」と考えている人たちは、この事実をもちろん知ってて言ってるのでしょうか。
どこをどう見ても「何かあった時に皇室に入る準備をしている一族」には見えません。
平成31年3月20日国会にて、国民民主党の大塚耕平議員の質問に安倍晋三総理(いずれも当時)は

「(占領下の11宮家の皇籍離脱という)GHQの決定を覆すということは全く考えていない」

と明言しています。そりゃそうだ。

男系固執派は、できもしない男系継承に、どんな夢を見ているのでしょうか。

気持ち悪い。旧宮家の子孫は、騒がれるのを是と思ってるでしょうか。ここもよ〜く考えてください。

もう一度、森先生は

 もし邦寿が、賀陽家の系統に皇位がめぐる将来を想定していたら、行動をもっと慎んだのではないだろうか。破天荒さを確認するにつけ、自覚はゼロであったと断言せざるを得ない。

男系固執派の国会議員はこの言葉をよ~く聞いて、

安定的な皇位継承に何が必要か議論してください(もうわかってるんでしょうが)

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

5 件のコメント

    くりんぐ

    2024年2月9日

    旧宮家系の元皇族の問題行動を読んできて、この方々が、「万が一には、皇位を継ぐべきときが来るという自覚」を持って暮らしていた方がいらしたとは思えません。

    賀陽邦寿氏もその一人。
    金と女にだらしが無さすぎる人でした。
    三股もかけてたんですね。どうすれば一度に複数の人と付き合うなんて、誰にもバレずに出来るんでしょう。
    それについての邦寿氏の発言「流れに逆らわず、自然に生きてきた」不誠実にも程があります。
    そういえば四股かけてた方もいらっしゃいました。「皇族の末裔だから側室OK」と言ってましたね。
    OKじゃないよNGだよ!!
    非嫡出子に皇位継承権はありません!!

    小室圭さんの眞子さんへの一途さを見習っていただきたいものです。

    邦寿氏にはお子さんはいなかったので、賀陽家跡継ぎの長男家系は断絶。
    邦寿氏には妹さんが1人、弟さんが5人もいらっしゃったのに、子宝に恵まれたのは今上陛下のご学友だった三男の方のみ。 

    香淳皇后が昭和天皇の妃候補になったのは、子沢山の家系だったためでした。
    香淳皇后は昭和天皇との間に、二男五女に恵まれました。
    成人されてご結婚された二男四女のうち、子宝に恵まれたのは一男二女。
    半数が残念ながら子宝に恵まれませんでした。

    多産の家系であっても、子孫が子宝に恵まれるとは限らないのです。

    旧宮家は跡継ぎの長男以外は、婚姻と同時に皇族の身分を離れることが決まっていました。
    三男の子孫である未婚男性男性お二人は、時代がどうあっても皇族ではないのです。

    賀陽家は皇女が嫁がれたことが無く、妃が出たことも無く、今も続く旧宮家の中で血縁では皇室ともっとも遠い家系です。
    男系派としては愛子さま、佳子さま、眞子さんと歳が近い未婚男性が賀陽家に二人もいらっしゃるので、縁談をまとめて「賀陽家の格上げに」利用したかったのでしょう。

    もう皇女が傍系男性皇族の格上げのために、好きでも無い方と婚姻する時代ではありません。

    皇統は、愛子さまたち女性皇族が受け継がれています。
    女性皇族がお産みになったお子さまは、間違いなく皇統を受け継がれているのです。ご結婚相手は、女性皇族が心から信頼された方であれば、どなたでもよいのです。
    配偶者となられる方は妃殿下と同様、皇位継承権の無い皇族になられるようにすればいいのです。

    SSKA

    2024年2月7日

    一連の連載から明治に権威化しその後巨大になった皇室の幻想が時代の流れや敗戦によって瓦解して行く過程が良く分かります。
    天皇や真っ当な皇族方は国民の事を常に思い続けていたんですけどね。
    皇籍離脱後に地位を得る為に必要とされるのは結局政治と金しかなく出世の為に俗っ気丸出しになるのは現在の自民党献金問題と共通しています。
    本人に品位も何もありませんし才覚も無い上に俗界では一儲けしたい有象無象の鴨にしかならず、放埓な生き方が国民から支持され無い為に男系血統は役立たずの飾りでしかありません。
    邦寿は事前に破談になりましたが、無条件に男が上とされる為に天皇の娘が意思に反して嫁がされるのが当たり前過ぎて不憫で現在では許されない点、男系が男尊女卑思想であるのも証明されています。
    男系と言うだけで皇族が増え過ぎる事に批判的な皇室の発言もあるのに何時まで無視し続けるのか、時代錯誤の法案を意地でも通そうとする神経が不思議で仕方ないです。

    のんくん

    2024年2月7日

    旧宮家の中で竹田家のスキャンダルは有名ですが、このシリーズを読んでいくと、竹田家が特別というわけではなく、他の旧宮家もいろいろあったのですね。
    今では忘れられている貴重な記事だと思います。
    国民が旧宮家の皇統を重んじていたら、選挙でこんなに惨敗することも無かったのだろうけど、当時の人は旧宮家のこういうニュースを知っていてあまり相手にしていなかったのでしょうね。

    佐々木

    2024年2月7日

    おはようございます。今回の森先生が紹介された
    賀陽邦寿の破天荒ぶりは輪をかけて皇族にあるまじき
    行状でした。

    先に紹介された東久邇稔彦、久邇朝融と同様、
    皇族としての意識がなく生まれと肩書を私的に利用した
    振舞いは、今の時代では皇室にマイナスにしかなりません。
    仮に子孫が品行方正に暮らしていたとしても、
    マスコミは家系を遡って過去の人物の行状をネタに
    面白おかしく書き立てて、皇室の権威を著しく傷つけるのは
    目に見えています。

    今回発表された「愛子天皇論」を合わせて読むと、
    愛子さまが如何に皇族として、皇位継承者として
    優れた人格と豊かな才能と感性をお持ちか
    浮き彫りになって、益々「愛子さましか勝たん!」
    と確信が深まりました。

    サブロック

    2024年2月7日

    激しく同意します。
    破天荒、女好きそのものは本人の性格、気質によるものですから一般人として生きるのならば気にはしませんが、「皇統を継ぐかも知れない可能性がある人間」としてはとても受け入れられない人物ですね。
    同じ皇族でも皇統継承に近い人間と遠い人間とではここまで意識が違うのなだと感じます。
    皇統に属していてもこの意識の低さですから令和の現代において国民である旧宮家系の方々に意識があるとは思えない、いや寧ろ「意識を持て」と強要できる訳がない。
    やはり旧宮家復帰案は無理筋です。

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