男子継承、明治天皇も実は苦慮

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本日の毎日新聞、2月23日(金)朝刊4面(総合面)に、下記のような記事が掲載されました。

皇族と宮家と危うい皇位継承
皇族と宮家と危うい皇位継承(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

*関心が高いことを反映したのか、全文が読めるようになりました(2/29基礎医より

これは、速報として、2月22日の[政治プレミア]というコーナーに、電子版で掲載された記事です。[政治プレミア]の本来の目的は、読者の関心を調査するため(俗にいう「観測気球」)に掲載されることが多いようです。ただ、最近の毎日新聞は、ここぞ!というときには、昨日掲載分の記事のように、実に適切な内容の記事を出してきます。

今回は、「男子継承 明治天皇も苦慮」というタイトルで、須藤孝記事まとめによる、著述家の浅見雅男氏の談話を掲載しています(須藤記者は、インタビューまとめ記事には定評のある記者です)。

まず、近現代の宮家というものが、どういう形で成立していったのかをコンパクトにまとめております。目を惹くのは、このときには宮家の当主以外の皇族は僧侶になる、という決まりがあったようですが(このときの宮家は4つ)、幕末の動乱時期に、一端僧侶になった皇族を復帰させて新しい宮家を立てさせる、という破天荒なことがありました。「皇室」自体にはかなりの葛藤があったようですが、この結果、宮家は11家に増えました。
 実際には、新しくたてられた宮家は1代限りという決まりを作りましたが(これは、”君臣の別”をあいまいにしないため)、浅見氏によると、実際にはそうならなかったのは、明治天皇が「皇位継承」のことをとても不安視していたから、ということです(須藤氏の言葉を借りると、明治以前も皇位継承は綱渡りだったということです)。

そして、この記事で重要なのは、「女性天皇でもいい」という項目の須藤氏の質問についてです。

・ところが、ということになります(これは、なんとか男子が生まれ、明治天皇の苦悩は払拭(ふっしょく)されたかに見えたことに対しての質問)。
・男子がいないならば、女性天皇はどうでしょうか。
・戦後、皇籍を離脱した旧皇族を皇室に復帰させよとの意見もありますが。
・一般の国民の皇室への関心が薄いように思います。

実に鋭い質問で、これに浅見氏がどう答えたのか?は、上記のタイトルがうまく言い表していると、私見では思います。ただ、最後の太字の部分については、引用させていただきます。

◆自分たちの生活に何の関係があるのか、と思っている人が多いのは確かでしょう。しかし、天皇、皇室は千何百年続いてきた日本の「文化」です。頭の片隅でもいいですから、その存在理由を考えてみるべきではないでしょうか。

今回も、この表現で結びます。「毎日新聞、外してません!」

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

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